背中から腕の痛みが施術を経て楽になった例
主訴
患者様はデスクワーク中心の仕事に従事されており、11月中旬から背中から右腕の鈍痛を自覚されました。日を追うごとに痛みが強くなり整形外科に受診し、頸椎ヘルニアと診断され痛み止めを処方されていました。ただ痛みが収まらず、当院に来院されました。
当院の評価
患者様への説明
首と胸の筋肉の硬さと背中の筋力低下により、首の関節に負担が集中してしまい、頸椎ヘルニアを発症してしまった状態でした。
日常動作・解剖学的動診
どの動きでも辛く、体勢による変化も見られない
身体機能評価
・可動域制限 痛みによる全方向の可動域制限 ・筋出力低下(筋延長を含む) 右上腕三頭筋MMT低下 ・姿勢や代償 長時間座位による姿勢の崩れ
判断
頭部前方変位姿勢と肩甲骨下制により頸部に過剰な負担をかけていることが主な原因である可能性があると判断しました。
施術の様子
患者様への説明
この方は、首や胸の筋肉の硬さと背中の筋力低下で首の関節に負担が集中し、背中から腕にかけての痛みにつながっていました。肩甲骨まわりの動きを引き出し、首への負担を減らす方針で進めました(首には鍼も併用)。
専門的内容
肩甲骨挙上可動域の向上手技 僧帽筋上部の筋出力向上の運動療法 頸部への鍼 自宅でできるセルフケアの指導
施術の経過
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初期
(1回~5回) 施術やセルフケア後に楽になりますが時間がたつと症状が戻ってくる状態です。
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中期
(5回~8回) 痛み止めを飲み忘れるぐらい症状がおちついて、痛みによる可動域の制限が無くなりました。
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後期
背中から腕にかけての痛みが落ち着いてきています。デスクワークが続く方のため、再発予防として姿勢づくりと肩甲骨まわりのケアを続けています。
料金・通院目安
料金の目安
初回料金
施術 3,740円
2回目以降の料金
鍼灸 7,480円
通院の目安
施術回数
6~10回
施術期間
5~10週
ここでは、この症例の記録とは別に、「背中から右腕にかけて痛む」という状態について、一般的な見方やご自宅でのヒント、医療機関へ相談する目安を順にたどります。
首から腕へ痛みやしびれが広がるのはどうして?
首から肩、さらに腕や手へ広がる痛み・しびれには、首の神経の通り道や、鎖骨・肩まわりの状態が関係すると言われることがあります。うつむいた姿勢や肩甲骨まわりの動きの少なさが背景にあると考えられる場合もあります。しびれでは、原因のある場所と症状が出る場所が別のこともあるとされています。
腕のしびれには、腕そのものよりも、首や鎖骨・肩まわりの状態が関わっていることがあります。どんな姿勢や動きで強まるかを手がかりに、負担の出どころを切り分けることが大切だと考えられています。
稲毛田 和磨腕のしびれは不安が大きいと思います。腕そのものというより、首や肩、鎖骨まわりが関係することもあるので、どの姿勢で強まるかを一緒に調べていきます。しびれの変化は焦らず丁寧に追いかけましょう。
こんな方に気になりやすい(セルフチェック)
次のような項目に心当たりが多い方は、負担が気になりやすい傾向があると言われています。当てはまること自体が異常を意味するわけではありません。
- 首から腕、手にかけて痛み・しびれがある
- 姿勢や腕の位置によって症状が強まる
- デスクワークやスマホで下を向く時間が長い
- 肩甲骨のまわりが硬く、動かしにくい感じがする
ご自宅でできる工夫
一般的なセルフケアとしては、次のような工夫が知られています。
- 症状が強くなる姿勢を一時的に避ける
- 肩甲骨を寄せる・回すように軽く動かす
- 画面の高さを上げ、うつむきすぎない環境にする
痛みやしびれが強いとき、力が入りにくいときは無理に行わず中止し、医療機関にご相談ください。
こんなときは医療機関へ
腕のしびれは付き合い方の工夫で和らぐこともありますが、次のような場合は、自己判断せず早めに医療機関を受診してください。
- 手や腕に力が入りにくい、細かい作業がしにくくなった
- しびれの範囲が広がる、両腕に出てきた
- 歩きにくさやふらつきなど、脚にも症状が出てきた
- 安静にしていても強く痛む、急に強くなった痛み
よくある質問
腕のしびれの原因は、腕にあるのでしょうか?
必ずしもそうとは言えず、首や鎖骨・肩まわりの状態が関わっている場合もあると言われています。そのため症状のある腕に加えて、首や肩も一緒に調べます。
しびれが出ている間は、安静に過ごすべきですか?
症状が強くならない範囲で動くことが役立つと言われることもありますが、力の入りにくさや範囲の広がりがあるときは医療機関にご相談ください。
しびれは時間がかかることが多いと聞きますが、実際はどうですか?
しびれは痛みよりも、変化を感じられるようになるまで時間がかかることがあると言われています。気になる変化があれば早めにご相談ください。
稲毛田 和磨首から腕のしびれは長引くと不安になりますよね。どこに負担がかかっているのかをたどっていくと、見通しが立ちやすくなります。気になるときは無理せずご相談ください。
この症状について、担当者と複数のスタッフで臨床的に検討したカンファレンス記事もあります。評価の進め方や考え方の詳細はこちらをご覧ください。
施術担当者

経歴
症例レポートは、改善した例だけでなく、そうでなかった例も含めて結果を選ばず掲載しています。








背中から腕にかけての痛みは、首の関節への負担が背景にあることがあります。この方も首や胸の硬さと背中の弱さが影響していました。首への負担を減らせたことが変化につながった症例です。