園児との散歩で腕がしびれていた状態が施術を経て楽になった例
主訴
患者様は保育士の仕事に従事されており、ご来院時の1年前、両腕~手部への症状を自覚されていました。園児との散歩時、リュックを背負っている時に症状が増強し、肩こりや頭痛も誘発していました。 整形外科では、特に異常なしとの診断結果でした。 お仕事中の痛みが緩和せず、困っていたとの事で来院されました。
当院の評価
患者様への説明
園児と両手をつなぎ、少し前を歩く事で、肩を下げ、少し胸を張るような姿勢が続いた際、腕の神経が牽引、圧迫され症状を誘発していたと考えられます。また、リュックを背負っていた時の症状も同様の原因と考えられます。
日常動作・解剖学的動診
・肩甲骨下制 ・頭部の右回旋
身体機能評価
・握力低下 ・僧帽筋上部繊維の延長
判断
肩を下げて胸を張るような姿勢が増悪し、斜角筋・小胸筋・肋鎖間隙での圧迫条件が揃うと症状が増悪した為、鎖骨周辺(胸郭出口)のスペースが変化し、腕神経叢の圧迫を受けている事、神経の牽引ストレスが主な要因と判断した。
施術の様子
患者様への説明
この方は、園児と手をつないで歩く際に肩が下がり胸を張る姿勢が続き、腕の神経が引っぱられ・圧迫されてしびれが出ていました。上腕や胸まわりの筋肉をゆるめ、肩甲骨を支えられるようにして、神経への負担を減らす方針で進めました。
専門的内容
・肩甲骨の下制を抑えるため、上腕二頭筋への手技。 ・神経の圧迫をストレスの軽減のため、小胸筋のストレッチ。 ・頸部屈曲位の継続による屈筋群の短縮に対する、斜角筋への手技。 ・症状経過を見て、判断が正しいと思われたため、僧帽筋上部のトレーニング。
施術の経過
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初期
(1回~3回) 症状の頻度が落ち始めていました。散歩中も症状はあるものの、手を離すことはない状態になりました。
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中期
(4回~6回) 引き続き仕事中の症状も軽減傾向で、症状が無い日も出てきており、リュックでの痺れも軽減してきました。
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後期
散歩やリュック使用時の腕のしびれが落ち着いてきています。お子さんと過ごす時間の多い方のため、再発予防として姿勢づくりと肩まわりのケアを続けています。
料金・通院目安
料金の目安
初回料金
施術 3,740円 + 電気治療 1,650円
2回目以降の料金
施術 7,480円 + 電気治療 990円
通院の目安
施術回数
12回
施術期間
3ヶ月
ここでは、この症例の記録とは別に、「両腕から手にかけてしびれや痛みがある」という状態について、一般的な見方やご自宅でのヒント、医療機関へ相談する目安を確認します。
首から腕・手がしびれたり痛んだりする理由は?
肩や腕、手にまで及ぶ首からの痛み・しびれは、首の神経の通り道や鎖骨・肩まわりの状態が関わると言われることがあります。うつむく時間の長さや肩甲骨まわりの動きの少なさが背景になっていると考えられることもあります。原因の場所としびれを感じる場所が異なることもあるとされています。
腕そのものではなく、首や鎖骨・肩まわりの状態が腕のしびれに関わっていることがあります。症状が増える姿勢・動きを調べつつ、負担の出どころを絞り込むことが大切だと考えられています。
鈴木 英二腕のしびれは不安が大きいと思います。腕よりも首や肩、鎖骨まわりが影響していることもあるので、症状が強く出る姿勢からたどっていきます。しびれの移り変わりは丁寧に追いかけていきます。
こんな方に気になりやすい(セルフチェック)
次のような項目に心当たりが多い方は、負担が気になりやすい傾向があると言われています。当てはまること自体が異常を意味するわけではありません。
- 首から腕や手へ痛み・しびれが広がる
- 腕の位置や姿勢しだいで症状が強く出る
- スマホやデスクワークでうつむく時間が長め
- 肩甲骨のあたりが動きにくく、硬く感じる
ご自宅でできる工夫
一般に知られるセルフケアの工夫として、次のようなものがあります。
- 症状が強くなる姿勢を一時的に避ける
- 肩甲骨を寄せる・回すように軽く動かす
- 画面の高さを上げ、うつむきすぎない環境にする
痛みやしびれが強いとき、力が入りにくいときは無理に行わず中止し、医療機関にご相談ください。
こんなときは医療機関へ
腕のしびれは付き合い方の工夫で和らぐこともありますが、次のような場合は、自己判断せず早めに医療機関を受診してください。
- 手や腕に力が入りにくい、細かい作業がしにくくなった
- しびれの範囲が広がる、両腕に出てきた
- 歩きにくさやふらつきなど、脚にも症状が出てきた
- 安静にしていても強く痛む、急に強くなった痛み
よくある質問
腕がしびれるとき、原因も腕にあると考えてよいですか?
必ずしも腕とは限らず、首や鎖骨・肩まわりの状態がかかわっているケースもあると言われています。症状の出ている腕とあわせて、首や肩もチェックします。
しびれがあるうちは休んでいた方がよいですか?
症状が強くならない範囲で動くことが役立つと言われることもありますが、力の入りにくさや範囲の広がりがあるときは医療機関にご相談ください。
しびれというのは、変化までに時間がかかるものですか?
しびれは痛みほど早く変化を感じにくく、時間がかかることがあるとされています。気になる変化があれば早めにご相談ください。
鈴木 英二首から腕のしびれは長引くと不安になりますよね。どこに負担がかかっているのかを見直していくと、見通しが立ちやすくなります。気になるときは無理せずご相談ください。
この症状について、担当者と複数のスタッフで臨床的に検討したカンファレンス記事もあります。評価の進め方や考え方の詳細はこちらをご覧ください。
施術担当者

経歴
症例レポートは、改善した例だけでなく、そうでなかった例も含めて結果を選ばず掲載しています。








腕や手のしびれは、肩が下がる姿勢などで神経が引っぱられ・圧迫されて起こることがあります。この方も保育での姿勢が影響していました。姿勢と肩まわりを整えたことで、無理なく変化につながった症例です。