立ち上がるたびの腰の激痛が施術を経て楽になった例
主訴
患者様は教員の仕事に従事されており、ご来院時の1週間前、立ち上がりの際に痛みが出てしまいました。長時間の座り姿勢、歩行時に症状が増強し、大きいストレスを抱えていました。 なかなか痛みが緩和せず、困っていたとの事で来院されました。
当院の評価
患者様への説明
運動習慣があまりなく、仕事中も同じ姿勢でいることが多いため股関節の柔軟性の低下。それにより腰が過剰に動くようになってしまっていたことが原因。 受傷時も腰が過剰に反ってしまっていたことが原因だと考えられる。
日常動作・解剖学的動診
・骨盤の前傾 ・腰椎の過伸展
身体機能評価
・大腿筋膜張筋のオーバーユース ・中殿筋後部繊維の延長
判断
座位姿勢が多いことによる中殿筋の弱化。中殿筋を代償し大腿筋膜張筋の筋攣縮。 股関節屈筋群の硬さによる骨盤の前傾が腰椎の過伸展につながった。
施術の様子
患者様への説明
この方は、運動習慣が少なく座り姿勢が長いことで股関節が硬くなり、骨盤が前に傾いて腰を反りすぎていました。骨盤の傾きを抑えるため股関節前面をゆるめ、腰を支える筋肉を使えるようにする方針で進めました。
専門的内容
・骨盤前傾を抑えるため、大腿筋膜張筋・大腿直筋・腸腰筋への手技。 ・腰椎過伸展による負荷軽減のため、腰方形筋の手技。 ・疼痛抑制のためのハイボルト。
施術の経過
-
初期
(1回~3回) 痛みはほぼ感じられなくなりました。日常生活も問題なし。
-
中期
引き続き痛みは出ず。股関節伸展可動域の増加。
-
後期
現在は痛みなく日常を過ごせており、股関節の伸展可動域も広がってきています。座り姿勢が長いお仕事のため、再発予防として股関節の柔軟性づくりを続けています。
料金・通院目安
料金の目安
初回料金
施術 3,740円 + 電気治療 990円
2回目以降の料金
施術 7,480円 + 電気治療 990円
通院の目安
施術回数
6回
施術期間
1か月
ここでは、この症例の記録とは別に、「立ち上がるたびに腰が強く痛む」という状態について、一般的な見方やご自宅でのヒント、医療機関へ相談する目安を確認します。
急に腰が痛くなるのはなぜ?
急な腰の痛みは、重い物を持ち上げた、ひねった、前かがみになった、といった日常のちょっとした動作をきっかけに起こることが多いと言われています。もともと腰や股関節まわりの動きが固まっていたところに負担が重なって出る場合もあると考えられており、痛みの強さと組織のダメージの大きさは必ずしも一致しないとも言われています。
急な腰の痛みは、安静にしすぎず、痛みの範囲で少しずつ動くことが回復の助けになると言われています。一方で、しびれや力の入りにくさを伴うときは別の対応が必要なこともあります。
中村 拓真急に来た腰の痛みは不安が大きいと思います。多くは時間とともに落ち着いていくと言われていますが、痛みの出方や動かせる範囲を確認しながら、無理のない範囲で進めていくのが大切だと考えています。
こんな方に気になりやすい(セルフチェック)
次のような項目に心当たりが多い方は、負担が気になりやすい傾向があると言われています。当てはまること自体が異常を意味するわけではありません。
- 重い物を持つ・ひねるなど、きっかけになる動作があった
- 痛みで一定の姿勢から動き出しにくい
- これまでにも繰り返し腰を痛めたことがある
- 日ごろ腰や股関節まわりが硬いと感じる
ご自宅でできる工夫
一般的なセルフケアとして、次のような工夫が知られています。
- 痛みの強い時期は、痛みが増す動作を一時的に避ける
- 長く同じ姿勢で固めず、痛みのない範囲で少しずつ動かす
- 楽な姿勢を見つけて休む時間もつくる
痛みやしびれが強いとき、力が入りにくいときは無理に行わず中止し、医療機関にご相談ください。
こんなときは医療機関へ
急な腰の痛みの多くは数日〜数週間で和らいでいくと言われていますが、次のような場合は、自己判断せず早めに医療機関を受診してください。
- 脚のしびれや、力が入りにくい感じがある
- 排尿・排便のしにくさなど、いつもと違う変化がある
- 安静にしていても強く痛む、夜間に痛みで目が覚める
- 発熱を伴う、または転倒など強くぶつけた後の痛み
よくある質問
ぎっくり腰のときは、安静にして動かない方がいいですか?
以前は安静第一と言われていましたが、近年は痛みの範囲で少しずつ動いた方が回復の助けになりやすいと言われています。ただし痛みが強い時期の無理は禁物で、しびれを伴う場合は医療機関にご相談ください。
冷やすのと温めるの、どちらがよいですか?
一概には言えませんが、急に強く痛めた直後は熱を持つことがあり、その後は楽に感じる方を選ぶ方が多いとされています。迷う場合や強い痛みが続く場合は医療機関にご相談ください。
繰り返さないために気をつけることはありますか?
持ち上げ方や日ごろの股関節・お尻の柔軟性、こまめに体を動かす習慣が役立つと言われています。
中村 拓真急な痛みは焦りますよね。落ち着いてくる過程で、繰り返さない体の使い方まで一緒に整理できると安心だと思います。気になるときは早めにご相談ください。
この症状について、担当者と複数のスタッフで臨床的に検討したカンファレンス記事もあります。評価の進め方や考え方の詳細はこちらをご覧ください。
施術担当者

経歴
症例レポートは、改善した例だけでなく、そうでなかった例も含めて結果を選ばず掲載しています。






立ち上がりで出る腰の痛みは、股関節の硬さから骨盤が前に傾き腰を反りすぎることが背景にあることがあります。この方も座り姿勢の長さと運動不足が負担につながっていました。順に整えられたことが変化につながった症例です。