しびれに歩きにくさや尿の変化がある時、脊髄障害で何を見る?

しびれに歩行障害や排尿変化が重なる時

しびれに加えて、歩きにくさ、手足の脱力、排尿・排便の変化がある場合は注意が必要です。末梢神経だけでなく、脊髄障害の可能性も含めて確認します。

この記事について

この記事は、とんとん整骨院の研修担当 伊藤先生が、しびれ・神経症状の臨床で確認したい危険サインをまとめた解説です。脊髄障害で見たい運動症状、感覚障害、歩行障害、膀胱直腸症状、医療機関につなぐ判断を扱います。

伊藤先生
研修担当:伊藤

しびれだけなら末梢神経や神経根を考えやすいですが、歩行障害や排尿の変化が重なると話が変わります。脊髄レベルのサインを見落とさないようにします。

結論:しびれに、歩行障害・脱力・感覚レベル・膀胱直腸症状が重なる場合は、脊髄障害を疑って医療機関での評価を優先します。

手足のしびれを訴える方の中には、首や腰、末梢神経の問題として説明しやすいケースがあります。一方で、しびれに歩行障害や排尿・排便の異常が重なる場合は、脊髄障害の可能性を考える必要があります。

脊髄は、運動、感覚、自律神経に関わる情報の通り道です。そのため、脊髄レベルで問題が起きると、しびれだけでなく、脱力、歩きにくさ、手足のこわばり、排尿・排便の変化などが組み合わさることがあります。

運動症状が重なるかを見る

脊髄障害では、しびれや感覚低下だけでなく、運動症状が出ることがあります。力が入りにくい、足が突っ張る、手先が使いにくい、つまずきやすいといった訴えです。

特に、両脚の脱力や歩行の不安定さ、手指の細かい動きのしにくさがある場合は、末梢神経だけでなく脊髄レベルの関与も確認します。

歩きにくい ふらつく、足が出にくい、つまずく、階段が怖いなどを確認します。急な変化や進行がある場合は注意します。
足が突っ張る 筋緊張の亢進、痙性、クローヌス、病的反射など中枢神経系の所見も合わせて見ます。
手先が不器用 ボタンが留めにくい、箸が使いにくい、字が書きにくいなど、巧緻運動障害を確認します。
脱力が進む 筋力低下が進行している場合は、施術で様子を見る判断を避け、医療機関での評価を考えます。

感覚障害の高さと広がりを確認する

脊髄障害では、感覚障害が体幹を含んで広く出たり、ある高さから下で感覚が変わったりすることがあります。末梢神経や神経根の分布だけでは説明しにくい場合は注意します。

手や足の一部だけでなく、胸、お腹、背中、両脚など、感覚の変化がどこまで広がっているかを聞きます。左右差だけでなく、上下の境目があるかも大切です。

感覚障害が「どこから下で変わるか」を聞くと、末梢神経だけでは説明しにくいパターンに気づけることがあります。

膀胱直腸症状は必ず聞く

しびれや脱力に加えて、排尿・排便の異常がある場合は重要です。尿が出にくい、尿意が分かりにくい、尿漏れがある、便意が分かりにくい、便失禁があるといった変化を確認します。

この内容は患者さんから自発的に話しにくいことがあります。腰痛や足のしびれがある場合でも、必要に応じて医療者側から落ち着いて確認します。

聞き方

排尿・排便の変化は聞きにくい内容ですが、重要な神経症状です。「尿が出にくい」「尿意や便意が分かりにくい」「失禁がある」などを具体的に確認します。

反射と病的反射も合わせて見る

脊髄障害が疑われる場合、腱反射や病的反射も確認します。腱反射の亢進、クローヌス、バビンスキー反射、ホフマン反射などが疑われる場合は、中枢神経系の関与を考えます。

ただし、反射だけで判断するわけではありません。しびれ、筋力低下、歩行障害、感覚障害、膀胱直腸症状、経過を合わせて総合的に見ます。

腱反射亢進 中枢神経系の関与を疑う材料になります。左右差、上下肢差、他所見と合わせて見ます。
クローヌス 反復するような反応がある場合は注意します。病的反射や歩行の変化も確認します。
病的反射 成人で本来出にくい反射が出る場合、中枢神経系の所見として慎重に扱います。

医療機関につなぐべき組み合わせ

しびれ単独ではなく、複数の神経症状が重なっている場合は、施術で経過を見る前に医療機関での評価を考えます。特に、歩行障害、進行する脱力、膀胱直腸症状、広範囲の感覚障害がある場合です。

重要

しびれに加えて、歩きにくい、足が突っ張る、手先が不器用、脱力が進む、体幹を含む感覚障害、排尿・排便の異常がある場合は、医療機関での評価を優先します。

脊髄障害で確認したいサイン

  • しびれが両脚や広範囲に出ている
  • 歩きにくい、つまずきやすい、ふらつく
  • 足が突っ張る、こわばる
  • 手先が不器用になった
  • 腱反射亢進や病的反射が疑われる
  • 尿や便の異常、サドル部の感覚異常がある

しびれに運動・感覚・自律神経の変化が重なる時

脊髄障害では、しびれだけでなく、運動症状、感覚障害、歩行障害、膀胱直腸症状などが組み合わさることがあります。末梢神経や神経根だけで説明しにくい所見がある場合は注意が必要です。

歩きにくさ、足の突っ張り、手先の不器用さ、広範囲の感覚低下、排尿・排便の変化がある場合は、施術で様子を見る前に医療機関での評価を考えます。

とんとん整骨院では、しびれの範囲だけでなく、運動、感覚、反射、歩行、膀胱直腸症状を合わせて確認し、必要な場合は医療機関での評価につなげています。

伊藤先生
研修担当:伊藤

しびれに歩行や排尿の変化が重なる時は、見方を変えます。末梢だけで考えず、脊髄レベルの問題がないかを必ず確認したいところです。

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