座れない・眠れないほどの腰痛としびれが解消
主訴
※当院に来院前に病院で「腰椎椎間板ヘルニア」の診断済み ・悪化する動作や場面:歩行、座位、臥位 ・日常生活で困っていたこと:座っていられない、眠れない ・これまでの対処:痛み止め服用、ブロック注射 ・来院時の痛みスコア(NRS):8
当院の評価
患者様への説明
太ももの後ろの筋肉の硬さが原因で腰が過剰に曲がりやすい状態になっているのと合わせて腰を安定させる筋肉に力が入りにくく腰が不安定になっている。腰に負担がかかりやすい状態で重量物の運搬を繰り返すことで腰椎椎間板ヘルニアが発症したと考えられる。腰椎椎間板ヘルニアは腰骨の間にあるクッションが飛び出すことによって神経が圧迫、もしくは炎症によって神経がダメージを受けることで痛みやしびれなどの神経症状が出現している状態です。
日常動作・解剖学的動診
歩行動作、体幹の前屈、側屈
身体機能評価
・可動域制限 股関節の屈曲制限 ・筋出力低下(筋延長を含む) 大殿筋、多裂筋
判断
股関節の可動域の低下を腰椎で代償することにより症状が出現、ハムストリングスの硬さと、腰部を安定させる多裂筋の筋力低下が原因であると判断
施術内容
患者様への説明
飛び出した椎間板による炎症が起こっていると考えられる為、腰部に直接アプローチを行うと症状が悪化もしくは不変となる可能性が高いので、発症初期は症状の原因と考えられる股関節周囲の筋肉を緩める施術を行っていきます。炎症が落ち着くとともに症状も落ち着いてくることが多いので、まずは股関節周囲の筋肉を緩めて腰にかかる負担を減らしていき、炎症による症状が落ち着いてきたところでおしりや腰の筋肉のトレーニングを行うことで症状の再燃を防ぐだけでなく、今後の再発予防も行えます。
専門的内容
ハムストリングスの押圧 大殿筋のトレーニング 多裂筋のトレーニング ヒンジ動作の獲得 疼痛抑制、炎症コントロールを目的とした電気治療 神経モビライゼーションのスライダーを初期は行い、神経の滑走性、絞扼部位での癒着を改善。徐々に神経の粘弾性獲得を目的にテンショナーも行っていく。
施術の経過
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初期
(1回~4回) 就寝時や座位での痛みは改善。起床時や体幹前屈位の継続で痛みが残る 痛みスコア:5
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中期
(5回~12回) 体幹の運動時痛はなし、起床時は痛み残る。 痛みスコア:3
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後期
(12回~20回) 症状はほぼないが朝方のみ気になる。神経根浮腫もしくは神経束の浮腫の残存と考え神経モビライゼーションを中心に運動療法を主軸とした施術内容に変更。その後症状は消失。
料金・通院目安
料金の目安
初回料金
施術 5,236円
2回目以降の料金
施術 7,480円 + 電気治療 990円
通院の目安
施術回数
20回
施術期間
6~8か月
施術担当者
















今回の症例は、病院で腰椎椎間板ヘルニアの診断を受けた後に来院され、当院で行った検査の所見を見ても腰椎椎間板ヘルニアに相違なく、重篤な神経障害はないと判断した上で治療を行った。 腰椎椎間板ヘルニアは手術に至る例もありますが、手術を行わない保存療法で改善する例も多くあります。ただ、中には重篤な神経障害を呈するものもありますので一度病院に受診して医師の診断を仰いだ上で、整骨院などでの保存療法を行っていくことが望ましいです。適切な疼痛および炎症のコントロールで初期の激烈な症状は軽減しますが、軽度の神経障害性疼痛やしびれ感はその後も残存しやすい為、継続した治療が必要になります。 腰椎椎間板ヘルニアは何も原因がなく発症する訳ではなく、今回の症例のように股関節の可動域制限や腰を安定させる筋肉の筋力低下など、何かしら原因があって発症すると考えられる為、発症防止や再発予防が重要になります。