座る・眠るのもつらかった腰痛としびれが施術を経てやわらいだ例
主訴
※当院に来院前に病院で「腰椎椎間板ヘルニア」の診断済み ・悪化する動作や場面:歩行、座位、臥位 ・日常生活で困っていたこと:座っていられない、眠れない ・これまでの対処:痛み止め服用、ブロック注射
当院の評価
患者様への説明
太ももの後ろの筋肉の硬さが原因で腰が過剰に曲がりやすい状態になっているのと合わせて腰を安定させる筋肉に力が入りにくく腰が不安定になっている。腰に負担がかかりやすい状態で重量物の運搬を繰り返すことで腰椎椎間板ヘルニアが発症したと考えられる。腰椎椎間板ヘルニアは腰骨の間にあるクッションが飛び出すことによって神経が圧迫、もしくは炎症によって神経がダメージを受けることで痛みやしびれなどの神経症状が出現している状態です。
日常動作・解剖学的動診
歩行動作、体幹の前屈、側屈
身体機能評価
・可動域制限 股関節の屈曲制限 ・筋出力低下(筋延長を含む) 大殿筋、多裂筋
判断
股関節の可動域の低下を腰椎で代償することにより症状が出現、ハムストリングスの硬さと、腰部を安定させる多裂筋の筋力低下が原因であると判断
施術の様子
患者様への説明
この方は、病院でヘルニアと診断されており、太ももの裏の硬さと腰を支える筋力の弱さで腰が不安定になっていました。ハムストリングスをゆるめ、腰を支える筋肉(大殿筋・多裂筋)を使えるようにして、腰の安定を高める方針で進めました。
専門的内容
ハムストリングスの押圧 大殿筋のトレーニング 多裂筋のトレーニング ヒンジ動作の獲得 疼痛抑制、炎症コントロールを目的とした電気治療 神経モビライゼーションのスライダーを初期は行い、神経の滑走性、絞扼部位での癒着を改善。徐々に神経の粘弾性獲得を目的にテンショナーも行っていく。
施術の経過
-
初期
(1回~4回) 就寝時や座位での痛みは改善。起床時や体幹前屈位の継続で痛みが残る
-
中期
(5回~12回) 体幹の運動時痛はなし、起床時は痛み残る。
-
後期
座っていられない・眠れないほどだった症状が落ち着いてきています。腰に負担がかかりやすい方のため、再発予防として腰を支える筋力づくりを続けています。
料金・通院目安
料金の目安
初回料金
施術 5,236円
2回目以降の料金
施術 7,480円 + 電気治療 990円
通院の目安
施術回数
20回
施術期間
6~8か月
ここでは、この症例の記録とは別に、「殿部から下肢にかけて痛みやしびれがある」という状態について、一般的な見方やご自宅でのヒント、医療機関へ相談する目安を順にたどります。
お尻から脚にかけてのしびれ、その理由は?
お尻から太もも、ふくらはぎへと続く痛みやしびれは、腰やお尻まわりの神経の通り道への負荷と関係すると言われています。腰の反りすぎのほか、お尻の奥の筋肉の硬さ・股関節の動きが背景となることも考えられ、原因の場所と症状の場所が離れていることもあるとされています。
お尻から脚への症状は、腰だけではなく、お尻の奥の筋肉や股関節の動きが影響していることがあります。しびれの強さや範囲に目を配りながら、負担の出どころをたどっていくことが大切だと考えられています。
鈴木 英二脚のしびれは不安が大きいと思います。腰とお尻のどちらが中心か、強くなる動きはどれかをたどると、負担の出どころが絞れてくることがあります。しびれの変化は時間をかけて追いかけます。
こんな方に気になりやすい(セルフチェック)
次のような項目に心当たりが多い方は、負担が気になりやすい傾向があると言われています。当てはまること自体が異常を意味するわけではありません。
- 痛みやしびれがお尻から太もも・ふくらはぎに広がる
- 長く座ったり前かがみになったりすると強まる
- お尻の奥が硬い、押すとひびく感じがある
- 症状は片脚に出ることが多い
ご自宅でできる工夫
一般には、次のような工夫がセルフケアとして知られています。
- 症状が強くなる姿勢を一時的に避ける
- お尻や股関節まわりをゆっくり動かす・ストレッチする
- 長時間同じ姿勢を続けず、こまめに体勢を変える
痛みやしびれが強いとき、力が入りにくいときは無理に行わず中止し、医療機関にご相談ください。
こんなときは医療機関へ
お尻や脚の症状の多くは時間とともに和らいでいくと言われていますが、次のような場合は、自己判断せず早めに医療機関を受診してください。
- 脚に力が入りにくい、つまずきやすくなった
- 両脚にしびれが広がる、症状が急に強くなった
- 排尿・排便のしにくさなど、いつもと違う変化がある
- 安静にしていても強く痛む、夜間に痛みで目が覚める
よくある質問
しびれがあるとき、動くのは控えた方がよいですか?
安静にしすぎるよりも、症状が強くならない範囲で体を動かすことの方が役立つと一般に言われています。ただし力が入りにくい、しびれが広がるといった場合は医療機関にご相談ください。
なぜ腰ではなく、お尻や股関節をチェックするのですか?
お尻から脚に出る症状は、神経が通っているお尻の奥の筋肉や股関節のコンディションと関わることがあると言われています。したがって痛い場所だけでなく、周りも一緒に調べます。
しびれは変化までに時間がかかるものなのですか?
一般に、しびれは痛みより変化がゆっくり現れることがあると言われています。気になる変化があれば早めにご相談ください。
鈴木 英二お尻や脚のしびれは長引くと不安になりますよね。負担がどこにかかっているのかをたどるうちに、見通しが持ちやすくなります。気になるときは無理せずご相談ください。
この症状について、担当者と複数のスタッフで臨床的に検討したカンファレンス記事もあります。評価の進め方や考え方の詳細はこちらをご覧ください。
この症例を担当した鈴木英二は、東武練馬店(東武練馬駅南口より徒歩30秒)に勤務しています。練馬区北町・徳丸・下赤塚エリアの方が多く来院されています。店舗の様子・初回の流れ・アクセスはこちらをご覧ください。
施術担当者

経歴
症例レポートは、改善した例だけでなく、そうでなかった例も含めて結果を選ばず掲載しています。






病院でヘルニアと診断された腰やお尻・脚の症状でも、腰を支える筋力を高めて安定させることで、負担を減らせることがあります。この方も腰の不安定さが影響していました。支える力を養えたことが変化につながった症例です。