四十肩・五十肩は「時期」で対処が変わる。とんとんのアプローチ

動かすべき時期と、休めるべき時期がある

ある日から肩が上がらなくなり、夜も痛む。四十肩・五十肩(凍結肩)は、時期によって痛みや動かしにくさの出方が変わるのが特徴です。とんとん整骨院が四十肩・五十肩をどう見て、どう考え、どうアプローチをするのか。とんとん社長 瀬谷崎将也と臨床技術責任者 伊藤聡史が分かりやすくご紹介します。

四十肩・五十肩は、肩の関節を包む組織に炎症や硬さが起こり、痛みと動かしにくさが出る状態と言われています。炎症が強い時期、硬さで動きにくい時期、回復していく時期と、段階によって対処が変わるのが大きな特徴です。『動かした方がいい』も『安静がいい』も、時期によって答えが違います。

四十肩・五十肩の原因について。時期(段階)によって、痛みや動
四十肩・五十肩の原因について。時期(段階)によって、痛みや動かしにくさの出方が変わります(四十肩・五十肩のページより)。

四十肩・五十肩には『時期』があり、対処が変わる

伊藤聡史伊藤聡史

四十肩は『動かした方がいい』『安静に』と情報がばらばらで、患者さんが混乱しますね。

瀬谷崎将也瀬谷崎

それは時期によって答えが変わるからなんです、伊藤先生。炎症が強くて夜も痛む時期に無理に動かすと悪化する。逆に硬さが残る時期に動かさないと、固まったままになりやすい。

伊藤聡史伊藤聡史

炎症期・拘縮期・回復期で、やるべきことが正反対になる。だから『今がどの時期か』の見極めが要になりますね。

瀬谷崎将也瀬谷崎

ええ。時期を読み違えると、よかれと思った対処が遠回りになる。

ここがポイント

四十肩・五十肩には、炎症が強い時期・硬さで動きにくい時期・回復していく時期といった段階があり、時期によって対処が変わると言われています。炎症が強い時期に無理に動かすと悪化することがあり、硬さが残る時期に動かさないと固まったままになりやすい。『今がどの時期か』の見極めが大切です。

肩の痛みを凍結肩だけで見ない話は中高年の肩痛を凍結肩だけで見ない。腱板断裂・石灰性腱炎・肩甲胸郭の動きから考える、夜間痛の考え方は肩の夜間痛をどう考えるか、体のつながりは痛い場所が、悪い場所とは限らない。運動連鎖とはにまとめています。

他の肩疾患を外し、今がどの時期かを見極める

伊藤聡史伊藤聡史

見極めの前に、四十肩でない肩痛の除外が要りますね。腱板断裂や石灰性腱炎など。

瀬谷崎将也瀬谷崎

はい。転んだ後から急に上がらない、肩に力が入らない、発熱を伴う、安静でも激しく痛む場合は、四十肩と決めず受診を。それを外したうえで、今がどの時期かを見ます。

伊藤聡史伊藤聡史

時期が分かれば、刺激していい範囲が決まる。

瀬谷崎将也瀬谷崎

ええ。決めつけず、でも見逃さない。

まれに、この場合は先に医療機関へ

ほとんどは整骨院で対応できますが、次のサインがあるときは先に医療機関で確認を。

  • 転んだ・ぶつけた後から急に肩が上がらなくなった
  • 肩に力が入らない、腕を上げて保てない
  • 発熱を伴う、肩が赤く腫れて熱を持っている
  • 安静にしても激しく痛む、夜間に強い痛みが続く

肩の痛み全般の見方は中高年の肩痛を凍結肩だけで見ないもあわせてご確認ください。

時期に合わせて整える

伊藤聡史伊藤聡史

整える段では、炎症期と拘縮期で手の入れ方を変えますね。

瀬谷崎将也瀬谷崎

そのとおりです。炎症期は刺激しすぎず楽な位置を見つける。痛みが落ち着いたら、無理のない範囲で少しずつ動かして、肩甲骨や胸郭も使えるようにする。

伊藤聡史伊藤聡史

焦らず時期に合わせられるかが、回復の質を分けますね。

瀬谷崎将也瀬谷崎

おっしゃるとおりです、伊藤先生。時期に合ったセルフケアまでお伝えして、無理なく付き合えるようにします。

ご自宅でできる工夫
  • 炎症が強く夜も痛む時期は、無理に動かさず楽な位置を見つける
  • 痛みが落ち着いてきたら、無理のない範囲で少しずつ動かす
  • 肩だけでなく、肩甲骨や胸郭の動きにも目を向ける
  • 力が入らない・発熱などがあるときは、無理せず医療機関に相談する

肩こり・姿勢との関係は姿勢は「正しく固める」ものではない。とんとんの姿勢アプローチもどうぞ。

とんとんの四十肩・五十肩への施術の考え方です(施術イメー
とんとんの四十肩・五十肩への施術の考え方です。

とんとんの四十肩・五十肩へのアプローチの流れ

ここまでの考え方を、実際の進め方として整理すると、次のような流れになります。

  1. 四十肩と決めず、サインを外す腱板断裂など他の肩疾患や、転倒後・発熱などの危険サインがないかを確認します。
  2. 今がどの時期かを見極める炎症が強い時期か、硬さが残る時期か、回復していく時期かを確認します。
  3. 時期に合わせて進める炎症期は刺激しすぎず、硬さの時期は無理のない範囲で動かし、肩甲骨や胸郭も使えるようにします。
  4. 焦らず付き合えるように時期に合わせたセルフケアをお伝えし、無理なく経過に向き合えるようにします。

四十肩・五十肩は『今がどの時期か』を見極める

四十肩・五十肩には炎症が強い時期・硬さが残る時期・回復していく時期といった段階があり、時期によって対処が変わると言われています。だからこそ、まず他の肩の疾患や危険なサインを外し、今がどの時期かを見極めて、炎症期は刺激しすぎず、硬さの時期は無理のない範囲で動かしていく。これがとんとんの四十肩・五十肩へのアプローチです。回復のしかたには個人差があります。

※本記事は一般的な情報です。症状の感じ方や経過には個人差があります。強い痛みやしびれ、安静時にも続く痛み、力が入りにくいなどがあるときは、自己判断せず医療機関への受診もご検討ください。

よくある質問

四十肩は動かした方がいいですか、安静がいいですか?

時期によって変わります。炎症が強く夜も痛む時期は無理に動かさず、痛みが落ち着いたら無理のない範囲で動かしていく、という考え方が一般的です。今がどの時期かの見極めが大切です。

放っておけば治りますか?

時間とともに落ち着いていくことが多いと言われていますが、硬さが残る時期に動かさないと固まったままになりやすいこともあります。時期に合わせて進めることをおすすめします。

肩が上がらないのは全部四十肩ですか?

腱板の断裂や石灰性腱炎など、別の原因のこともあります。転倒後や発熱を伴う場合は、四十肩と決めず医療機関での確認をおすすめします。

夜も眠れないほど痛みますが通えますか?

安静にしても激しく痛む、力が入らないなどがある場合は、まず医療機関の受診をおすすめします。判断に迷うときは、来院前にお電話でご相談ください。

四十肩・五十肩でお困りの方へ

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瀬谷崎将也
株式会社とんとん/とんとん整骨院 代表。臨床系セラピストスクール「ANOアカデミー」主宰。

とんとん整骨院 代表。柔道整復師として、都内に鍼灸整骨院4店舗・鍼灸院1店舗を運営。多くの患者と関わる中で、「痛み」や「慢性疼痛」への深い理解の必要性を痛感し、EBM(根拠に基づく医療)・バイオメカニクス・BPSモデル(生物心理社会モデル)を軸とした臨床を実践。その知見をもとに、臨床系セラピストスクール「ANOアカデミー」を主宰し、セミナー運営など施術者の育成・教育にも精力的に取り組んでいる。

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