骨盤の「ゆがみ」を戻すだけではない。とんとんの骨盤アプローチ

戻すことより、骨盤まわりが動いて支えられること

骨盤がゆがんでいるから不調が出る、矯正で戻さないといけない。よく聞く説明ですが、本当に「戻す」ことがゴールなのでしょうか。とんとん整骨院が骨盤まわりの不調をどう見て、どう考え、どうアプローチをするのか。とんとん社長 瀬谷崎将也と臨床技術責任者 伊藤聡史が分かりやすくご紹介します。

「骨盤のゆがみ」という言葉はよく使われますが、左右の差は誰にでも多少あり、ゆがみ=不調とは限らないと言われています。大切なのは、骨盤まわり(股関節や仙腸関節、お尻や体幹)がきちんと動いて支えられているか。「戻す」より「使える」に目を向けると、見え方が変わってきます。

骨盤の傾きの比較。ただ左右差は誰にでも多少あり、ゆがみ=不調
骨盤の傾きの比較。ただ左右差は誰にでも多少あり、ゆがみ=不調とは限りません(骨盤の悩みのページより)。
背中と腰の痛みの原因が、股関節にあった例もあります(<a href=
背中と腰の痛みの原因が、股関節にあった例もあります(症例レポートを読む)。
大畑維吹大畑維吹

この方は、2か月ほど続いた背中と腰の痛みでした。骨盤や腰そのものだけでなく、よく見ると股関節の動きが関わっていて、そこを含めて整えると変わっていきました。

瀬谷崎将也瀬谷崎

『ゆがみを戻す』だけでなく、股関節まで含めて動いて支えられるようにした例ですね。痛い場所と引き金がずれていることがあります。

「ゆがみを戻す」より、動いて支えられるか

伊藤聡史伊藤聡史

『骨盤がゆがんでいるから矯正したい』と来られる方は多いですが、左右差は誰にでも多少あって、ゆがみイコール不調とは限りませんね。

瀬谷崎将也瀬谷崎

そうなんです、伊藤先生。一度戻したように見えても、支える力や動きが変わらなければ元に戻りやすい。だから『戻す』こと自体を目的にしすぎない方がいい。

伊藤聡史伊藤聡史

見るべきは、骨盤まわりが動いて支えられているか。股関節や仙腸関節の動き、お尻や体幹の使い方ですね。

瀬谷崎将也瀬谷崎

ええ。痛い場所が骨盤やお尻でも、引き金は股関節の硬さや使い方のクセにあることが多い。

ここがポイント

骨盤の左右差は誰にでも多少あり、ゆがみ=不調とは限らないと言われています。一度「戻して」も、支える力や動きが変わらなければ戻りやすいもの。大切なのは、股関節や仙腸関節、お尻や体幹が動いて骨盤まわりを支えられているか。「戻す」より「使える」に目を向ける見方です。

「ゆがみ」という説明の受け取り方は骨盤矯正は本当に必要なのか?「歪み」という説明をうのみにしないために、産後の骨盤の悩みは産後の骨盤のゆがみは戻さないとダメ?恥骨やお尻の付け根の痛みの考え方、体のつながりは痛い場所が、悪い場所とは限らない。運動連鎖とはにまとめています。

動きと安定を見極める

伊藤聡史伊藤聡史

評価では、まず危険なサインを外してから動きを見ますね。

瀬谷崎将也瀬谷崎

はい。お尻から脚への強いしびれや力の入りにくさ、産後で痛みが強く続く場合は無理せず受診を。それを外したうえで、どの動きで痛むか、股関節や仙腸関節がどう動くかを確認します。

伊藤聡史伊藤聡史

支えにくい部分が分かれば、そこから整える道筋が立つ。

瀬谷崎将也瀬谷崎

ええ。決めつけず、でも危険なサインは見逃さない。

まれに、この場合は先に医療機関へ

ほとんどは整骨院で対応できますが、次のサインがあるときは先に医療機関で確認を。

  • お尻から脚に強いしびれや、力の入りにくさが広がる
  • 排尿・排便のしにくさなど、いつもと違う変化がある
  • 発熱を伴う、または転倒など強くぶつけた後の強い痛み
  • 産後、痛みが強く続く・歩きにくいなどが改善しない

仙腸関節や骨盤帯の痛みの評価は産後の骨盤帯痛を評価する。仙腸関節・恥骨結合の痛みと運動制御、股関節の痛みは変形性股関節症は手術しかない?股関節の痛みと向き合う考え方もどうぞ。

戻すより、支えられる体へ

伊藤聡史伊藤聡史

整える段では、『戻してもらう』に頼り続けると、自分で支える力が育ちませんね。

瀬谷崎将也瀬谷崎

そこなんです、伊藤先生。股関節やお尻、体幹を使えるようにして、骨盤まわりが動いて支えられる状態を目指します。

伊藤聡史伊藤聡史

再発予防まで見ると、自分で管理できる形に落とし込めるかが鍵ですね。

瀬谷崎将也瀬谷崎

おっしゃるとおりです。通うことが目的にならないよう、自分で支えられる体づくりまで一緒にやります。

ご自宅でできる工夫
  • 「戻してもらう」だけに頼らず、支える力を育てる視点を持つ
  • 股関節やお尻まわりを、痛みの少ない範囲で軽く動かす
  • 長時間同じ姿勢で座り続けない(こまめに姿勢を変える)
  • 強いしびれや産後の強い痛みが続くときは、無理せず医療機関に相談する

支える力の土台は痛い場所が、悪い場所とは限らない。運動連鎖とは、股関節の使い方は前屈で腰が痛いなら、股関節の動きを足してみるもあわせてどうぞ。

股関節やお尻、体幹を使えるように整えていきます(施術の様子)
股関節やお尻、体幹を使えるように整えていきます(施術の様子)。

とんとんの骨盤まわりの不調へのアプローチの流れ

ここまでの考え方を、実際の進め方として整理すると、次のような流れになります。

  1. 危険なサインがないかを確かめる脚への強いしびれや排尿・排便の変化、産後の強い痛みなど、危険なサインがないかを確認します。
  2. 骨盤まわりの動きを見極めるどの動きで痛むか、股関節や仙腸関節がどう動くかを確認し、支えにくい部分を探します。
  3. 動いて支えられる体にする「戻す」だけでなく、股関節やお尻、体幹を使えるようにして、骨盤まわりが支えられる状態を目指します。
  4. セルフケアと再発予防ご自身でできる工夫をお伝えし、繰り返しにくい状態を目指します。

「ゆがみを戻す」で終わらせない。骨盤まわりが動いて支えられるか

骨盤のゆがみという言葉はよく使われますが、左右差は誰にでも多少あり、ゆがみ=不調とは限らないと言われています。一度戻しても支える力や動きが変わらなければ戻りやすいもの。だからこそ、危険なサインを外したうえで、股関節や仙腸関節、お尻や体幹の動きを見極め、骨盤まわりが動いて支えられる体にしていく。これがとんとんの骨盤まわりへのアプローチです。回復のしかたには個人差があります。

※本記事は一般的な情報です。症状の感じ方や経過には個人差があります。強い痛みやしびれ、安静時にも続く痛み、力が入りにくいなどがあるときは、自己判断せず医療機関への受診もご検討ください。

よくある質問

骨盤のゆがみは矯正で戻さないといけませんか?

左右差は誰にでも多少あり、ゆがみ=不調とは限らないと言われています。戻すことだけを目的にせず、骨盤まわりが動いて支えられるかに目を向けることが大切です。

矯正を続ければ良くなりますか?

「戻してもらう」だけを繰り返すと、自分で支える力が育ちにくいことがあります。支える力と動きを取り戻す視点を一緒に持つことをおすすめしています。

産後の骨盤の痛みも相談できますか?

ご相談いただけます。ただし痛みが強く続く・歩きにくいなどが改善しない場合は、まず医療機関の受診もご検討ください。

強いしびれがあっても通えますか?

お尻から脚への強いしびれや、お手洗いの変化がある場合は、まず医療機関の受診をおすすめします。判断に迷うときは、来院前にお電話でご相談ください。

骨盤まわりの不調でお困りの方へ

お近くのとんとん整骨院にご相談ください

瀬谷崎将也
株式会社とんとん/とんとん整骨院 代表。臨床系セラピストスクール「ANOアカデミー」主宰。

とんとん整骨院 代表。柔道整復師として、都内に鍼灸整骨院4店舗・鍼灸院1店舗を運営。多くの患者と関わる中で、「痛み」や「慢性疼痛」への深い理解の必要性を痛感し、EBM(根拠に基づく医療)・バイオメカニクス・BPSモデル(生物心理社会モデル)を軸とした臨床を実践。その知見をもとに、臨床系セラピストスクール「ANOアカデミー」を主宰し、セミナー運営など施術者の育成・教育にも精力的に取り組んでいる。

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