2ヶ月間続いた背中と腰の痛み、原因は股関節にあった
主訴
2ヶ月前から長時間座ってると腰痛が発生。背中に関しては何もしなくても痛みが出ていた。痛みが続くと仕事に支障をきたしてしまうので、早く良くして最終的には痛みなく仕事を出来るようになりたい。
当院の評価
患者様への説明
腰が悪いというよりも、股関節の柔軟性、股関節の筋肉の低下によるものが原因の可能性があります。腰に関しては鍼を入れて、筋肉を緩めていきます。
日常動作・解剖学的動診
【日常動作】 長時間の座り姿勢 腰を反ると 【解剖学的動診】 立位進展で腰部と背部に痛み 座位の回旋で腰部と背部に痛み
身体機能評価
股関節伸展制限 体幹筋群(腹斜筋)の弱化 中臀筋の延長 長時間座位による姿勢の崩れ
判断
股関節の柔軟性の低下、体幹筋群、殿部筋の筋出力低下により腰部に過剰な負担がかかっていることが主な原因である可能性があると判断しました。
施術の様子
患者様への説明
この方は、長時間の座位で股関節が硬くなり、腹斜筋やお尻の筋力低下から腰に負担が偏っていました。腰には鍼で筋肉をゆるめつつ、股関節の動きを引き出して腹斜筋・中殿筋を使えるようにする方針で進めました。
専門的内容
【手技療法】 股関節可動域の向上手技 【運動療法】 腹斜筋、中殿筋の筋出力向上の運動療法 【鍼灸】 腰部周辺への鍼治療 【セルフケア指導】 中殿筋のトレーニング
施術の経過
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初期
1回〜6回 長時間座位での痛みが減少していきました。腰にベルトを巻くと症状が軽減するのでもうすこし痛みが収まるまではベルトを付けながら座位での仕事をしていただきます。
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中期
7回〜12回 ベルトを巻かなくても痛みが出てきこなくなってきました。通院期間があいても痛みが出ない身体作りを目指していきます。
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後期
現在は長時間座っても痛みが出にくい状態が続いています。デスクワークで座位が長い方のため、再発予防として股関節の柔軟性と体幹の筋力づくりを続けています。
料金・通院目安
料金の目安
初回料金
施術 3,740円 + 鍼灸 3,300円
2回目以降の料金
施術 6,480円
通院の目安
施術回数
6〜14回
施術期間
約3〜5ヶ月
ここでは、この症例の記録とは別に、「長時間座っていると腰が痛む」という状態について、一般的な見方やご自宅でのヒント、医療機関へ相談する目安を確認します。
長く座ったあとに腰がつらくなるのはどうして?
座位や前かがみの姿勢が長く続くほど、腰そのものに加えて、股関節まわりの硬さやお腹・お尻の筋肉の使い方が腰の負担に関わると言われています。画像検査に大きな異常が写らない場合でも、こうした体の使い方のバランスの乱れが、座っている最中の腰の重さや痛みを生んでいる可能性が考えられます。
長く座って出る腰の痛みは、腰そのもののほかに、股関節の硬さやお腹・お尻の筋力が背景にあることがあります。腰の周囲まで目を配ることが大切だとされています。
大畑 維吹腰の状態と一緒に、股関節やお尻の使い方まで調べていくと、負担がどこに集中しているのかがみえてくることがあります。痛むのは腰でも、原因は別の場所ということもあるんです。
こんな方に気になりやすい(セルフチェック)
次のような項目に心当たりが多い方は、負担が気になりやすい傾向があると言われています。当てはまること自体が異常を意味するわけではありません。
- デスクワークなどで、1日に長く座っている
- 座っていると、だんだん腰が重く・痛くなってくる
- 立ち上がるときに腰が伸びにくい、いったん止まってしまう
- お尻や太ももの裏が硬い感じがする
- 反り腰気味だと言われたことがある
ご自宅でできる工夫
一般的なセルフケアとして、次のような工夫が知られています。
- 30分〜1時間に一度は立ち上がり、姿勢を変える
- 椅子に深く座り、骨盤を立てるように意識する
- 股関節やお尻まわりを軽く動かす・ストレッチする
痛みやしびれが強いとき、力が入りにくいときは無理に行わず中止し、医療機関にご相談ください。
こんなときは医療機関へ
腰の症状の多くは時間とともに和らいでいくと言われていますが、次のような場合は、自己判断せず早めに医療機関を受診してください。
- 脚のしびれや、力が入りにくい感じがある
- 排尿・排便のしにくさなど、いつもと違う変化がある
- 安静にしていても強く痛む、夜間に痛みで目が覚める
- 発熱を伴う、または転倒など強くぶつけた後の痛み
よくある質問
座ると腰が痛むので、座ること自体を控えるべきでしょうか?
一般に、同じ姿勢を長く続けることが腰の負担を招きやすいと言われています。座るのを控えるより、こまめに立ち上がって姿勢をリセットするほうが現実的な工夫とされています。痛みが強い場合は医療機関にご相談ください。
痛いのは腰だけなのに、股関節やお尻もみる理由はなんですか?
腰の負担は、腰そのものだけでなく、まわりの関節や筋肉の動きと関わっている場合があると言われています。だからこそ、腰以外の部位の状態も併せて確かめることがあります。
痛みがおさまってからも、注意しておきたいことはありますか?
再発予防という点では、座り方や立ち上がり方、こまめに体を動かす習慣がプラスになると言われています。
大畑 維吹つらい腰の痛みも、原因を突き止めていくと変わっていくことがあります。我慢して長引かせてしまう前に、気になるときは無理せず一度ご相談くださいね。
この症状について、担当者と複数のスタッフで臨床的に検討したカンファレンス記事もあります。評価の進め方や考え方の詳細はこちらをご覧ください。
施術担当者

経歴
症例レポートは、改善した例だけでなく、そうでなかった例も含めて結果を選ばず掲載しています。






長く座る生活で続く腰や背中の痛みは、股関節の硬さが背景にあることがあります。この方も股関節の柔軟性低下と腹斜筋・お尻の弱さが負担につながっていました。鍼と運動療法で順に整えられたことが変化につながった症例です。