ぎっくり腰は急に起きたわけではない。とんとんのぎっくり腰アプローチ

「急に」に見えて、腰は前から無理をしていた

ぎっくり腰は、ある日突然やってくるように感じます。けれど腰がそうなる前から、知らないうちに負担が積み重なっていることは珍しくありません。とんとん整骨院がぎっくり腰をどう見て、どう考え、どうアプローチをするのか。とんとん社長 瀬谷崎将也と臨床技術責任者 伊藤聡史が分かりやすくご紹介します。

重い物を持った瞬間、顔を洗おうと前かがみになった瞬間。ぎっくり腰は急なきっかけで起きますが、多くは「その一瞬だけ」が原因とは限りません。股関節やお尻の動きが落ちて、腰が代わりに動く状態が続いていたところに、最後のひと押しが加わって起きることがあると言われています。

ぎっくり腰の原因のイメージ
ぎっくり腰の原因について。急に痛めたように見えても、背景に負担の積み重ねがあることがあります(ぎっくり腰のページより)。
ぎっくり腰をきっかけに続いた腰の痛みが、施術を経て和らいだ例もあります(
ぎっくり腰をきっかけに続いた腰の痛みが、施術を経て和らいだ例もあります(症例レポートを読む)。
大畑維吹大畑維吹

この方は、年末にぎっくり腰をきっかけに腰の痛みが続いていました。急に痛めたように見えても、それまでの負担が積み重なっていることが多いんです。腰だけでなく、股関節やお尻の動きまで含めて、無理のない範囲で整えていきました。

瀬谷崎将也瀬谷崎

まさに『その一瞬』だけが原因ではなかった例ですね。背景の負担に目を向けると、繰り返しにくくなっていきます。

ぎっくり腰は、積み重なった負担に最後のひと押しが加わって起きる

伊藤聡史伊藤聡史

社長、ぎっくり腰の方は『急に』『何もしていないのに』とおっしゃいます。ただ問診と動作分析を重ねると、発症前から股関節やお尻の可動性が落ちている方が目立ちますね。きっかけは急でも、背景はそうではない印象です。

瀬谷崎将也瀬谷崎

同感です、伊藤先生。股関節が担うはずの動きを腰が代わりに引き受けて、毎日少しずつ無理を重ねている。そこへ前かがみやひねりが加わって、限界を超えた瞬間に出る。

伊藤聡史伊藤聡史

コップの水でいう最後の一滴ですね。臨床的にも、再発を繰り返す方ほど、その手前の代償が強く出ている。だから『その一瞬』だけを悪者にしても、あふれやすい状態自体は変わらない。

瀬谷崎将也瀬谷崎

そこなんです。痛いのは腰でも、背景には股関節の制限や使い方のクセが隠れていることが多い。

ここがポイント

ぎっくり腰は急なきっかけで起きますが、その一瞬だけが原因とは限りません。股関節やお尻の動きの低下を腰が代償する状態が続いていたところに、前かがみやひねりが加わって起きることがあると言われています。繰り返す方ほど、痛い場所(腰)だけでなく背景の負担を見ておきたいところです。

ぎっくり腰そのものの対処はぎっくり腰になったらどうする?やってはいけないことと回復の考え方に、「なぜ繰り返すのか」をスタッフで検討した例は急に腰が痛くなった(急性腰痛)、なぜ繰り返すのかに、体のつながりという土台は痛い場所が、悪い場所とは限らない。体の「運動連鎖」とはにまとめています。

出どころを見極めて、回復への一歩を決める

伊藤聡史伊藤聡史

急性期の初動はどう組み立てますか。動けない方も多い段階で、判断が分かれるところだと思います。

瀬谷崎将也瀬谷崎

まず今の状態で安全に動ける範囲を一緒に確かめます。痛みを再現しながら、どの動きが楽でどれがつらいかを見て、回復への一歩を決める。多くの方は、思っているより早く動けるようになっていきます。

伊藤聡史伊藤聡史

安静一辺倒にはしない、と。過度な安静より、無理のない範囲で活動性を保つほうが経過が良いとされていますね。

瀬谷崎将也瀬谷崎

ええ。そのうえで背景の股関節やお尻の負担まで見て、ぶり返しにくい状態に整えていく。腰だけをほぐして終わりにしないのが、うちの考え方です。

まれに、この場合は先に医療機関へ

ほとんどは整骨院で対応できますが、次のサインがあるときは先に医療機関で確認を。

  • 脚に強いしびれや、力が入りにくい感じがある
  • 排尿・排便のしにくさなど、いつもと違う変化がある
  • 発熱を伴う、または転倒など強い外力のあとの痛み

急性期からの過ごし方はぎっくり腰になったらどうする?やってはいけないことと回復の考え方、背景をスタッフで検討した例は急に腰が痛くなった(急性腰痛)、なぜ繰り返すのかもどうぞ。

急性期からの回復と、繰り返さない体づくり

伊藤聡史伊藤聡史

急性期を越えてからの組み立ては。再発予防まで見据えると、ここが本筋になりますね。

瀬谷崎将也瀬谷崎

こわばった腰だけでなく、引き金になっていた股関節やお尻を使えるように整えます。腰が一人で頑張らなくてすむ状態にしていく。ここが繰り返さないための肝心なところです。

伊藤聡史伊藤聡史

セルフケアの設計も重要ですね。患者さんが自分で管理できる形に落とし込めるかで、長期の結果が変わる印象があります。

瀬谷崎将也瀬谷崎

おっしゃるとおりです、伊藤先生。立ちっぱなし・座りっぱなしを避ける、お尻や股関節を軽く動かす。通うこと自体が目的にならないよう、自分で支えられる体づくりまで一緒にやります。

ご自宅でできる工夫
  • 動ける範囲なら、無理のない程度に体を動かす(寝込み続けない)
  • 急性期を越えたら、股関節やお尻を軽く動かして腰の負担を減らす
  • 立ちっぱなし・座りっぱなしを避け、こまめに姿勢を変える
  • コルセットは「ずっと」でなく、つらい場面で一時的に

対処の考え方は「痛くない範囲で動かして」が回復を遅らせることがある腰痛コルセットで筋力は落ちるのか腰痛で不安になりすぎないために。患者さんに伝えたい10の事実もどうぞ。

とんとんのぎっくり腰アプローチの流れ

ここまでの考え方を、実際の進め方として整理すると、次のような流れになります。

  1. 危険なサインがないかを確かめる脚のしびれや力の入りにくさ、安静時痛などの危険サインがないかを最初に確認します。
  2. 今できる範囲を見極める痛みを再現しながら、どこまで動けるか・どの動きで楽になるかを確認し、無理のない範囲を決めます。
  3. 背景の負担にアプローチする急性期を越えたら、腰だけでなく制限のある股関節やお尻をゆるめ、腰の代償を減らしていきます。
  4. セルフケアと再発予防ご自身でできる工夫をお伝えし、繰り返しにくい状態を目指します。

ぎっくり腰を「その一瞬」で終わらせない。積み重なった負担と腰の代償を見る

ぎっくり腰は急なきっかけで起きますが、その背景には、股関節やお尻の動きの低下を腰が代償して、腰が無理を重ねてきた状態があることが少なくないと言われています。だからこそ、まず危険なサインを外し、今動ける範囲を見極めたうえで、腰だけでなく背景の負担まで含めて整えていく。そして繰り返さないためのセルフケアにつなげる。これがとんとんのぎっくり腰へのアプローチです。回復のしかたには個人差があります。

※本記事は一般的な情報です。症状の感じ方や経過には個人差があります。強い痛みやしびれ、安静時にも続く痛み、力が入りにくいなどがあるときは、自己判断せず医療機関への受診もご検討ください。

よくある質問

ぎっくり腰になったら、安静にしていた方がいいですか?

危険なサインがなければ、痛くても無理のない範囲で少しずつ動いたほうが回復が早いことがあると言われています。寝込み続けるより、動ける範囲を見極めることが大切です。判断に迷うときはご相談ください。

冷やすのと温めるの、どちらがいいですか?

強い痛みや熱感がある急性期は冷やすほうが楽なことが多く、落ち着いてきたら温めて動かしていく、という考え方が一般的です。感じ方には個人差があるため、心地よいほうを目安にしてください。

繰り返すのを防ぐにはどうすればいいですか?

痛い場所(腰)だけでなく、背景になりやすい股関節やお尻の動き、日常の使い方まで見直すことが再発予防につながると考えています。

強い痛みやしびれがあっても通えますか?

脚に強いしびれや力の入りにくさ、安静にしても続く痛みなどがある場合は、まず医療機関の受診をおすすめすることがあります。判断に迷うときは、来院前にお電話でご相談ください。

ぎっくり腰でお困りの方へ

お近くのとんとん整骨院にご相談ください

瀬谷崎将也
株式会社とんとん/とんとん整骨院 代表。臨床系セラピストスクール「ANOアカデミー」主宰。

とんとん整骨院 代表。柔道整復師として、都内に鍼灸整骨院4店舗・鍼灸院1店舗を運営。多くの患者と関わる中で、「痛み」や「慢性疼痛」への深い理解の必要性を痛感し、EBM(根拠に基づく医療)・バイオメカニクス・BPSモデル(生物心理社会モデル)を軸とした臨床を実践。その知見をもとに、臨床系セラピストスクール「ANOアカデミー」を主宰し、セミナー運営など施術者の育成・教育にも精力的に取り組んでいる。

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