O脚・X脚は「変えられる部分」の見極めから。とんとんのO脚・X脚アプローチ

その脚の形、機能の問題か、骨の形か

O脚は、内くるぶしをそろえても膝の内側がくっつかない状態。X脚は、膝をそろえても内くるぶしがくっつかない状態です。脚の形には、変えられる部分と変えにくい部分の両方があります。とんとん整骨院がO脚・X脚をどう見て、どう考え、どうアプローチをするのか。とんとん社長 瀬谷崎将也と臨床技術責任者 伊藤聡史が分かりやすくご紹介します。

O脚・X脚には、姿勢・筋肉・使い方・足元による「機能的な要素」と、骨の形や変形による「構造的な要素」があります。まずこの2つを見分けることが、遠回りしないための出発点です。

膝の内側にすき間があるO脚の立ち姿
内くるぶしをそろえても膝の内側がくっつかないO脚。多くは筋肉やねじれによる機能的な要素が関わると言われています。

脚の形は、足元から積み上がって決まる

伊藤聡史伊藤聡史

社長、O脚というと「骨が曲がっている」イメージを持つ方が多いですが、多くは違うんですよね。

瀬谷崎将也瀬谷崎

ええ。O脚・X脚の多くは、立ったときの脚全体の並び(アライメント)の問題です。脚の並びは、地面に接する足元から上へ積み上がるように決まっていくと言われています。上行性運動連鎖という考え方です。たとえば足が内側に倒れる回内足・扁平足があると、すねの骨が内にねじれ、膝が内に入り、太ももの骨も内にねじれて、骨盤が前に傾く。足元の小さなくずれが、膝・股関節・骨盤まで積み上がっていくわけです。

伊藤聡史伊藤聡史

面白いのは、O脚の多くはガニ股ではなく「内股」だという点ですね。太ももが内へねじれる一方で膝から下は外へ張り出して、膝のお皿が内を向いたまま脚の間にすき間ができる。ねじれタイプの機能的なO脚。

瀬谷崎将也瀬谷崎

そうなんです。X脚も同じ連鎖の延長で、膝が内へ入り込みすぎたものと考えられています。背景には筋バランスの崩れもあって、股関節を外に開いて支えるお尻の筋肉がうまく使えず、太ももを内にねじる筋が優位になっていることが多い。こうした足元・ねじれ・筋バランスは、整えていける部分です。一方で、生まれ持った骨の形や、加齢で膝の内側の軟骨がすり減って進むO脚(変形性膝関節症)は骨そのものの問題で、ここは手技でまっすぐにすることはできません。

ここがポイント

脚の形には、姿勢・筋肉・足元・使い方による「機能的な要素」と、骨の形による「構造的な要素」があります。機能的なO脚の多くは、股関節が内を向いた内股タイプのねじれと言われています。整えられるのは機能的な要素。骨そのものの形は手技では変えられません。

脚の形と膝への負担の考え方はO脚は矯正で治る?脚の形と膝への負担の本当の考え方、体のつながりは痛い場所が、悪い場所とは限らない。体の「運動連鎖」とはにまとめています。

機能的か、構造的か。痛みの有無が手がかり

伊藤聡史伊藤聡史

見分けの手がかりを整理しましょう。まずタイプのチェックから。

瀬谷崎将也瀬谷崎

両足の内くるぶしをつけて立って、膝の内側にすき間があけばO脚。両膝をつけて立って、内くるぶしが離れればX脚です。立ったときに膝のお皿が内側を向いていれば、脚にねじれがあるサインで、機能的な要素で整えやすいことが多いと言われています。

伊藤聡史伊藤聡史

機能的か構造的かは、痛みの有無と経過が手がかりになりますね。痛みがなく、姿勢や座り方で見え方が変わるなら機能的な要素が大きい。膝の内側に痛みがある・年齢とともに進んできたなら、変形性膝関節症など構造的な要素を考える。

瀬谷崎将也瀬谷崎

ええ。それと子どもの脚の形は成長で変わります。赤ちゃんはO脚、2〜6歳ごろは逆にX脚傾向、7歳ごろに大人の形に落ち着く。これは自然な経過で、多くは心配いらないと言われています。ただし、片脚だけ・痛みがある・左右差が強い・急に進む・身長が伸びにくいといった場合は、成長の病気が隠れていることがあるので、小児の整形外科で確認してほしいですね。

こんなときは医療機関へ

次のようなときは、施術より先に、または並行して医療機関の受診をおすすめします。

  • 子どもで、片脚だけの変形・左右差が強い・痛みがある・急に進む・身長が伸びにくい(成長の病気の可能性・小児の整形外科へ)
  • 膝の内側などが痛む・年齢とともにO脚が進む・朝のこわばりや動き出しのつらさ(変形性膝関節症の可能性)
  • 強い痛み・腫れ・熱感がある。けがのあとに変形した
  • しびれを伴う

膝の内側の痛みが主役なら変形性膝関節症は手術しかない?とんとんの変形性膝関節症アプローチもあわせてどうぞ。

ねじれと筋バランス、足元、習慣まで整える

伊藤聡史伊藤聡史

施術は、機能的な要素への総合アプローチになりますね。

瀬谷崎将也瀬谷崎

ええ。骨盤・股関節・膝・足首の並びとねじれを確認して、太ももを内にねじる方向に働きすぎている筋(大腿筋膜張筋など)をゆるめ、うまく使えていないお尻の筋肉(殿筋群)や内ももの筋を働かせて、脚全体のねじれとバランスを整えます。内転筋やお尻の筋肉は自分ではうまく力が入らない方も多いので、EMS(電気による筋刺激)も活用します。回内足・扁平足があれば、足元から連鎖を整えます。

伊藤聡史伊藤聡史

毎日の習慣も大きいですね。ぺたんこ座りや横座り、長時間のあぐら、脚組みは、脚のねじれを強めやすいと言われている。

瀬谷崎将也瀬谷崎

そこも一緒に見直します。正直にお伝えしたいのは、「整体でO脚が完全にまっすぐになる」といった説明を見かけますが、骨そのものの形は手技では変えられない、ということです。当院がお手伝いできるのは、姿勢・筋肉・足元・使い方を整えて、機能的な範囲で見た目や脚への負担を軽くすること。骨の要素が大きい場合は、整形外科と連携しながら進めます。

ご自宅でできる工夫
  • ぺたんこ座り・横座り・長時間のあぐら・脚組みは、脚のねじれを強めやすいので控えめに
  • 内ももでクッションを挟む運動や、お尻を使うスクワットで、脚を支える筋肉を働かせる
  • 足のアーチを支える運動(ショートフット)や、足に合う靴・インソールで足元を整える
  • 片脚重心・反り腰や猫背を避け、足裏全体で立つ意識を

足元と姿勢の土台はとんとんの扁平足アプローチ姿勢は「正しく固める」ものではない。とんとんの姿勢アプローチにまとめています。

とんとんのO脚・X脚へのアプローチの流れ

ここまでの考え方を、実際の進め方として整理すると、次のような流れになります。

  1. 構造的な要素のサインを外す痛み・進行・子どもの左右差など、整形外科で先に確認したいサインがないかを確かめます。
  2. どこにねじれと崩れがあるかを見極める骨盤・股関節・膝・足元の並びと筋バランスを評価し、機能的に整えられる余地を確かめます。
  3. ねじれと筋バランスを整える働きすぎの筋をゆるめ、お尻や内ももの筋をEMSも使って働かせ、足元から連鎖を整えます。
  4. 習慣まで見直して保つ座り方・立ち方・歩き方のクセを一緒に見直し、ねじれに戻りにくい状態を目指します。

脚の形は、機能的な範囲を最大限に整える

O脚・X脚は、機能的な要素と構造的な要素の見極めがすべての出発点です。姿勢・筋バランス・足元・使い方という機能的な要素は整えていける部分ですが、骨そのものの形は手技では変えられません。できることとできないことを正直に線引きしたうえで、機能的な範囲で見た目や脚への負担を軽くしていく。これがとんとんのO脚・X脚へのアプローチです。変化の出方には個人差があり、すべての方に同じ結果を保証するものではありません。

※本記事は一般的な情報です。症状の感じ方や経過には個人差があります。強い痛みやしびれ、安静時にも続く痛み、力が入りにくいなどがあるときは、自己判断せず医療機関への受診もご検討ください。

よくある質問

O脚・X脚は治りますか?

姿勢・筋肉・足元・使い方といった機能的な要素は、整えることで見た目や負担が変わることがあります。ただし、骨そのものの形をまっすぐにすることはできません。どこまで変えられるかは、機能的か構造的かで変わります。

見た目だけの問題ですか?

見た目だけでなく、脚への負担のかたよりにもつながります。特に大人のO脚は、膝の内側に負担が集中して変形性膝関節症を進めることがあると言われており、早めに整えておく意味があります。

子どものO脚が心配です。

多くは成長とともに整います(赤ちゃんのO脚、幼児のX脚を経て、7歳ごろに大人の形へ)。片脚だけ・痛み・左右差が強い・低身長を伴うときは、小児の整形外科で確認してください。

自分では何をすればいいですか?

まずは座り方(ぺたんこ座り・脚組みを避ける)と、内もも・お尻の運動、足元のケアから。やり方はその方の状態に合わせてお伝えします。

どのくらいで変わりますか?

機能的な要素は、習慣づくりを続けることで少しずつ変わっていくと言われています。骨の要素が大きい場合は変化に限りがあるため、まずは見極めからご相談ください。

O脚・X脚でお困りの方へ

お近くのとんとん整骨院にご相談ください

瀬谷崎将也
株式会社とんとん/とんとん整骨院 代表。臨床系セラピストスクール「ANOアカデミー」主宰。

とんとん整骨院 代表。柔道整復師として、都内に鍼灸整骨院4店舗・鍼灸院1店舗を運営。多くの患者と関わる中で、「痛み」や「慢性疼痛」への深い理解の必要性を痛感し、EBM(根拠に基づく医療)・バイオメカニクス・BPSモデル(生物心理社会モデル)を軸とした臨床を実践。その知見をもとに、臨床系セラピストスクール「ANOアカデミー」を主宰し、セミナー運営など施術者の育成・教育にも精力的に取り組んでいる。

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