トランポリンのあとに出た腰からお尻の痛みが施術を経て楽になってきた例(60代女性)
主訴
2025年8月、7月末にトランポリンで跳んだあとから、右の腰からお尻にかけて痛むようになり、ご来院されました。歩き出しや前かがみのときに痛み、じっとしていても痛むことがありました。以前から腰痛を繰り返してこられた経緯もありました。
当院の評価
患者様への説明
歩き出しや前かがみ(股関節を曲げる動き)で腰からお尻に痛みが出る状態でした。お腹の横の筋肉に力が入りにくく、お尻や太ももの裏の筋肉もうまく働きにくいことで、腰に負担が集まりやすくなっていた可能性があります。
日常動作・解剖学的動診
【日常動作】歩き出し・前かがみで腰からお尻に疼痛 【検査】股関節を曲げる動きで疼痛が出現、じっとしていても疼痛が出ることあり
身体機能評価
腹斜筋の筋出力低下/大殿筋・ハムストリング・大腿筋膜張筋の緊張と働きにくさ
判断
お腹の横やお尻の筋肉がうまく働かず、歩き出しや前かがみのたびに腰へ負担が集まっていたことが主な要因と考えられます。
施術の様子
患者様への説明
この方は、お腹の横の筋肉やお尻の筋肉がうまく働かず、腰に負担が集まっていると考えられました。太ももの裏やお尻まわりの筋肉をゆるめ、股関節を曲げる動きを確保しながら、お腹やお尻の支える力を高める方針で進めました。ご自宅でのセルフケアもお伝えしました。
専門的内容
【手技療法】大腿筋膜張筋へのアプローチ・股関節のモビライゼーション/【運動療法】腹斜筋・大殿筋のトレーニング/股関節屈曲動作の確保/【セルフケア】指導
施術の経過
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初期
1〜3回目は大きな変化が出にくい時期でしたが、4回目ごろから少しずつ変化が出てきました。
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中期
8回目ごろから調子が良くなり、9回目には当初の半分ほどの負担に感じられるようになりました。10回目には旅行にも出かけられるほど楽な状態になりました。
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後期
11回目以降は違和感が残ることはあっても痛みは気になりにくくなり、メンテナンスへ移行しました。途中で別の部位の痛みが出て一時的に週1回に戻した時期もありましたが、現在は落ち着き、2週に1回のペースで通われています。
料金・通院目安
料金の目安
初回料金
3,980円
2回目以降の料金
5,500円
通院の目安
施術回数
約11回
施術期間
改善後、2週に1回のメンテナンスへ移行
ここでは、この症例の記録とは別に、「歩き出しや前かがみで出る腰からお尻の痛み」という状態について、一般的な見方やご自宅でのヒント、医療機関へ相談する目安を順にたどります。
どうして運動のあとに腰やお尻が痛むの?
跳んだり走ったりする運動は、着地のたびに腰やお尻へ大きな力がかかる動きです。お腹の横やお尻の筋肉がうまく働かず、腰を支えきれないと、そのしわ寄せが腰に集まりやすいと言われています。もともと腰痛を繰り返してきた方では、支える力が戻らないまま負担がかかると、歩き出しや前かがみのときに痛みが出やすい状態が続くことがあると考えられています。
運動のあとに出る腰からお尻の痛みでは、痛む場所そのものだけでなく、お腹やお尻が腰を支えられているか・股関節がしっかり動いているかに目を向けることが役立つと言われています。
川口 流世運動のあとに急に痛むと、動いていいのか不安になりますよね。痛む場所だけでなく、お腹やお尻の支える力、股関節の動きも関わっていることがあります。どんな動きで痛むかから、一緒に確かめていきましょう。
こんな方に気になりやすい(セルフチェック)
次のような項目に心当たりが多い方は、負担が集まりやすい傾向があると言われています。当てはまること自体が異常を意味するわけではありません。
- 跳ぶ・走るなど体に負担のかかる運動をしている
- 歩き出しや前かがみで腰やお尻に痛みが出る
- 以前から腰痛を繰り返している
- お腹やお尻に力が入りにくい感じがある
ご自宅でできる工夫
痛みが和らいできたら、一般的なセルフケアとして次のような工夫が知られています。
- 前かがみになるときは、股関節から曲げてお腹に軽く力を入れる
- 運動の前後に、お尻や太ももの裏をゆっくり動かして体を慣らす
- 痛みが落ち着いているときに、お腹やお尻を支える運動を取り入れる(反動をつけず、痛みのない範囲で)
痛みやしびれが強いとき、力が入りにくいときは無理に行わず中止し、医療機関にご相談ください。
こんなときは医療機関へ
多くは時間とともに和らいでいくと言われていますが、次のような場合は、自己判断せず早めに医療機関を受診してください。
- 脚へ広がる痛みやしびれを伴う
- 脚に力が入りにくい感じがある
- 安静にしていても強く痛む、夜間に痛みで目が覚める
- 排尿・排便のしにくさを伴う
- 発熱や、転倒・強くぶつけたあとの痛み
よくある質問
運動が原因なら、しばらく休めば楽になりますか?
休むことで一時的に楽になることはありますが、支える力が戻らないまま同じ運動を再開すると、繰り返しやすいと言われています。この症例の方も、お腹やお尻の働きを取り戻しながら、少しずつ楽な状態へ向かっていきました。まずは今の状態を確かめることをおすすめします。
以前から腰痛を繰り返しています。またぶり返しますか?
繰り返しやすい背景に、支える力の弱さや股関節の動きにくさが関わっていることがあります。この症例の方も、そこを整えながら負担のかかり方を減らしていきました。ぶり返しにくい体づくりを一緒に考えます。
好きな運動や旅行は続けられますか?
続けている方は多くいらっしゃいます。この症例の方も、旅行に出かけられるところまで変化し、楽しみを続けながらメンテナンスを保っています。負担のかかり方に合わせてご提案します。
川口 流世腰は毎日の動作で必ず使う場所です。痛みが落ち着いたあとも、お腹やお尻の支える力を保っておくことが、好きな運動や旅行を楽しむための備えになると考えています。
この症状について、担当者と複数のスタッフで臨床的に検討したカンファレンス記事もあります。評価の進め方や考え方の詳細はこちらをご覧ください。
施術担当者

経歴
症例レポートは、改善した例だけでなく、そうでなかった例も含めて結果を選ばず掲載しています。







繰り返してきた腰の痛みでも、背景にはお腹やお尻の支える力の弱さが関わっていることがあります。この方は跳んだあとの負担がきっかけで痛みが強まりましたが、お腹の横やお尻の筋肉を働かせながら股関節の動きを確保することで、少しずつ楽な状態へ向かっていきました。旅行など楽しみのある生活を続けられるよう、2週に1回のメンテナンスで良い状態を保っている症例です。