右側に強く出た首肩のこりと頭痛が施術を経て楽になった例(30代男性)
主訴
2025年8月、もともとあった肩こりが2週間ほど前から強まり、右側を中心とした首肩のこりと頭痛で日常生活に支障が出てきたため、ご来院されました。お仕事の忙しさが影響していると感じておられ、ご自身でマッサージをしたところ、かえって症状が強まった経緯もありました。来院の2日前には整形外科でレントゲン検査を受け、骨などに問題はないと言われ、物理療法を受けておられました。週に1〜2回ジムに通う習慣がありました。
当院の評価
患者様への説明
首を曲げると違和感、後ろに反らすと痛み、右に振り向くと痛みが出る状態でした。肩甲骨が外側・下方に開いた姿勢がみられ、首を支える筋肉がうまく働きにくいことで、右側を中心に首肩へ負担が集まりやすくなっていた可能性があります。
日常動作・解剖学的動診
【日常動作】右側を中心とした首肩のこり・頭痛 【検査】頸部の屈曲で違和感、伸展・右回旋で疼痛が出現
身体機能評価
肩甲骨外転・下制のアライメント/頸部伸展方向への負担/肩甲骨まわりの筋の働きにくさ
判断
肩甲骨が外側・下方に開いた姿勢と、首を反らす方向への負担が重なり、右側を中心に首肩の筋肉へ負担が集まっていたことが主な要因と考えられます。
施術の様子
患者様への説明
この方は、肩甲骨の位置と首を支える力の使いにくさから、右側を中心に首肩へ負担が偏っていると考えられました。首の後ろや肩甲骨まわりの筋肉をゆるめ、姿勢を支えやすくする方針で進めました。物理療法も毎回あわせて行いました。
専門的内容
【手技療法】頭板状筋・肩甲挙筋・小胸筋・上腕二頭筋・前鋸筋へのアプローチ(肩甲骨の位置に対して)/【物理療法】全回実施
施術の経過
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初期
2回目で大きく和らぎましたが、いったん戻る場面もありました。
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中期
3回目にはほぼ日常生活に支障がない状態になりました。
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後期
4回目にはほぼ気にならない状態になり、動診でわずかな違和感が残る程度まで整ったため、施術を終了しました。
料金・通院目安
料金の目安
初回料金
4,400円+物療 1,100円
2回目以降の料金
6,600円(物療含む)
通院の目安
施術回数
約4回
施術期間
4回で施術を終了
ここでは、この症例の記録とは別に、「右側を中心に出る首肩のこりと頭痛」という状態について、一般的な見方やご自宅でのヒント、医療機関へ相談する目安を順にたどります。
どうして首肩のこりから頭痛まで出るの?
首や肩のこりは、肩甲骨が外側・下方に開いた姿勢や、首を支える筋肉の働きにくさが背景にあることが多いと言われています。肩甲骨の位置が崩れて首の後ろの筋肉に負担が集まると、こりだけでなく頭の方まで重さや痛みとして感じることがあると考えられています。左右で使い方に差があると、片側を中心に症状が出やすくなることもあります。お仕事の忙しさや同じ姿勢の続く生活では、こうした負担が積み重なりやすい傾向があります。
右側を中心に出る首肩のこりと頭痛では、こりのある場所そのものだけでなく、肩甲骨の位置が崩れていないか・首を支える力が働いているかに目を向けることが役立つと言われています。
川口 流世こりがつらいと、つい自分で強くもんでしまいたくなりますよね。ただ、力任せのマッサージでかえって症状が強まることもあります。どんな姿勢や動きで負担が集まっているかから、一緒に確かめていきましょう。
こんな方に気になりやすい(セルフチェック)
次のような項目に心当たりが多い方は、負担が集まりやすい傾向があると言われています。当てはまること自体が異常を意味するわけではありません。
- デスクワークや同じ姿勢の続く時間が長い
- 左右どちらか片側を中心にこりや痛みが出る
- こりが強いときに頭の重さや痛みも出やすい
- 自分でもんだあとに、かえって症状が強まることがある
ご自宅でできる工夫
痛みが和らいできたら、一般的なセルフケアとして次のような工夫が知られています。
- 長く同じ姿勢が続くときは、こまめに肩甲骨を軽く動かして姿勢を変える
- 強くもみすぎず、痛みの出ない範囲でゆっくり動かす
- 痛みが落ち着いているときに、肩甲骨を寄せる運動を取り入れる(反動をつけず、痛みのない範囲で)
痛みやしびれが強いとき、力が入りにくいときは無理に行わず中止し、医療機関にご相談ください。
こんなときは医療機関へ
多くは時間とともに和らいでいくと言われていますが、次のような場合は、自己判断せず早めに医療機関を受診してください。
- これまで経験したことのない強い頭痛が急に起きた
- 手や腕のしびれ・力の入りにくさを伴う
- ろれつが回らない、ものが二重に見えるなどを伴う
- 発熱やうなじの強い張りを伴う
- 頭を打ったあとから痛みが続いている
よくある質問
自分でマッサージすると、かえって強くなるのはなぜですか?
こりを強くもみほぐそうとすると、筋肉が刺激に反応してかえって張りやすくなることがあると言われています。この症例の方も、ご自身でのマッサージで症状が強まった経緯がありました。負担のかかり方に合わせて、力任せにしない方法をご提案します。
レントゲンで問題ないと言われましたが、なぜ痛むのでしょう?
骨などに大きな問題がなくても、肩甲骨の位置や首を支える筋肉の働きから、こりや痛みが出ることがあると言われています。この症例の方も、姿勢と支える力に着目して整えていきました。気になる症状が続くときは、まず状態を確かめることをおすすめします。
片側だけに症状が出るのはなぜですか?
左右で姿勢や使い方に差があると、片側を中心に負担が集まりやすくなることがあります。どちら側にどんな負担がかかっているかを確かめながら、整え方をご提案します。
川口 流世首や肩は、毎日の姿勢の積み重ねで負担がたまりやすい場所です。つらいときに強くもむよりも、姿勢を支える力を保っておくことが、こりや頭痛をぶり返しにくくすることにつながると考えています。
この症状について、担当者と複数のスタッフで臨床的に検討したカンファレンス記事もあります。評価の進め方や考え方の詳細はこちらをご覧ください。
施術担当者

経歴
症例レポートは、改善した例だけでなく、そうでなかった例も含めて結果を選ばず掲載しています。










首肩のこりや頭痛は、痛む場所そのものだけでなく、肩甲骨の位置や首を支える力が関わっていることがあります。この方は右側を中心に負担が偏っていましたが、首の後ろや肩甲骨まわりをゆるめて姿勢を支えやすくすることで、短い回数で楽な状態へ向かっていきました。ご自身でのマッサージで強まってしまった経緯もあり、負担のかかり方を確かめながら整えていった症例です。