腰椎椎間板ヘルニアと言われたお尻から太ももの痛み・しびれが施術を経て楽になった例(50代男性)
主訴
2026年2月、右のお尻から太ももにかけての痛みとしびれでご来院されました。1ヶ月前に、思い当たるきっかけなく発症し、整形外科では腰椎椎間板ヘルニアと言われていました。前かがみの動作と、座っている状態が続くと症状が出てくる状態でした。
当院の評価
患者様への説明
前かがみになる動きと、長く座り続けたときに、右のお尻から太ももへ痛みとしびれが出る状態でした。運動の評価では、股関節を曲げる動きに制限がみられました。股関節が動きにくい分、腰が代わりに動いて負担がかかり、発症につながった可能性があると考えました。
日常動作・解剖学的動診
【日常動作】前かがみの動作・長く座っていると右のお尻から太ももに痛みとしびれ 【検査】股関節の屈曲制限がみられる
身体機能評価
股関節屈曲の可動域制限/大殿筋・多裂筋の働きにくさ
判断
股関節の動きの制限により、前かがみや座位のたびに腰へ負担が集まり、神経への負担につながっていた可能性があると考えました。医療機関での評価を踏まえながら進めました。
施術の様子
患者様への説明
この方は、股関節を曲げる動きの制限により、腰へ負担が集まっていると考えられました。股関節の後ろ側の筋肉をゆるめて動きを確保し、神経の通り道の負担を減らすことを目的とした神経モビライゼーション(神経の滑りを促す手技)と電気療法をあわせて行いました。あわせて、お尻と背骨まわりを支える筋肉のトレーニングを進めました。
専門的内容
【手技療法】股関節伸展筋群へのアプローチ・神経モビライゼーション/【運動療法】大殿筋・多裂筋のトレーニング/【物理療法】電気療法
施術の経過
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初期
初回の施術後に、前かがみのときの症状が軽くなりました。
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中期
5回目には、長く座っていて感じていた症状が軽くなりました。
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後期
現在は症状が気にならない状態で、メンテナンスを継続中です。
料金・通院目安
料金の目安
初回料金
施術 3,740円+物療 1,650円
2回目以降の料金
施術 7,480円
通院の目安
施術回数
約5〜12回
施術期間
約1〜3ヶ月。改善後、メンテナンスを継続中
ここでは、この症例の記録とは別に、「前かがみや座り続けたときに出る、お尻から太ももにかけての痛みやしびれ」という状態について、一般的な見方やご自宅でのヒント、医療機関へ相談する目安を順にたどります。
どうして前かがみや座りっぱなしでしびれが出るの?
前かがみの姿勢や長時間の座位では、腰が丸くなり、腰の椎間板や神経の通り道に負担がかかりやすいと言われています。股関節がしっかり曲がらないと、その分を腰が代わりに動いて補うため、同じ動作のたびに腰へ負担が積み重なりやすくなります。医療機関で腰椎椎間板ヘルニアと言われた方でも、こうした体の使い方が症状の出やすさに関わっていることがあると考えられています。
お尻から太ももへの痛みやしびれでは、言われた診断名だけで判断せず、どの動作で強まるか・股関節が動けているかをあわせて確かめることが役立つと言われています。医療機関での評価を踏まえて進めることも大切です。
伊藤 聡史ヘルニアと言われると、「もう良くならないのでは」と不安になりますよね。医療機関での評価を踏まえたうえで、股関節の動きや支える力といった体の使い方の面から、負担を減らせる余地がないかを一緒に確かめていきましょう。
こんな方に気になりやすい(セルフチェック)
次のような項目に心当たりが多い方は、負担が集まりやすい傾向があると言われています。当てはまること自体が異常を意味するわけではありません。
- 前かがみになると、お尻や太ももに症状が出る
- 座っている時間が長いと症状が強まる
- デスクワークなど、座り続ける時間が長い
- 股関節まわりが硬いと感じる
ご自宅でできる工夫
痛みが和らいできたら、一般的なセルフケアとして次のような工夫が知られています。
- 長く座るときは、こまめに立ち上がって姿勢を変える
- 前かがみになるときは、腰だけでなく股関節から曲げることを意識する
- 症状が落ち着いているときに、お尻まわりをゆっくり動かす(反動をつけず、しびれの出ない範囲で)
痛みやしびれが強いとき、力が入りにくいときは無理に行わず中止し、医療機関にご相談ください。
こんなときは医療機関へ
多くは時間とともに和らいでいくと言われていますが、次のような場合は、自己判断せず早めに医療機関を受診してください。
- しびれが強まっていく、範囲が広がっていく
- 脚に力が入りにくい、つまずきやすくなった
- 排尿・排便のしにくさを伴う
- 安静にしていても強く痛む、夜間に痛みで目が覚める
- 発熱や、転倒・強くぶつけたあとの症状
よくある質問
ヘルニアと言われましたが、整骨院で施術を受けられますか?
医療機関での評価を踏まえたうえで、体の使い方や筋肉の働きの面からできることを確かめながら進めます。この症例の方も、整形外科で言われた内容を共有いただきながら施術を行いました。症状の変化によっては、医療機関の受診をあらためてご案内することもあります。
手術をしないと良くならないのでしょうか?
経過には個人差があり、手術の要否は医師が判断する領域です。一方で、股関節の動きや支える力を高めて腰への負担を減らすことは、体の使い方の面からできる取り組みのひとつと言われています。この症例の方も、その方向で症状が落ち着いていきました。
座り仕事は続けてもよいですか?
続けながら通われる方は多くいらっしゃいます。座り方や休憩の取り方の工夫とあわせて、負担のかかり方を減らす方法をご提案します。この症例の方も、お仕事を続けながら経過をみていきました。
伊藤 聡史しびれを伴う症状は不安が大きくなりやすいですが、どの動作で強まるかを確かめていくと、日常でできる工夫が見えてきます。医療機関での評価と体の使い方の両面から、負担を減らしていくことが大切だと考えています。
この症状について、担当者と複数のスタッフで臨床的に検討したカンファレンス記事もあります。評価の進め方や考え方の詳細はこちらをご覧ください。
施術担当者

経歴
症例レポートは、改善した例だけでなく、そうでなかった例も含めて結果を選ばず掲載しています。







医療機関で腰椎椎間板ヘルニアと言われた場合でも、股関節の動きの制限が腰の負担を増やしているケースがあります。この方は、股関節を曲げる動きを確保しながら神経の通り道の負担を減らし、お尻と背骨まわりの支える力を高めることで、座り続けたときの症状まで落ち着いていきました。しびれを伴う症状では、医療機関での評価を踏まえながら、体の使い方の面からできることを一緒に進めていきます。