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腰椎椎間板ヘルニア

寝返りのたびに強く痛んだ腰が施術を経て楽になってきた例(50代男性)

寝返りのたびに強く痛んだ腰が施術を経て楽になってきた例(50代男性)

主訴

寝返りで強く痛む腰
患者様: 男性 (50代)
来院日: 20260606

2026年6月、腰の痛みでご来院されました。寝返りをうつと強い痛みが出て、楽な姿勢がなく、座っていても痛みを感じることがある状態でした。一方で、歩いていると楽になる傾向がありました。1ヶ月前にも痛みがあり、いったん治まった中での再発で、昨年には病院で腰椎椎間板ヘルニア(腰の骨の間のクッションの一部が飛び出した状態)を指摘されていました。

当院の評価

患者様への説明

動きの検査では、腰を前に曲げると坐骨のあたりから右の太ももの裏にかけて痛みが出て、腰を反らすと腰そのものに痛みが出ていました。股関節まわりの筋肉の硬さによって、動くたびに腰が動きの起点として働きすぎ、負担が集中しやすくなっていたと考えました。

日常動作・解剖学的動診

【日常動作】寝返り・長時間の座位で腰部に疼痛(歩行時は軽減) 【検査】腰椎屈曲時に坐骨部から右大腿部後面の疼痛・腰椎伸展時に腰部の疼痛

身体機能評価

股関節屈筋群の緊張/ハムストリングスの柔軟性低下・緊張/腰椎の代償動作

判断

股関節屈筋群やハムストリングスの硬さにより、前に曲げる・反らすといった動きを腰が過剰に代償し、腰部へ負担が集中していたことが主な要因と考えられます。

施術の様子

患者様への説明

この方は、股関節まわりの筋肉の硬さを腰の動きで補っており、寝返りや座位のたびに腰へ負担が集まっていると考えられました。まず股関節の前側の筋肉とももの裏の筋肉をゆるめて腰の代償を減らし、痛みが落ち着いた段階で、腰を支える筋肉のトレーニングへ進める方針をとりました。

専門的内容

【手技療法】股関節屈筋群の緊張緩和・ハムストリングスの柔軟性獲得と緊張緩和/【物理療法】物療機器の併用/【運動療法】殿筋群・多裂筋のトレーニング、座位でのヒップヒンジトレーニング(9回目以降)

施術の経過

初期

初回から8回目にかけて、股関節まわりをゆるめて腰の代償を減らす施術を続け、この段階で腰を反らしたときの痛みは感じなくなりました。

中期

9回目以降は痛みなく動けるようになってきたため、お尻の筋肉と背骨を支える深い筋肉(多裂筋)のトレーニングを開始しました。寝返りでの痛みはなくなっています。

後期

現在も施術を継続中です。長時間座っていると症状が出やすい状態が残っているため、座った姿勢から股関節で動く練習(ヒップヒンジ)を取り入れて経過をみています。

鈴木 英二
鈴木 英二

寝返りのたびに痛む腰は、夜も休まらず、楽な姿勢がないぶん消耗しやすい症状です。この方は歩いていると楽になるのが特徴で、じっとした姿勢や切り返しの動きで腰に負担が集まるタイプと考えました。股関節まわりの硬さを先にゆるめ、腰が動きすぎなくてよい状態をつくってから支える筋肉を鍛える、という順番で進めている症例です。

料金・通院目安

料金の目安

初回料金

施術 3,740円+物療 990円

2回目以降の料金

施術 7,150円+物療 990円

通院の目安

施術回数

約8〜20回

施術期間

約1〜3ヶ月

※料金は、施術内容やご提案(物理療法・テーピング・鍼灸など)によって幅があり、掲載している金額は施術当時の実額です。現在の基本料金の考え方は 料金のご案内 をご覧ください。
この症状について 寝返りで強く痛む腰、股関節の硬さと腰の代償から考える

ここでは、この症例の記録とは別に、「寝返りや座っているときに出る腰の痛み」という状態について、一般的な見方やご自宅でのヒント、医療機関へ相談する目安を順にたどります。

どうして寝返りで腰が痛むの?

寝返りは、体をひねりながら切り返す動きで、腰にはねじれと曲げ伸ばしの負担が同時にかかると言われています。股関節まわりの筋肉が硬いと、本来股関節が担う動きまで腰が代わりに引き受け、寝返りや座位のようなじっとした姿勢からの動き出しで痛みが出やすくなると考えられています。歩いているときのほうが楽なのは、動きが分散して一点に負担が集まりにくいためと言われることがあります。

ここがポイント

寝返りや座位で痛み、歩くと楽になる腰痛では、腰そのものだけでなく、股関節の前側やももの裏の筋肉の硬さで腰が動きすぎていないかを確かめることが役立つと言われています。

鈴木 英二鈴木 英二

寝返りのたびに痛むと、眠りも浅くなってつらいですよね。楽な姿勢がないという方こそ、腰だけでなく股関節まわりの状態を一緒に確かめる価値があります。過去に腰椎椎間板ヘルニアを指摘されたことがある方も、いまの状態を伺いながら進めますので、まずはご相談ください。

こんな方に気になりやすい(セルフチェック)

次のような項目に心当たりが多い方は、負担が集まりやすい傾向があると言われています。当てはまること自体が異常を意味するわけではありません。

  • 寝返りや起き上がりで腰に痛みが出る
  • 楽な姿勢がなく、座っていても腰が気になる
  • 歩いているときのほうが楽に感じる
  • 以前にも腰痛があり、繰り返している

ご自宅でできる工夫

痛みが和らいできたら、一般的なセルフケアとして次のような工夫が知られています。

  • 痛みが強い時期は、横向きで軽く膝を曲げるなど、腰のねじれが少ない姿勢を探す
  • 長時間の座位を避け、こまめに立って歩く時間をはさむ
  • 痛みが落ち着いてきたら、股関節の前側やももの裏をゆっくり伸ばす(反動をつけず、痛みのない範囲で)

痛みやしびれが強いとき、力が入りにくいときは無理に行わず中止し、医療機関にご相談ください。

こんなときは医療機関へ

多くは時間とともに和らいでいくと言われていますが、次のような場合は、自己判断せず早めに医療機関を受診してください。

  • 脚のしびれや力の入りにくさが強まってくる
  • 排尿・排便がしづらいなど、下半身の感覚がおかしい
  • 安静にしていても強い痛みが続く、夜間に痛みで目が覚める状態が続く
  • 発熱や、転倒・強くぶつけたあとの痛みを伴う

よくある質問

腰椎椎間板ヘルニアと言われていても施術を受けられますか?

病院で指摘された内容やいまの症状を伺ったうえで、状態に合わせて進めていきます。この症例の方も、指摘歴を踏まえて動きの検査から負担の出どころを確かめました。脚のしびれや力の入りにくさが強いときは、医療機関での検査を優先していただくようご案内しています。

歩いていると楽なのはなぜですか?

歩行中は股関節や背骨全体に動きが分散し、一点に負担が集まりにくいためと言われることがあります。逆にじっとした姿勢や、寝返りのような切り返しの動きでは腰に負担が集中しやすく、このタイプでは股関節まわりの硬さが関わっていることがあります。

痛みがひいたのにトレーニングを続けるのはなぜですか?

ゆるめるだけでは、腰が動きすぎる状態そのものは変わりにくいと考えられています。この症例の方も、痛みが落ち着いた段階からお尻や背骨を支える筋肉のトレーニングに進み、繰り返さない状態づくりを続けています。

鈴木 英二鈴木 英二

繰り返す腰痛は、その場の痛みをゆるめて終わりにせず、なぜ腰に負担が集まるのかという順番で確かめることが大切だと考えています。寝返りや座位がつらい方は、股関節から一度見直してみてください。

症例をさらに深掘り

この症状について、担当者と複数のスタッフで臨床的に検討したカンファレンス記事もあります。評価の進め方や考え方の詳細はこちらをご覧ください。

椎間板ヘルニアと言われた腰と脚のしびれ、保存でどう考えるか。症例をスタッフで検討

施術担当者

鈴木 英二
とんとん整骨院 東武練馬店

経歴

柔道整復師。東武練馬店所属。お一人おひとりの状態をていねいに評価し、生活に合わせた施術とセルフケアの提案を心がけています。
監修:瀬谷崎 将也(とんとん整骨院 代表・柔道整復師)
症例の掲載方針

症例レポートは、改善した例だけでなく、そうでなかった例も含めて結果を選ばず掲載しています。

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