体を反らす・ひねるとつらかった急な腰の痛みが施術を経て楽になった例(40代男性)
主訴
2024年11月、腰の痛みでご来院されました。3日前からの痛みで、立っているだけでも痛みが強く、日常生活にも支障が出ている状態でした。
当院の評価
患者様への説明
動きの検査では、立った姿勢で体を反らす動きとひねる動きで腰に痛みが誘発されました。股関節を支える筋肉(腸腰筋・中殿筋の後部)の働きが弱まっており、股関節まわりの筋肉の硬さのぶんを腰の動きで補って、腰に負担が集まっていると考えました。
日常動作・解剖学的動診
【日常動作】立っているだけでも強い腰の痛み 【検査】立位での後屈・回旋動作で腰部に疼痛誘発
身体機能評価
股関節周囲の筋の硬さ/腸腰筋・中殿筋後部の筋力低下
判断
股関節まわりの筋肉の硬さと、股関節を支える筋肉(腸腰筋・中殿筋後部)の働きの弱まりで、反る・ひねる動きを腰が代わりに引き受け、腰へ負担が集まっていたことが主な要因と考えられます。
施術の様子
患者様への説明
硬さのあった股関節の前側やももの外側の筋肉をゆるめて股関節の動きを出しやすくし、支える筋肉はトレーニングで育てる方針で進めました。あわせて、痛みをやわらげる目的で物理療法を行いました。
専門的内容
【手技療法】中殿筋前部・大腿筋膜張筋・大腿直筋のリラクゼーション/【運動療法】中殿筋後部・腸腰筋のトレーニング/【物理療法】疼痛抑制を目的に実施
施術の経過
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初期
初回の施術で痛みが軽くなり、立っているだけでも出ていた痛みはなくなりました。
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中期
3回目には、動作時の痛みもなくなりました。
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後期
現在は症状なく、再発予防のメンテナンスとして通院を続けられています。
料金・通院目安
料金の目安
初回料金
施術 3,740円
2回目以降の料金
施術 7,480円+物理療法 990円
通院の目安
施術回数
全3回
施術期間
再発予防のメンテナンスとして通院継続中
ここでは、この症例の記録とは別に、「体を反らす・ひねる動きで強く出る、急に始まった腰の痛み」という状態について、一般的な見方やご自宅でのヒント、医療機関へ相談する目安を順にたどります。
どうして反る・ひねる動きで腰が痛むの?
体を反らす・ひねる動きは、本来は腰だけでなく股関節や背中も一緒に分担する動きと言われています。股関節まわりの筋肉が硬く、支える筋肉の働きが弱まっていると、そのぶんを腰の関節が引き受けやすく、反る・ひねるたびに腰へ負担が集まると考えられています。
急に始まった腰の痛みでも、どの動きで痛みが出るか、股関節がどれだけ動きを分担できているかを確かめることが、進め方を考えるうえで役立つと言われています。
伊藤 聡史急な腰の痛みは「ぎっくり腰だから安静にするしかない」と思われがちですが、動きの検査で痛みの出る動きと負担のかかり方を確かめると、早い段階からできることが見つかる場合があります。無理に動かすことはしませんので、ご相談ください。
こんな方に気になりやすい(セルフチェック)
次のような項目に心当たりが多い方は、負担が集まりやすい傾向があると言われています。当てはまること自体が異常を意味するわけではありません。
- 体を反らす・ひねると腰が痛い
- 立っているだけでも腰がつらい
- 数日前から急に痛みが強まった
- 股関節やももの前側が硬いと感じる
ご自宅でできる工夫
痛みが和らいできたら、一般的なセルフケアとして次のような工夫が知られています。
- 痛みが強い時期は、反る・ひねる動きを無理にくり返さない
- 長く立ち続けず、こまめに座る・歩くを切り替える
- 痛みが落ち着いてきたら、股関節の前側を軽く伸ばすストレッチを痛みのない範囲で行う
痛みやしびれが強いとき、力が入りにくいときは無理に行わず中止し、医療機関にご相談ください。
こんなときは医療機関へ
多くは時間とともに和らいでいくと言われていますが、次のような場合は、自己判断せず早めに医療機関を受診してください。
- 脚のしびれや力の入りにくさを伴う
- 安静にしていても痛みが強まり続けている
- 排尿・排便のコントロールがしづらい
- 発熱や、転倒・強くぶつけたあとの痛みを伴う
よくある質問
急な腰の痛みでも施術を受けられますか?
状態を確かめたうえで、その時期にできる範囲で進めています。この症例では、初回の施術後に立っているときの痛みがなくなり、3回目には動作時の痛みもなくなりました。経過には個人差がありますので、まず状態の確認からご案内しています。
痛みがなくなったのに通院を続けるのはなぜですか?
この方の場合、痛みの背景に股関節まわりの硬さと支える筋肉の弱まりがありました。痛みが落ち着いたあとも要因側を変えていくことで、再発しにくい状態を目指しています。
ぎっくり腰とは違うのですか?
急に始まる腰の痛みはひとくくりに「ぎっくり腰」と呼ばれがちですが、動きの検査でどの動作で痛むかを確かめると、負担のかかり方はお一人おひとり異なります。この症例では、反る・ひねる動きが引き金になっていました。
伊藤 聡史急な痛みほど、最初に「どの動きで痛むか」を確かめておくことが大切だと感じています。痛みが引いたあとの再発予防まで含めて、一緒に進めていきましょう。
この症状について、担当者と複数のスタッフで臨床的に検討したカンファレンス記事もあります。評価の進め方や考え方の詳細はこちらをご覧ください。
施術担当者

経歴
症例レポートは、改善した例だけでなく、そうでなかった例も含めて結果を選ばず掲載しています。







急に強まった腰の痛みでも、動きの検査で「どの動きで痛むか」がはっきりつかめると、負担のかかり方から進め方を組み立てられます。この方は反る・ひねる動きが引き金で、背景には股関節まわりの硬さと支える筋肉の弱まりがありました。痛みが落ち着いたあとも、要因側を変えていくために再発予防を続けられています。