体を丸めると痛んでいた腰の痛みが施術を経て楽になった例(10代男性)
主訴
2026年8月、腰の痛みでご来院されました。3週間前から腰の痛みを強く感じるようになり、体を丸める姿勢で痛みが出て、反ったりすると楽になる状態でした。
当院の評価
患者様への説明
動きの検査では、体を前に曲げる動きで腰に痛みが出ました。前にかがむとき、本来は骨盤や股関節も一緒に動いて負担を分け合いますが、もも裏やふくらはぎの筋肉の硬さで骨盤の動きが妨げられ、腰だけが大きく曲がって負担が集まっていると考えました。
日常動作・解剖学的動診
【日常動作】体を丸める姿勢で腰の痛み(反ると楽になる) 【検査】腰椎屈曲時に疼痛
身体機能評価
腰部屈曲症候群(かがむ動きへの負担集中)
判断
もも裏(ハムストリング)やふくらはぎの筋肉の硬さで骨盤が動きにくく、かがむ動きを腰が肩代わりして曲がりすぎることで、体を丸める姿勢のたびに腰へ負担が集まっていたと考えられます。あわせて、腰を支える多裂筋の働きを高める必要があると判断しました。
施術の様子
患者様への説明
腰だけで曲がりすぎる動きを変えるため、もも裏やふくらはぎなど骨盤の動きを妨げている筋肉の硬さをゆるめ、あわせて腰を支える多裂筋のトレーニングで、かがんでも負担が集まりにくい状態を目指す方針で進めました。
専門的内容
【手技療法】ハムストリング・腓腹筋・腰方形筋・腹直筋へのアプローチ/【運動療法】多裂筋のトレーニング
施術の経過
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初期
2回目のご来院時には、腰の違和感は残るものの程度が下がり、痛みは出ていませんでした。
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中期
3回目にはさらに落ち着き、日常生活での支障がなくなりました。
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後期
4回目以降は再発防止もあわせて週1回のペースで進めています。全5回のご来院です。
料金・通院目安
料金の目安
初回料金
施術 3,740円
2回目以降の料金
施術 8,400円
通院の目安
施術回数
約5回
施術期間
改善後、週1回の再発予防ペースへ移行
ここでは、この症例の記録とは別に、「体を丸める姿勢で出る腰の痛み」という状態について、一般的な見方やご自宅でのヒント、医療機関へ相談する目安を順にたどります。
どうして体を丸めると腰が痛むの?
前にかがむときは、本来、腰だけでなく骨盤や股関節も一緒に動いて負担を分け合っています。もも裏(ハムストリング)やふくらはぎの筋肉が硬いと骨盤の動きが妨げられ、腰だけが大きく曲がって負担が集中しやすいと言われています。反らすと楽になるタイプの腰痛では、こうした「曲がりすぎ」の負担が背景にある場合があると考えられています。
「反ると楽・丸めると痛い」のように、楽になる方向と痛む方向がはっきりしている腰痛は、負担のかかり方を推測する大きな手がかりになると言われています。
中村 拓真問診のとき、「どの動きで痛むか」だけでなく「どうすると楽か」まで教えていただけると、確認がぐっと進めやすくなります。若い方の腰痛も、長く様子を見るより、一度動きを確かめてみるのがおすすめです。
こんな方に気になりやすい(セルフチェック)
次のような項目に心当たりが多い方は、負担が集まりやすい傾向があると言われています。当てはまること自体が異常を意味するわけではありません。
- 前かがみや体を丸める姿勢で腰が痛む
- 腰を反らしたり、伸びをしたりすると楽になる
- 床のものを拾う・靴下を履く動きがつらい
- もも裏やふくらはぎが硬く、前屈が苦手
ご自宅でできる工夫
痛みが和らいできたら、一般的なセルフケアとして次のような工夫が知られています。
- 床のものを拾うときは膝と股関節を曲げて、腰だけで曲げないようにする
- もも裏とふくらはぎをゆっくり伸ばすストレッチを、痛みのない範囲で行う
- 長く座るときは深く腰かけ、骨盤を立てた姿勢を意識する
痛みやしびれが強いとき、力が入りにくいときは無理に行わず中止し、医療機関にご相談ください。
こんなときは医療機関へ
多くは時間とともに和らいでいくと言われていますが、次のような場合は、自己判断せず早めに医療機関を受診してください。
- 脚のしびれや力の入りにくさを伴う
- 夜間や安静にしているときにも痛みが強い
- 転倒やスポーツ中の強い衝撃のあとから痛みが続いている
- 発熱を伴う、または痛みが数週間強まり続けている
よくある質問
10代でも整骨院で施術を受けられますか?
はい。学生の方やお若い方の症例も記録しています。体の使い方の癖はご年齢に関係なく現れ、この症例の方も約5回の経過で日常生活の支障がなくなりました。
ストレッチだけで変わりますか?
硬さのある筋肉を伸ばすことに加えて、この症例では腰を支える多裂筋のトレーニングを組み合わせました。ゆるめることと支えることの両方を確かめながら進めています。
運動や部活動は続けられますか?
状態によりますが、痛みの出る動きを確かめたうえで、続けられる範囲を一緒に探します。気になる動きがあればご相談ください。
中村 拓真体を丸めると痛む腰は、痛い場所そのものより「かがむ動きをどこが肩代わりしているか」を確かめることが近道だと考えています。もも裏やふくらはぎの硬さはご自宅のストレッチでも変えていけますので、あわせてご提案します。
この症状について、担当者と複数のスタッフで臨床的に検討したカンファレンス記事もあります。評価の進め方や考え方の詳細はこちらをご覧ください。
施術担当者

経歴
症例レポートは、改善した例だけでなく、そうでなかった例も含めて結果を選ばず掲載しています。





10代で腰が痛いと「若いのになぜ」と思われがちですが、体の使い方の癖はご年齢に関係なく現れます。この方は、もも裏とふくらはぎの硬さがかがむ動きの負担につながっていました。若いうちに癖を変えておくことが、先々の腰への負担を減らすことにつながると考えています。