朝起きたら首がほぼ動かせなかった急な痛みが施術を経て楽になった例(50代男性)
主訴
2026年8月、首の痛みでご来院されました。前日の朝、起きたときから首に痛みがあり、ご自身で首を動かすことがほとんどできない状態でした。首まわりには熱感があり、どの姿勢をとってもきついとのことでした。
当院の評価
患者様への説明
動きの検査では、首の筋肉に力が入る場面で痛みが出ていました。首を支える筋肉が強く緊張して動きにブレーキがかかっている状態で、背景として、肩甲骨が外側に開いた位置にあり、首の後ろ側の筋肉に負担が集まりやすくなっていると考えました。
日常動作・解剖学的動診
【日常動作】起床時から自動運動がほぼ不可・どの姿勢でもつらい・熱感あり 【検査】頚部の筋収縮で疼痛
身体機能評価
頚部伸展症候群/肩甲骨外転症候群
判断
首を支える筋肉が強く緊張した急性の痛みで、背景として肩甲骨が外側に開いた位置にあることで首の後ろ側の筋肉が引き伸ばされたまま働き続け、負担がたまりやすい状態だったことが要因と考えられます。
施術の様子
患者様への説明
痛めている首を直接強く押すのではなく、首とつながる肩甲骨まわり(胸の前・肩甲骨の内上方・首の後ろ)の筋肉の緊張をゆるめ、首を動かせる範囲を少しずつ広げていく方針で進めました。
専門的内容
【手技療法】小胸筋・肩甲挙筋・板状筋へのアプローチ
施術の経過
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初期
2回目のご来院時には、痛みは残るものの程度が下がり、ある程度は首を動かせるようになっていました。
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中期
4回目には痛みがなくなり、日常生活への支障もなくなりました。
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後期
その後は再発防止もあわせて、週1回のペースで進めています。全6回のご来院です。
料金・通院目安
料金の目安
初回料金
施術 3,740円
2回目以降の料金
施術 7,136円
通院の目安
施術回数
約6回
施術期間
改善後、週1回の再発予防ペースへ移行
ここでは、この症例の記録とは別に、「朝起きたときからの急な首の痛み」という状態について、一般的な見方やご自宅でのヒント、医療機関へ相談する目安を順にたどります。
どうして寝ただけで首が痛くなるの?
眠っている間は同じ姿勢が長く続くため、首まわりの筋肉が緊張したまま固まりやすいと言われています。日ごろから肩甲骨が外側に開いた姿勢で首の筋肉に負担がたまっていると、睡眠中のわずかな負担がきっかけで強い痛みとして現れることがあると考えられています。いわゆる寝違えと呼ばれる状態です。
急な首の痛みでは、痛む場所を直接強く揉まないことと、負担の背景にある肩甲骨や姿勢の状態を確かめることが大切だと言われています。
中村 拓真動かせないほど痛いと、つい首を揉みたくなりますが、急性期に強い刺激を加えると緊張がかえって強まる場合があります。この症例でも、首そのものではなく肩甲骨まわりからゆるめることで動きが戻っていきました。
こんな方に気になりやすい(セルフチェック)
次のような項目に心当たりが多い方は、負担が集まりやすい傾向があると言われています。当てはまること自体が異常を意味するわけではありません。
- 朝起きたときから首が痛み、動かせる範囲が狭い
- どの姿勢をとってもつらい
- 振り向く・上を向く動きで痛みが強まる
- 日ごろから肩こりや、肩が前に入る姿勢を指摘される
ご自宅でできる工夫
痛みが和らいできたら、一般的なセルフケアとして次のような工夫が知られています。
- 急な痛みの直後は、痛みの出ない姿勢で過ごすことを優先する
- 痛む場所を強く揉んだり、無理に動かして伸ばしたりしない
- 楽に動かせる範囲が出てきたら、少しずつ動かして固めすぎないようにする
痛みやしびれが強いとき、力が入りにくいときは無理に行わず中止し、医療機関にご相談ください。
こんなときは医療機関へ
多くは時間とともに和らいでいくと言われていますが、次のような場合は、自己判断せず早めに医療機関を受診してください。
- 手や腕のしびれ、力の入りにくさを伴う
- 発熱や強い頭痛、吐き気をあわせて感じる
- 転倒やぶつけたあとから痛みが始まった
- 数日たっても痛みが強まり続けている
よくある質問
寝違えは数日で自然におさまりますか?
多くは時間とともに和らいでいくと言われています。ただ、繰り返す場合や動かせない状態が続く場合は、肩甲骨の位置など背景の要因が残っていることもあります。この症例の方は2回目で動かせる範囲が広がり、4回目で日常生活への支障がなくなりました。
温めるのと冷やすのはどちらがいいですか?
状態や時期によって異なると言われており、熱感が強い時期に温めて痛みが強まる場合もあります。自己判断が難しいときは、状態を確かめたうえでご案内しますのでご相談ください。
何回くらいで動くようになりますか?
状態によりますが、この方は2回目で動かせる範囲が広がり、4回目で痛みがなくなりました。その後は再発防止もあわせて週1回のペースで進めています。
中村 拓真急な首の痛みは、楽になったあとに背景の姿勢まで変えていけるかで、繰り返しやすさが変わると考えています。デスクワークなどで肩甲骨が開きやすい方は、落ち着いたあとのケアまでご一緒に進めましょう。
この症状について、担当者と複数のスタッフで臨床的に検討したカンファレンス記事もあります。評価の進め方や考え方の詳細はこちらをご覧ください。
施術担当者

経歴
症例レポートは、改善した例だけでなく、そうでなかった例も含めて結果を選ばず掲載しています。





朝起きて首が動かせないと、とても不安になると思います。この方は、痛む首そのものより、胸の前や肩甲骨まわりの筋肉をゆるめることで動きが戻っていきました。急な首の痛みは、無理に動かしたり強く揉んだりせず、早めに状態を確かめることをおすすめします。