振り向くと痛む首から肩甲骨の痛み(寝違え)が施術を経て楽になった例(60代男性・個人差あり)
主訴
2019年10月、数日前から左に振り向くときの痛みを感じるようになり、ご来院されました。座っていると痛みとだるさが出て、症状によって集中しづらい状態でした。
当院の評価
患者様への説明
右に振り向く動きでズキッとした痛みがみられました。肩甲骨まわりの硬さと背中(胸椎)の動きにくさによって、首に負担が集まりやすくなっていた可能性があります。
日常動作・解剖学的動診
【日常動作】座っていると痛み・だるさ、振り向きでつらい 【検査】右回旋でズキッとした痛み
身体機能評価
頚背部の筋の圧痛/肩甲骨まわりの筋の短縮・使いすぎ/背中の筋出力低下と筋延長/胸椎の可動域制限
判断
背中(胸椎)が動きにくく、肩甲骨まわりの位置がかたよっていたことで、振り向く動きの負担が首に集まり、寝ているあいだに首を痛めやすくなっていたことが主な要因と考えられます。
施術の様子
患者様への説明
この方は、肩甲骨まわりの位置のかたよりと背中の硬さから首に負担が偏っていました。肩甲骨まわりをゆるめ、背中を動かせるようにして、首の負担を減らす方針で進めました。
専門的内容
【手技療法】小胸筋・前鋸筋の押圧(肩甲骨の位置の調整)・肩甲挙筋へのアプローチ/【運動療法】頚椎・胸椎の運動療法/【鍼施術】患部の鍼・動かしながらの鍼/【物理療法】患部の痛みをやわらげる電気治療+姿勢のレクチャー
施術の経過
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初期
初回ごろ。筋肉の痛みが和らいできました。
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中期
中盤。振り向きにくさが戻ってきて、肩甲骨の動きも回復してきました。
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後期
その後は日常のセルフケアと、目標にされていた運動のサポートを続けています。短い期間で落ち着いた症例でした。 ※経過には個人差があり、すべての方に同じ変化を保証するものではありません。気になる症状があるときは医療機関への受診もご検討ください。
料金・通院目安
料金の目安
初回料金
施術 5,940円
2回目以降の料金
施術 7,040円
通院の目安
施術回数
約3回
施術期間
約1週間
ここでは、この症例の記録とは別に、「振り向くと痛む、寝違えのような首から肩甲骨の痛み」という状態について、一般的な見方やご自宅でのヒント、医療機関へ相談する目安を整理します。あくまで一般的な情報で、感じ方や経過には個人差があります。
どうして寝違えで振り向くと首が痛くなるの?
朝起きたときから、振り向くと首や肩甲骨が痛む、いわゆる寝違えが起こることがあります。多くは寝ているあいだの姿勢などで筋肉を痛めて起こると言われますが、起こりやすくなる背景として、肩甲骨まわりの位置のかたよりや背中の硬さが関わることがあると考えられています。
寝違えの首の痛みでも、肩甲骨の位置や背中の動きが関わっていることがあります。多くは数日から1〜2週間で和らいでいくと言われていますが、繰り返す場合は肩甲骨や背中の動きを見直すことが役立つと考えられています。
二宮 寿己朝から振り向けないほど痛むと、つらいですよね。痛む首だけでなく、肩甲骨がどんな位置にあるか、背中が動けているかも一緒に確認していきます。強い症状や腕のしびれなどがないかも確かめながら進めましょう。
こんな方に気になりやすい(セルフチェック)
次のような項目に心当たりが多い方は、負担が集まりやすい傾向があると言われています。当てはまること自体が異常を意味するわけではありません。
- 朝起きたときから振り向くと首が痛む
- 座っていると首肩のだるさが出る
- 肩甲骨が前に出て、背中が丸まりやすい
- これまでにも寝違えを繰り返している
ご自宅でできる工夫
痛みが和らいできたら、一般的なセルフケアとして次のような工夫が知られています。
- 痛みの強い時期は無理に振り向かず、つらい動きを避ける
- 温めて、こわばった首肩を楽な範囲で動かす
- 痛みが落ち着いたら、肩甲骨を寄せる・背中を動かす運動を取り入れる
痛みやしびれが強いとき、力が入りにくいときは無理に行わず中止し、医療機関にご相談ください。
こんなときは医療機関へ
多くは時間とともに和らいでいくと言われていますが、次のような場合は、自己判断せず早めに医療機関を受診してください。
- 腕や手のしびれ、力が入りにくい感じを伴う
- 頭痛や発熱、強い痛みが続く
- 安静にしていても強く痛む、だんだん悪化していく
- 転倒や強くぶつけたあとの首の痛み
よくある質問
寝違えは放っておいても治りますか?
多くは数日から1〜2週間で和らいでいくと言われています。ただし腕のしびれや力の入りにくさ、強い痛みが続くときは無理をせず、医療機関にご相談ください。
首が痛いのに、なぜ肩甲骨や背中を診るのですか?
振り向く動きは、首だけでなく肩甲骨や背中も一緒に動いて分担しています。肩甲骨の位置や背中の動きを整えることが、首の負担を和らげるのに役立つとされています。
何度も寝違えを繰り返します。なぜですか?
肩甲骨の位置のかたよりや背中の硬さがあると、首に負担が集まりやすく、寝違えを起こしやすいと考えられています。肩甲骨と背中の動きを見直すことが、繰り返しにくさにつながるとされています。
二宮 寿己寝違えの首の痛みは、その場をやわらげるだけでなく、繰り返しやすい背景に肩甲骨や背中の動きがないかを整理することが大切だと考えています。落ち着いたあとも、肩甲骨と背中の動きづくりまで一緒に見ていきましょう。
この症状について、担当者と複数のスタッフで臨床的に検討したカンファレンス記事もあります。評価の進め方や考え方の詳細はこちらをご覧ください。
施術担当者



















寝違えのような首の痛みは、たまたま寝ているあいだに筋肉を痛めて起こりますが、起こりやすくなる肩甲骨の位置のかたよりが背景にあることがあります。この方も背中の硬さが見られました。鍼で痛みをやわらげながら、短い期間で落ち着けた症例です。