溶接作業で続く首肩のこりが施術を経て楽になった例(20代男性・個人差あり)
主訴
2022年2月、2〜3年前から仕事中の溶接作業で首肩のこりが気になり、日常生活でも症状を感じるようになって、ご来院されました。寝るときやバイクで首を動かすときにもつらさがある状態でした。
当院の評価
患者様への説明
首を上げる・下げる動きで痛みやこり感がみられました。長く下を向く溶接作業の姿勢と、背中(胸椎)の硬さによって、首が動きを補って負担が集まりやすくなっていた可能性があります。
日常動作・解剖学的動診
【日常動作】溶接作業中・日常生活で首肩のこり、首を上げ下げするとつらい 【検査】屈曲で軽い痛み・伸展で痛み
身体機能評価
頸椎の屈曲・伸展制限/胸椎の伸展制限/僧帽筋の筋延長
判断
背中(胸椎)が硬く動きにくいため、下を向く作業で足りない分を首が補って動き続け、首肩にこりがたまっていたことが主な要因と考えられます。
施術の様子
患者様への説明
この方は、背中の硬さを首の動きで補って負担が偏っていました。胸の前や背中をゆるめ、姿勢を保つ動きを取り入れて、首肩の負担を減らす方針で進めました。
専門的内容
【手技療法】小胸筋・前鋸筋の押圧/【運動療法】キャットアンドドッグ(背中の動きづくり)/【鍼施術】頚部伸筋群への刺鍼
施術の経過
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初期
初回ごろ。強かったこり感が和らいできました。
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中期
中盤。仕事中は気になりにくくなり、仕事後の重だるさが残る程度になってきました。日常生活では感じにくくなってきました。
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後期
お仕事柄、首肩に負担はかかりやすいため、現在は月1回のメンテナンスを継続しています。 ※経過には個人差があり、すべての方に同じ変化を保証するものではありません。気になる症状があるときは医療機関への受診もご検討ください。
料金・通院目安
料金の目安
初回料金
施術 3,740円+鍼灸 2,200円
2回目以降の料金
鍼灸 6,966円
通院の目安
施術回数
約8〜12回
施術期間
約2〜4ヶ月
ここでは、この症例の記録とは別に、「下を向く作業が続くと出る首肩のこり」という状態について、一般的な見方やご自宅でのヒント、医療機関へ相談する目安を整理します。あくまで一般的な情報で、感じ方や経過には個人差があります。
どうして下を向く作業で首肩がこるの?
溶接や細かい手作業など、長く下を向く仕事で首肩のこりが続くことがあります。こうした首肩のこりは、首そのものだけでなく、背中(胸椎)の硬さや、下を向く姿勢が続くことが背景にあると言われることがあります。背中が動きにくいと、足りない分を首が補って動き続け、こりがたまりやすくなると考えられています。
下を向く作業で出る首肩のこりでも、背中の動きや、同じ姿勢を続ける時間が関わっていることがあります。背中が動けるようにし、こまめに姿勢を変えることが、首肩の負担を和らげるのに役立つと考えられています。
二宮 寿己お仕事で下を向く時間が長いと、首肩がこるのは無理もありません。首肩だけでなく、背中がどれくらい動けているか、同じ姿勢が続いていないかも一緒に確認していきます。仕事を続けやすいよう、負担の出どころから整えていきましょう。
こんな方に気になりやすい(セルフチェック)
次のような項目に心当たりが多い方は、負担が集まりやすい傾向があると言われています。当てはまること自体が異常を意味するわけではありません。
- 下を向く作業のあと、首肩がこる
- 背中が丸まって硬い感じがする
- 首を上げ下げするとつらい
- 長く同じ姿勢を続けることが多い
ご自宅でできる工夫
痛みが和らいできたら、一般的なセルフケアとして次のような工夫が知られています。
- 1時間に一度は背中を伸ばし、肩や首を動かす
- 胸を開く・背中を反らす動きをこまめに取り入れる
- 作業の合間に、首をゆっくり動かして固めない
痛みやしびれが強いとき、力が入りにくいときは無理に行わず中止し、医療機関にご相談ください。
こんなときは医療機関へ
多くは時間とともに和らいでいくと言われていますが、次のような場合は、自己判断せず早めに医療機関を受診してください。
- 腕や手のしびれ、力が入りにくい感じを伴う
- 頭痛や吐き気を伴う、強い痛みが続く
- 安静にしていても強く痛む、夜間に痛みで目が覚める
- 急に強くなった、だんだん悪化していく
よくある質問
仕事は続けても大丈夫ですか?
強い痛みやしびれがなければ、負担を減らす工夫をしながら続けていける場合が多いと言われています。しびれや力の入りにくさを伴うときは無理をせず、医療機関にご相談ください。
首肩がこるのに、なぜ背中を診るのですか?
下を向く作業では、背中が硬いと足りない分を首が補いやすいと言われています。背中が動けるようにすることが、首肩の負担を和らげるのに役立つとされています。
仕事柄また繰り返しそうです。
負担のかかりやすい作業を続ける場合、背中の動きづくりや、こまめに姿勢を変える習慣を保つことが、こりの戻りにくさにつながるとされています。
二宮 寿己下を向く作業の首肩のこりは、その場をほぐすだけで終わらせず、なぜ負担が集まったのかを整理することが大切だと考えています。仕事を続けやすいよう、背中の動きと姿勢の習慣まで一緒に整えていきましょう。
この症状について、担当者と複数のスタッフで臨床的に検討したカンファレンス記事もあります。評価の進め方や考え方の詳細はこちらをご覧ください。
施術担当者



















下を向く作業が続く方の首肩のこりは、首そのものより背中の硬さが背景にあることがあります。この方も首が動きを補っていた状態でした。お仕事を続けやすいよう、背中の動きから整えて進めた症例です。