洗濯で腕を上げると出る腰の痛みが施術を経て楽になった例(80代女性)
主訴
2022年5月、数年前から洗濯で腕を上げるときに腰が痛むようになり、ご来院されました。他の接骨院にも通われていましたが変化を感じにくく、洗濯のたびに腰の痛みが気になる状態でした。
当院の評価
患者様への説明
腰を反らす動きや横に倒す動きで腰に痛みがみられました。股関節や肩の動きの硬さによって、腕を上げるときに腰が反って補い、腰に負担が集まりやすくなっていた可能性があります。
日常動作・解剖学的動診
【日常動作】洗濯で腕を上げる動作で腰部痛 【検査】伸展・左側屈で腰部に疼痛
身体機能評価
股関節伸展の可動域制限/肩関節屈曲の可動域制限/臀部・腹部の筋出力低下と筋延長/広背筋の短縮
判断
股関節と肩の動きにくさにより、腕を上げる動作で腰椎が過度に反って代償していたことが、腰への負担につながっていた主な要因と考えられます。
施術の様子
患者様への説明
この方は、股関節と肩の硬さを腰の反りで補って負担が偏っていました。股関節・肩まわりをゆるめ、体幹を支える力を使えるようにして、腰への負担を減らす方針で進めました。
専門的内容
【手技療法】股関節・腰部・肩関節周囲筋の押圧/【運動療法】体幹・臀部トレーニング・腹斜筋トレーニング・広背筋および肩関節周囲筋のストレッチ
施術の経過
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初期
初回ごろ。痛みが和らぎ、以前より腕が上げやすくなってきました。
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中期
中盤。洗濯の動作で腰の痛みを感じにくくなり、多少の違和感は残るものの日常で困りにくくなってきました。
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後期
現在は普段どおり洗濯ができる状態を保てるよう、メンテナンスを継続しています。
料金・通院目安
料金の目安
初回料金
施術 5,236円
2回目以降の料金
施術 7,480円+物療 990円
通院の目安
施術回数
約20〜30回
施術期間
約3〜6ヶ月
ここでは、この症例の記録とは別に、「洗濯など腕を上げる動作で出る腰の痛み」という状態について、一般的な見方やご自宅でのヒント、医療機関へ相談する目安を順にたどります。
どうして腕を上げると腰が痛くなるの?
洗濯物を干すなど腕を上げる動作で腰が痛くなることがあります。こうした腰の痛みは、腰そのものだけでなく、股関節や肩の動きにくさが背景にあると言われることがあります。股関節や肩が動きにくいと、腕を上げるときに腰が反って補い、腰に負担が集まりやすくなると考えられています。
腕を上げる動作で出る腰の痛みでも、股関節や肩の動き、お腹やお尻の支える力が関わっていることがあります。日々の家事を続けるためにも、腰だけでなく全体の動きを見直すことが役立つと考えられています。
中村 拓真家事のたびに腰が痛むのはつらいですよね。痛む腰だけでなく、股関節や肩がどれくらい動けているか、お腹やお尻を支える力が使えているかも一緒に確認していきます。日常の動作を続けられるよう、無理のない範囲で進めましょう。
こんな方に気になりやすい(セルフチェック)
次のような項目に心当たりが多い方は、負担が集まりやすい傾向があると言われています。当てはまること自体が異常を意味するわけではありません。
- 洗濯物を干すなど腕を上げる動作で腰が痛む
- 腰を反らす・横に倒す動きがつらい
- 股関節の前や肩まわりが硬い感じがする
- 以前から腰の痛みを繰り返している
ご自宅でできる工夫
痛みが和らいできたら、一般的なセルフケアとして次のような工夫が知られています。
- 痛みの強い時期は無理に動かさず、楽な姿勢で過ごす
- 高い場所に干すときは台を使うなど、腰を反らしすぎない工夫をする
- 痛みが落ち着いたら、股関節の前や肩まわりをゆっくり動かす
痛みやしびれが強いとき、力が入りにくいときは無理に行わず中止し、医療機関にご相談ください。
こんなときは医療機関へ
多くは時間とともに和らいでいくと言われていますが、次のような場合は、自己判断せず早めに医療機関を受診してください。
- 脚のしびれや、力が入りにくい感じがある
- 安静にしていても強く痛む、夜間に痛みで目が覚める
- 発熱を伴う、転倒や強くぶつけたあとの痛み
- だんだん痛みが強くなる・体重が減ってきた
よくある質問
家事は続けても大丈夫ですか?
強く痛む時期は無理をせず、楽な姿勢で過ごすことがすすめられます。痛みが和らいできたら、腰を反らしすぎない工夫をしながら少しずつ動いていくほうがよいと言われています。
腰が痛いのに、なぜ股関節や肩を診るのですか?
腕を上げる動作では、股関節や肩が動きにくいと腰が反って補いやすいと言われています。腰だけでなく股関節や肩の動きを確認することで、負担の出どころを確かめやすくなります。
年齢的にもう仕方ないのでしょうか?
年齢を重ねると動きにくさは出やすいと言われますが、無理のない範囲で動きや使い方を見直すことで、日常の負担を減らせる場合があると考えられています。ご状態に合わせて進めていきます。
中村 拓真腕を上げると出る腰の痛みは、その場をやり過ごすだけでなく、なぜ負担が集まったのかを切り分けることが大切だと考えています。毎日の家事を続けられるよう、無理のない体づくりまで一緒に進めていきましょう。
この症状について、担当者と複数のスタッフで臨床的に検討したカンファレンス記事もあります。評価の進め方や考え方の詳細はこちらをご覧ください。
施術担当者

経歴
症例レポートは、改善した例だけでなく、そうでなかった例も含めて結果を選ばず掲載しています。


















腕を上げる動作で腰が痛むとき、腰だけでなく股関節や肩の動きにくさが背景にあることがあります。この方も腰が反って補っていた状態でした。日常の家事を続けられるよう、出どころを確かめて進めた症例です。