こもれび

夜中に何度も目が覚める不眠に、鍼灸で向き合った例(50代女性)

夜中に何度も目が覚める不眠に、鍼灸で向き合った例(50代女性)

主訴

夜中に何度も目が覚める不眠と、寝ても取れない疲れ
患者様: 女性 (50代)
来院日: 20241214

2024年12月、不眠でご来院されました。半年前から夜中に何度も目が覚め、そこから寝つきにくい状態が続いていました。寝ても疲れが取れない感覚もありました。

当院の評価

患者様への説明

頭が前に出た姿勢と、胸郭(肋骨まわり)の動きの小ささ、首から肩にかけての強い筋緊張がみられました。体を活動モードにする交感神経が優位な状態が続いていると考えました。

日常動作・解剖学的動診

【日常】夜中に何度も目が覚める・再び寝つきにくい・疲れが取れない 【所見】頭部前方位・胸郭可動性低下・頸肩部の強い筋緊張

身体機能評価

頭部前方位/胸郭の可動性低下/頸肩部の強い筋緊張

判断

交感神経優位な状態の持続が、眠りの浅さと中途覚醒に関わっていると考え、緊張をゆるめる施術を組み立てました。

施術の様子

患者様への説明

この方には、眠りの施術でよく用いられるツボ(百会・神門)を中心に、首や肩の緊張をゆるめるアプローチをあわせて行いました。「目が覚めた回数」に一喜一憂せず、翌日に支障がなければ大丈夫、と捉え方を変えていくことも一緒に取り組みました。

専門的内容

【鍼・灸】百会・神門を中心とした選穴/頸肩部の緊張緩和

施術の経過

初期

初回の施術後、体の力が抜ける感覚があり、その夜は目が覚める回数が減ったとのことでした。

中期

2〜6回目までは、眠れる日と夜中に目が覚める日の波がありました。目が覚めた回数を気にしすぎないようにしてから、「次の日に支障がなければ大丈夫」と思えるようになってきたとのことです。

後期

2ヶ月半を過ぎたころ、波はありながらも不眠による不安感が減ってきたため、隔週に間隔を空けて6ヶ月間継続。その後は月1回のペースでメンテナンスを続けています。

横田 未帆
横田 未帆

夜中に目が覚めること自体は、年代とともに増える自然な変化でもあります。「何回起きたか」を数えて落ち込むより、「翌日に支障がないか」を目安にすることで、眠りへの不安が軽くなっていく方は多いです。体の緊張をゆるめることと、眠りの捉え方の両面から取り組んだ症例です。

料金・通院目安

料金の目安

初回料金

2回目以降の料金

通院の目安

施術回数

施術期間

約2ヶ月半のち隔週で約6ヶ月、その後月1回のメンテナンスへ移行

※料金は、施術内容やご提案(物理療法・テーピング・鍼灸など)によって幅があり、掲載している金額は施術当時の実額です。現在の基本料金の考え方は 料金のご案内 をご覧ください。
この症状について 夜中に目が覚めてしまう眠り、不安との付き合い方から考える

ここでは、この症例の記録とは別に、「夜中に何度も目が覚め、疲れが取れにくい状態」という状態について、一般的な見方やご自宅でのヒント、医療機関へ相談する目安を整理します。

夜中に目が覚めるのはどうして?

眠りは一晩の中で深い眠りと浅い眠りを繰り返しており、浅いタイミングで目が覚めること自体は誰にでもあると言われています。年齢とともに眠りは浅くなる傾向があり、そこにストレスや体の緊張、「また起きてしまうかも」という不安が重なると、目が覚める回数が増えたり、再び寝つきにくくなったりしやすいと考えられています。

ここがポイント

中途覚醒では、「目が覚めた回数」よりも「日中に支障があるかどうか」を目安にすると、眠りへの不安がやわらぎやすいと言われています。不安が減ること自体が、眠りやすさにつながる面もあると考えられています。

横田 未帆横田 未帆

夜中に時計を見て「また起きてしまった」とため息をつく、その積み重ねがいちばんおつらいところですよね。体の緊張をゆるめながら、眠りとの付き合い方も一緒に見直していきましょう。

こんな方に気になりやすい(セルフチェック)

次のような項目に心当たりが多い方は、負担が集まりやすい傾向があると言われています。当てはまること自体が異常を意味するわけではありません。

  • 夜中に2回以上目が覚める日が多い
  • 目が覚めたあと、なかなか寝つけない
  • 朝起きても疲れが残っている
  • 夜中に時計を確認する癖がある
  • 首や肩のこわばりが強い

ご自宅でできる工夫

眠りの工夫(睡眠衛生)として、次のようなことが知られています。

  • 夜中に目が覚めても時計を見ない(時計を見えない場所に置く)
  • 就寝・起床の時刻をできるだけ一定にする
  • 夕方以降のカフェインを控える

気分の落ち込みが強いときや、日中の生活に大きな支障があるときは、無理をせず医療機関にご相談ください。

こんなときは医療機関へ

不眠の背景に、治療が必要な病気が隠れていることもあります。次のような場合は、自己判断せず早めに医療機関を受診してください。

  • いびきや、睡眠中に呼吸が止まっていると指摘されたことがある
  • 気分の落ち込みや意欲の低下が2週間以上続いている
  • 脚のむずむずする感覚で眠れない
  • 日中の強い眠気で仕事や運転に支障がある

よくある質問

睡眠薬を使っていますが、併用できますか?

服薬中の方もご相談いただけます。薬の調整はご自身の判断で行わず、処方している医師にご相談ください。施術は、体の緊張をゆるめる面からのサポートになります。

何度も目が覚めるのは病気ですか?

中途覚醒そのものは加齢でも増える自然な変化ですが、いびきや呼吸の乱れ、強い日中の眠気を伴う場合は、睡眠の病気が隠れていることがあります。気になる場合は医療機関にご相談ください。

施術の日はよく眠れるのに、戻ってしまいます

施術直後の変化が続かない時期は、経過としてよくみられます。眠りの記録を取りながら、間隔や生活の工夫をあわせて調整していきます。

横田 未帆横田 未帆

眠りは「頑張って眠ろう」とするほど遠ざかると言われています。体の緊張をほどきながら、眠れない夜があっても大丈夫と思える状態を、一緒に育てていきましょう。

施術担当者

横田 未帆
女性専門鍼灸院 こもれび鍼灸院 院長

経歴

鍼灸師。女性専門鍼灸院 こもれび鍼灸院 院長。お一人おひとりの体質や生活背景をふまえた施術を大切にしています。
監修:瀬谷崎 将也(とんとん整骨院 代表・柔道整復師)
症例の掲載方針

症例レポートは、改善した例だけでなく、そうでなかった例も含めて結果を選ばず掲載しています。

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