こもれび

休んでも抜けない倦怠感に、東洋医学の視点で向き合った例(30代女性)

休んでも抜けない倦怠感に、東洋医学の視点で向き合った例(30代女性)

主訴

休んでも抜けない慢性的なだるさと、気力の出にくさ
患者様: 女性 (30代)
来院日: 20250410

2025年4月、倦怠感でご来院されました。半年ほど前から仕事の忙しさが続き、慢性的なだるさと気力の出にくさをご自覚。食欲が落ち、お腹がゆるくなりやすい傾向もあり、休んでも疲れが抜けない状態でした。

当院の評価

患者様への説明

東洋医学の診察では、舌の色が淡く、ふちに歯のあと(歯痕)がみられ、脈は弱い状態でした。東洋医学でいう「気虚(ききょ)」、特に胃腸の働きが落ちた「脾気虚(ひききょ)」と呼ばれる、エネルギー不足のような状態と捉えました。

日常動作・解剖学的動診

【日常】慢性的なだるさ・気力の出にくさ・食欲不振・軟便傾向 【所見】舌質淡・歯痕あり・脈弱

身体機能評価

舌質淡・歯痕/脈弱(東洋医学的所見)

判断

忙しさの継続で消耗に立て直しが追いつかず、胃腸の働きの低下も重なって、エネルギーを補いにくい状態になっていると考えました(東洋医学でいう気虚・脾気虚の見立て)。

施術の様子

患者様への説明

この方には、エネルギーを補い、胃腸の働きを支えることを目的とした東洋医学の考え方(補気健脾)に基づいて、足三里や気海などのツボを中心に施術を行いました。

専門的内容

【鍼・灸】補気健脾を目的に足三里・脾兪・胃兪・気海を中心に選穴

施術の経過

初期

初回の施術後、体の重さが抜けるような感覚があったとのことでした。

中期

2〜5回目までに、日中の倦怠感が軽くなってきた実感がありました。1ヶ月半を過ぎたころには、食欲が少し戻ってきたとのことです。

後期

そこから隔週に間隔を空けて3ヶ月間継続し、現在は月1回のペースでメンテナンスを続けています。

横田 未帆
横田 未帆

「疲れているだけ」「怠けているのでは」と、ご自身を責めてしまう方が多い症状です。東洋医学には、体力や胃腸の働きの状態から不調を捉える見方があり、この方は補うことを目的とした施術で、少しずつ底力が戻っていきました。食欲や便の状態は、体の変化を映す大切なサインです。

料金・通院目安

料金の目安

初回料金

2回目以降の料金

通院の目安

施術回数

施術期間

約1ヶ月半のち隔週で約3ヶ月、その後月1回のメンテナンスへ移行

※料金は、施術内容やご提案(物理療法・テーピング・鍼灸など)によって幅があり、掲載している金額は施術当時の実額です。現在の基本料金の考え方は 料金のご案内 をご覧ください。
この症状について 休んでも抜けないだるさ、東洋医学の「補う」という考え方

ここでは、この症例の記録とは別に、「休んでも疲れが抜けず、気力が出にくい状態」という状態について、一般的な見方やご自宅でのヒント、医療機関へ相談する目安を整理します。

休んでいるのに疲れが抜けないのはどうして?

疲れが抜けていくには、睡眠や休息だけでなく、食事から栄養を取り込み、エネルギーに変える胃腸の働きが関わっていると言われています。忙しさが続いて消耗に立て直しが追いつかず、食欲の低下やお腹のゆるさなど胃腸のサインが重なっているときは、「休んでも補えない」状態になっている可能性があると考えられています。東洋医学ではこうした状態を「気虚(ききょ)」と捉え、補うことを目的とした施術を行います。

ここがポイント

だるさに加えて、食欲の低下・軟便・胃もたれなど胃腸のサインがあるときは、休息だけでなく「胃腸をいたわりながら補う」視点が役立つと言われています。まずは医療機関で貧血や甲状腺などの検査を受けておくと安心です。

横田 未帆横田 未帆

疲れが抜けないと、気持ちまで落ち込みやすくなりますよね。東洋医学には「足りないものを補う」という考え方があります。舌や脈、胃腸の状態を手がかりに、無理なく立て直せる体づくりをお手伝いします。

こんな方に気になりやすい(セルフチェック)

次のような項目に心当たりが多い方は、負担が集まりやすい傾向があると言われています。当てはまること自体が異常を意味するわけではありません。

  • 休日にしっかり休んでも疲れが残る
  • 食欲が落ちている・食後にだるくなる
  • お腹がゆるくなりやすい
  • 気力が出ず、やりたいことがおっくうに感じる
  • 声が小さくなった・話すのが疲れると感じる

ご自宅でできる工夫

立て直しを支える工夫として、次のようなことが知られています。

  • 冷たい飲食を控えめにし、温かく消化のよいものを選ぶ
  • 食事の時間をできるだけ規則的にする
  • 疲れているときほど夜更かしを避け、睡眠時間を確保する

症状が長く続くときや悪化するときは、無理をせず医療機関にご相談ください。

こんなときは医療機関へ

倦怠感の背景に、治療が必要な病気が隠れていることがあります。次のような場合は、自己判断せず早めに医療機関を受診してください。

  • 体重が減ってきた
  • 発熱や寝汗が続く
  • 強い眠気やむくみ、寒がりの悪化を伴う
  • 気分の落ち込みが強く、日常生活に支障が出ている
  • 便に血が混じる・黒い便が出る

よくある質問

病院の検査では異常なしと言われました

検査で大きな異常がない不調は、東洋医学的な見立てが役立つ場合があります。一方で、症状が続く・悪化する場合は再度の受診も大切です。両方を組み合わせてお体をみていきましょう。

「気虚」とはなんですか?

東洋医学で、体を動かすエネルギー(気)が不足した状態を指す言葉です。だるさ・気力の出にくさ・食欲低下・軟便などのサインを手がかりに見立てます。

食事で気をつけることはありますか?

一般的に、胃腸が疲れているときは冷たいもの・脂っこいものを控えめにし、温かく消化のよい食事がすすめられます。体質に合わせてご提案します。

横田 未帆横田 未帆

補う施術は、劇的な変化というより「気づいたら楽になっていた」という経過をたどることが多いです。食欲や便通の変化も手がかりに、焦らず底力を育てていきましょう。

施術担当者

横田 未帆
女性専門鍼灸院 こもれび鍼灸院 院長

経歴

鍼灸師。女性専門鍼灸院 こもれび鍼灸院 院長。お一人おひとりの体質や生活背景をふまえた施術を大切にしています。
監修:瀬谷崎 将也(とんとん整骨院 代表・柔道整復師)
症例の掲載方針

症例レポートは、改善した例だけでなく、そうでなかった例も含めて結果を選ばず掲載しています。

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