アルバイト中の立ち姿勢で出ていた腰の痛みが施術を経て楽になった例(10代女性)
主訴
2025年5月、アルバイトで立っている時間が続くと腰の痛みと首肩のこりが出るとのことで、ご来院されました。
当院の評価
患者様への説明
立ち姿勢が続くと腰の痛みが出る状態でした。腰を反らせた姿勢(いわゆる反り腰)による負担が背景にあると考えられ、前ももなど股関節前面の筋肉の緊張がみられました。
日常動作・解剖学的動診
【日常動作】アルバイト中、立っている時間が続くと腰の痛み・首肩のこりが出現
身体機能評価
腰椎伸展位(反り腰)による腰部への負担/股関節前面の筋(大腿直筋・大腿筋膜張筋)の緊張
判断
立ち姿勢で腰の反りが強まり、腰部に負担が集まっていたことが主な要因と考えられます。前ももなど股関節前面の筋肉の緊張と、体幹で支える力の弱さが、反り腰の姿勢につながっていたとみられます。
施術の様子
患者様への説明
この方は、立ち姿勢で腰の反りが強まることで痛みが出ていました。前ももや股関節前面の筋肉をゆるめて反り腰の負担を減らし、お腹のトレーニングで立ち姿勢を支えられるようにする方針で進めました。ご自宅でのセルフケアとして、前もものストレッチもお伝えしました。
専門的内容
【手技療法】腰椎伸展(反り腰)に対する手技・大腿直筋・大腿筋膜張筋への徒手療法/【運動療法】腹斜筋トレーニング/【セルフケア】大腿直筋のストレッチ指導
施術の経過
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初期
6回目ごろまでに、症状の強さが半分ほどになりました。
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中期
11回目には、痛みなく過ごせるようになりました。
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後期
最近は、アルバイトや大学の忙しさが増しても悪化することは少なくなっています。首肩のつらさが出るタイミングもあるため、鍼の施術とあわせて月1回のメンテナンスを継続中です。
料金・通院目安
料金の目安
初回料金
施術 3,740円
2回目以降の料金
施術 5,236円+鍼施術 1,540円
通院の目安
施術回数
約11回
施術期間
改善後、月1回のメンテナンスへ移行
ここでは、この症例の記録とは別に、「立っている時間が続くと出てくる腰の痛み」という状態について、一般的な見方やご自宅でのヒント、医療機関へ相談する目安を順にたどります。
どうして立っているだけで腰が痛くなるの?
立ち姿勢では、骨盤が前に倒れて腰の反りが強まる、いわゆる反り腰の癖があると、腰の関節や筋肉に負担が集まりやすいと言われています。前ももや股関節前面の筋肉が硬いと骨盤が前に引かれやすく、お腹まわりの支えが弱いと反りを止めにくくなるため、立っている時間が長いほど負担が積み重なりやすくなると考えられています。
立っていると出る腰の痛みでは、立ち方の癖、特に腰の反りの強さに目を向けることが役立つと言われています。前ももの硬さやお腹の支えの弱さは、反り腰の姿勢と関わりが深いとされています。
安田 晃樹若い方でも、立ち仕事やアルバイトで腰がつらくなることは珍しくありません。立ち方の癖はご自分では気づきにくいので、どんな姿勢で立っているかというところから一緒に確かめていきましょう。
こんな方に気になりやすい(セルフチェック)
次のような項目に心当たりが多い方は、負担が集まりやすい傾向があると言われています。当てはまること自体が異常を意味するわけではありません。
- 立っている時間が長いと腰が重くなる・痛くなる
- 壁に背中をつけて立つと、腰の後ろにすき間が大きく空く
- 前ももが張りやすい・硬い感じがする
- おなかに力を入れて立つ感覚がつかみにくい
ご自宅でできる工夫
痛みが和らいできたら、一般的なセルフケアとして次のような工夫が知られています。
- 立つときに、おなかを軽くへこませて骨盤を立てる意識を持つ
- 長く立ったあとは、前ももや股関節前面をゆっくり伸ばす(反動をつけず、痛みのない範囲で)
- 休憩できるときは、片足を低い台に乗せるなど、姿勢を変えて腰の反りをゆるめる
痛みやしびれが強いとき、力が入りにくいときは無理に行わず中止し、医療機関にご相談ください。
こんなときは医療機関へ
多くは時間とともに和らいでいくと言われていますが、次のような場合は、自己判断せず早めに医療機関を受診してください。
- 脚へ広がる痛みやしびれを伴う
- 脚に力が入りにくい感じがある
- 安静にしていても強く痛む、夜間に痛みで目が覚める
- 排尿・排便のしにくさを伴う
- 発熱や、転倒・強くぶつけたあとの痛み
よくある質問
反り腰は自分で直せますか?
前ももや股関節前面のストレッチと、お腹まわりの支えを高める運動が役立つと言われています。ただし姿勢の癖は人によって背景が違うため、状態に合わせた進め方を確認しながら行うのが安心です。
10代ですが、整骨院に相談してもよいのでしょうか?
年齢に関わらずご相談いただけます。学生の方では、部活動やアルバイト、勉強の姿勢が症状に関わっていることもあり、生活に合わせたセルフケアとあわせてご案内します。
腰と一緒に首や肩のこりもあります。関係はありますか?
立ち姿勢や体幹の支え方の癖が、腰と首肩の両方に関わっている場合があると言われています。この症例でも、腰の施術とあわせて首肩のこりは鍼の施術で経過をみています。気になる症状は来院時にまとめてご相談ください。
安田 晃樹学業やアルバイトで忙しいと、セルフケアの時間はなかなか取れないものです。短い時間でも続けやすい方法をお伝えしながら、首肩のこりもあわせて経過をみていきます。
この症状について、担当者と複数のスタッフで臨床的に検討したカンファレンス記事もあります。評価の進め方や考え方の詳細はこちらをご覧ください。
施術担当者

経歴
症例レポートは、改善した例だけでなく、そうでなかった例も含めて結果を選ばず掲載しています。

















立っていると出る腰の痛みは、腰そのものより立ち方の癖が背景にあることがあります。この方は腰を反らせて立つ姿勢の負担が大きく、前ももをゆるめて体幹の支えを高めたことで、学業とアルバイトを続けながら良い状態に近づけた症例です。首肩のこりも、鍼とあわせて経過をみています。