立っているだけでつらかった腰の痛みが施術を経て楽になった例(40代男性)
主訴
2021年11月、腰の痛みでご来院されました。立っているだけで腰の痛みを感じる状態で、これまではだましだまし過ごしてこられましたが、プロレスラーとして体を使うお仕事のため、つらさを強く感じるようになり来院されました。腰を反る動き、うつぶせになる姿勢、立ち上がる動作でつらさが出る状態でした。
当院の評価
患者様への説明
腰を反る・うつぶせになる・立ち上がるという、腰が反る方向の場面で痛みが出ている状態でした。動きの評価では、股関節を後ろへ伸ばす動きに制限がみられ、立っているときに腰が反りすぎている状態でした。お尻とお腹の支える筋肉も働きにくくなっており、立っているだけでも腰へ負担が集まっていたと考えました。
日常動作・解剖学的動診
【日常動作】立位の持続・腰を反る・うつぶせ・立ち上がりで腰に疼痛 【検査】股関節の伸展制限、腰椎の過剰な伸展がみられる
身体機能評価
股関節伸展の可動域制限/腰椎の過剰な伸展アライメント/臀部・腹部の筋出力低下
判断
股関節の前側の硬さで股関節が後ろへ伸びにくく、その分を腰が反って補い続けていたことに加え、お尻とお腹の支えが働きにくく、立っているだけでも腰の反りに負担が集まっていたことが主な要因と考えられます。
施術の様子
患者様への説明
この方は、股関節の前側の硬さと、お尻とお腹の支えの働きにくさによって、立っているだけで腰が反りすぎた姿勢になっていると考えられました。股関節の前側の筋肉をゆるめて反りの負担を減らし、支える筋肉のトレーニングとご自宅でのセルフケアをあわせて進める方針で行いました。
専門的内容
【手技療法】股関節屈筋群(大腿直筋・腸腰筋・大腿筋膜張筋など)への押圧/【運動療法】臀部・腹部のトレーニング/【セルフケア】ご自宅でのセルフケアのレクチャー
施術の経過
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初期
初回の施術後に、感じていた痛みが大きく軽くなりました。
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中期
3回目には、痛みをほとんど感じることなく日常生活を送れるようになりました。
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後期
プロレスラーとして体を使うお仕事のため、良い状態を保つことを目的に、現在も隔週のメンテナンスを継続中です。
料金・通院目安
料金の目安
初回料金
施術 5,940円
2回目以降の料金
施術 9,680円
通院の目安
施術回数
約3〜6回
施術期間
約2ヶ月。改善後、隔週のメンテナンスを継続中
ここでは、この症例の記録とは別に、「立っている時間や、腰を反る・うつぶせになる場面で出る腰の痛み」という状態について、一般的な見方やご自宅でのヒント、医療機関へ相談する目安を順にたどります。
どうして立っているだけで腰が痛むの?
立っている姿勢は一見負担が少なそうですが、股関節の前側が硬いと骨盤が前へ引かれ、腰が反った形で立ち続けることになると言われています。お尻やお腹の支える筋肉が働きにくいと、反った腰の関節や筋肉に体重の負担が集中しやすくなります。腰を反る動きやうつぶせの姿勢は、この反りをさらに強める方向のため、同じ仕組みで痛みが出やすいと考えられています。
立っているだけで出る腰の痛みでは、痛む腰そのものだけでなく、股関節が後ろへ伸びるか・お尻とお腹が支えられているかに目を向けることが役立つと言われています。
二宮 寿己動くと痛いのではなく、立っているだけでつらい、という腰痛の方は「休むしかないのかな」と感じがちです。ただ、立ち姿勢の負担は股関節の硬さや支える力で変わる部分があります。どんな姿勢・場面でつらいかから、一緒に確かめていきましょう。
こんな方に気になりやすい(セルフチェック)
次のような項目に心当たりが多い方は、負担が集まりやすい傾向があると言われています。当てはまること自体が異常を意味するわけではありません。
- 立っている時間が長いと腰がつらくなる
- 腰を反る動きやうつぶせの姿勢で痛みが出る
- 太ももの前や付け根が硬いと感じる
- 体を使う仕事やスポーツで、腰をだましだまし使っている
ご自宅でできる工夫
痛みが和らいできたら、一般的なセルフケアとして次のような工夫が知られています。
- 長く立つときは、片足を低い台に乗せるなどして反りをゆるめる
- 太ももの前や股関節の付け根をゆっくり伸ばす
- 痛みが落ち着いているときに、お尻やお腹に力を入れる運動を取り入れる(反動をつけず、痛みのない範囲で)
痛みやしびれが強いとき、力が入りにくいときは無理に行わず中止し、医療機関にご相談ください。
こんなときは医療機関へ
多くは時間とともに和らいでいくと言われていますが、次のような場合は、自己判断せず早めに医療機関を受診してください。
- 脚へ広がる痛みやしびれを伴う
- 脚に力が入りにくい感じがある
- 安静にしていても強く痛む、夜間に痛みで目が覚める
- 排尿・排便のしにくさを伴う
- 発熱や、転倒・強くぶつけたあとの痛み
よくある質問
立ち仕事は続けてもよいのでしょうか?
負担の程度によりますが、お仕事を続けながら通われる方は多くいらっしゃいます。この症例の方も、体を使うお仕事を続けながら股関節の柔軟性と支える力に取り組み、短い経過で日常のつらさが落ち着いていきました。立ち方の工夫もあわせてご提案します。
だましだまし過ごしてきましたが、今からでも変わりますか?
経過の長さだけで決まるものではないと言われています。この症例の方も長く付き合ってきた腰痛でしたが、股関節の硬さと支える力という背景に取り組む中で、痛みをほとんど感じずに過ごせる状態へ変化していきました。まずは今の状態を確かめることをおすすめします。
痛みが落ち着いたあとも通う意味はありますか?
体を使うお仕事やスポーツをされている方では、良い状態を保つこと自体が動きの質に関わります。この症例の方も、隔週のメンテナンスで反りの癖が戻っていないかを確かめながら続けておられます。目的に合わせた頻度をご提案します。
二宮 寿己立っているだけで出る腰の痛みは、姿勢の癖がそのまま出ているサインだと考えています。ゆるめて終わりにせず、支える筋肉が働ける状態をつくっておくことが、体を使う毎日を続けるための土台になります。
この症状について、担当者と複数のスタッフで臨床的に検討したカンファレンス記事もあります。評価の進め方や考え方の詳細はこちらをご覧ください。
この症例を担当した二宮寿己は、ときわ台店(ときわ台駅北口より徒歩1分)に勤務しています。板橋区常盤台・上板橋・中板橋エリアの方が多く来院されています。店舗の様子・初回の流れ・アクセスはこちらをご覧ください。
施術担当者

経歴
症例レポートは、改善した例だけでなく、そうでなかった例も含めて結果を選ばず掲載しています。








立っているだけで痛む腰は、動作のたびに痛む腰よりも逃げ場がなく、だましだまし過ごしてしまいがちです。この方は、股関節の前側の硬さと支える筋肉の働きにくさで、立位の姿勢そのものが腰の反りに寄りかかる形になっていました。ゆるめて反りの負担を減らし、お尻とお腹の支えを育てたことで、短い経過で日常のつらさが落ち着いた症例です。体を使うお仕事を続けながら、隔週のメンテナンスで状態を保っておられます。