入眠しづらい夜が続いた不眠と疲労感に、鍼灸で向き合った例(40代女性)
主訴
2025年11月、数か月前から続く不眠と疲労感でご来院されました。仕事の忙しさで帰宅が遅くなり、睡眠時間が短くなったことをきっかけに、次第に寝つきにくくなり、朝の疲労感や日中の倦怠感が続いている状態でした。病院での診断や服薬の経験はありませんでした。
当院の評価
患者様への説明
首から肩・背中にかけて、強い筋肉のこわばりがみられました。長く続いたストレスと睡眠不足で、体を活動モードにする交感神経が優位な状態が続き、休息モードへの切り替えがしづらくなっている印象でした。
日常動作・解剖学的動診
【日常】入眠しづらい・朝の疲労感・日中の倦怠感が続く 【所見】頸部〜肩背部の強い筋緊張。診断・服薬歴なし
身体機能評価
頸部〜肩背部の持続的な筋緊張/交感神経優位な状態の持続(見立て)
判断
長期のストレスと睡眠不足により自律神経のバランスが乱れ、休息モードへの切り替えが妨げられていることが背景にあると考えました。
施術の様子
患者様への説明
この方は、忙しさが続くうちに体の緊張が抜けにくくなり、眠りに影響が出ていました。眠りに関する施術でよく用いられるツボを中心に、背中のツボへの鍼とお灸も組み合わせて、体が休息モードに切り替わりやすい状態を目指して施術を進めました。
専門的内容
【鍼・灸】神門・百会・内関・三陰交を基本の選穴とし、心兪・肝兪を含む背部兪穴への刺鍼・施灸を組み合わせ、副交感神経が働きやすい状態を促すことを主眼に施術
施術の経過
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初期
初回の施術後は身体の力が抜ける感覚があり、その夜は途中で目が覚めたものの、久しぶりに熟睡感があったとのことでした。
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中期
2回目は施術後のすっきり感が強まり、身体の軽さを実感されました。3回目には眠れている日が増え、眠れないことへの焦りも落ち着いてきたとのことです。
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後期
その後も週1回のペースで継続し、現在は月1回のペースでメンテナンスを続けています。
料金・通院目安
料金の目安
初回料金
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2回目以降の料金
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通院の目安
施術回数
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施術期間
週1回ペースで継続後、月1回のメンテナンスへ移行
ここでは、この症例の記録とは別に、「寝つきにくく、朝の疲労感や日中のだるさが続く状態」という状態について、一般的な見方やご自宅でのヒント、医療機関へ相談する目安を整理します。
忙しさが続くと、どうして眠れなくなるの?
睡眠には自律神経(体の働きを自動で調整する神経)の切り替えが関わっていると言われています。忙しさや気の張りつめが長く続くと、活動モードの交感神経が優位なまま夜を迎えやすく、首や肩・背中の筋肉のこわばりも重なって、体が休息モードに切り替わりにくくなると考えられています。
「眠れない」こと自体を気にしすぎると、焦りがさらに眠りを妨げやすいと言われています。体の緊張をゆるめることは、その循環をゆるめる入り口のひとつと考えられています。
横田 未帆眠れない日が続くと、夜が近づくだけで不安になりますよね。こもれびでは、お体の緊張の状態や生活の背景をうかがいながら、休息モードに切り替わりやすい体づくりをお手伝いします。眠りの悩みは、ひとりで抱え込まずにご相談ください。
こんな方に気になりやすい(セルフチェック)
次のような項目に心当たりが多い方は、負担が集まりやすい傾向があると言われています。当てはまること自体が異常を意味するわけではありません。
- 布団に入っても寝つくまでに時間がかかる
- 朝起きても疲れが取れた感じがしない
- 首や肩・背中のこわばりを感じる
- 忙しい時期ほど眠りが浅くなる
- 眠れないことへの焦りや不安がある
ご自宅でできる工夫
一般的な睡眠の工夫(睡眠衛生)として、次のようなことが知られています。
- 寝る前の1時間はスマートフォンやパソコンの画面から離れる
- 湯船につかるなど、体を温めてから布団に入る
- 朝は同じ時間に起きて、光を浴びる
気分の落ち込みが強いときや、日常生活に大きく支障が出ているときは、無理をせず医療機関にご相談ください。
こんなときは医療機関へ
不眠の背景に、治療が必要な病気が隠れていることもあります。次のような場合は、自己判断せず早めに医療機関を受診してください。
- 気分の落ち込みや意欲の低下が2週間以上続いている
- 食欲の低下や体重の減少を伴う
- 日中の強い眠気で仕事や運転に支障がある
- いびきや睡眠中の呼吸の乱れを指摘されたことがある
よくある質問
鍼灸で眠れるようになりますか?
経過には個人差があります。眠りそのものを直接操作するのではなく、体の緊張をゆるめて休息しやすい状態を整えることを目指します。強い不眠が続く場合は、医療機関への相談も大切です。
薬を飲んでいても受けられますか?
服薬中の方も、まずは状況をお聞かせください。医療機関での治療と並行する場合は、主治医の治療方針を尊重しながら進めます。薬の調整はご自身の判断で行わず、処方している医師にご相談ください。
どれくらいの頻度で通えばよいですか?
状態によりますが、はじめは間隔を詰めて、落ち着いてきたら少しずつ空けていく進め方が一般的です。この方は週1回から月1回へと間隔を延ばしていきました。
横田 未帆睡眠は毎日のことなので、少し整うだけでも日中の過ごしやすさが変わってきます。焦らず、体と生活の両方から少しずつ整えていきましょう。
施術担当者

経歴
症例レポートは、改善した例だけでなく、そうでなかった例も含めて結果を選ばず掲載しています。
















眠れない日が続くと、「今日も眠れないかもしれない」という焦りがさらに眠りを妨げることがあります。この方も、体の緊張がゆるむ感覚を入り口に、眠れる日が少しずつ増えていきました。睡眠の悩みは我慢されがちですが、体の状態から整えられる場合もあります。