こもれび

更年期世代のほてりと気分の落ち込みに、鍼灸で向き合った例(50代女性)

更年期世代のほてりと気分の落ち込みに、鍼灸で向き合った例(50代女性)

主訴

午後から出るのぼせ感(ほてり)と、気分の落ち込み
患者様: 女性 (50代)
来院日: 20240910

2024年9月、ほてりと気分の落ち込みでご来院されました。半年前から更年期の症状かもしれないというご自覚があり、午後から出るのぼせ感と、気分の落ち込みが続いている状態でした。

当院の評価

患者様への説明

姿勢の評価では、頭が前に出た姿勢と、胸郭(肋骨まわり)の動きの小ささがみられました。首や肩まわりの緊張も強い状態でした。

日常動作・解剖学的動診

【日常】午後からのぼせ感が出る・気分の落ち込みが続く 【所見】頭部前方位・胸郭の可動性低下

身体機能評価

頭部前方位/胸郭の可動性低下/頸肩部の緊張

判断

更年期にあたる年代の体の変化に、姿勢や呼吸のしづらさ、首肩の緊張が重なり、症状を感じやすくなっている可能性を考えました。

施術の様子

患者様への説明

この方には、東洋医学でのぼせによく用いられるツボと、気分の面によく用いられるツボを組み合わせ、首や肩の緊張部位への鍼もあわせて行いました。体の緊張がゆるみ、呼吸がしやすい状態を目指して進めました。

専門的内容

【鍼・灸】のぼせに対して督脈・肝経・腎経の経穴、気分の落ち込みに対して百会・神門を併用/頸肩部の緊張部位への刺鍼

施術の経過

初期

初回の施術後、のぼせ感が軽くなったとのことでした。

中期

2〜4回目までは、気分の落ち込みが少しずつやわらぎ、朝の目覚めが良くなってきたとのことです。

後期

2ヶ月を過ぎたころに症状が安定してきたため、隔週へ間隔を空けて2ヶ月間継続。その後は月1回のペースでメンテナンスを続けています。

横田 未帆
横田 未帆

更年期にあたる年代の不調は、症状が多彩で「どこに相談したらよいかわからない」と抱え込まれやすいものです。婦人科での相談も選択肢としてお伝えしながら、体の緊張・呼吸・眠りといった、鍼灸で整えられる面からサポートした症例です。

料金・通院目安

料金の目安

初回料金

2回目以降の料金

通院の目安

施術回数

施術期間

約4ヶ月、その後月1回のメンテナンスへ移行

※料金は、施術内容やご提案(物理療法・テーピング・鍼灸など)によって幅があり、掲載している金額は施術当時の実額です。現在の基本料金の考え方は 料金のご案内 をご覧ください。
この症状について 更年期世代のほてりと気分の波、体の緊張から考える

ここでは、この症例の記録とは別に、「更年期にあたる年代の、ほてり・のぼせ感と気分の落ち込み」という状態について、一般的な見方やご自宅でのヒント、医療機関へ相談する目安を整理します。

更年期のほてりや気分の波はどうして起こるの?

更年期にあたる年代では、女性ホルモンの変動が自律神経の働きに影響し、ほてりやのぼせ、気分の波、眠りの変化など、さまざまな症状が現れることがあると言われています。症状の出方や強さには大きな個人差があり、姿勢や呼吸のしづらさ、首肩の緊張が重なると、より感じやすくなると考えられています。

ここがポイント

更年期の症状には、婦人科での治療(ホルモン補充療法や漢方など)という選択肢があります。医療機関での相談とあわせて、体の緊張や眠りを整えるケアを組み合わせていくことが役立つと考えられています。

横田 未帆横田 未帆

ほてりや気分の波は、周りに理解されにくく、ご自身でも「気の持ちよう」と思い込みがちです。体に現れている緊張や呼吸の状態を確認しながら、過ごしやすい状態を一緒に探していきましょう。婦人科への相談も、遠慮なく組み合わせてくださいね。

こんな方に気になりやすい(セルフチェック)

次のような項目に心当たりが多い方は、負担が集まりやすい傾向があると言われています。当てはまること自体が異常を意味するわけではありません。

  • 急に顔や上半身が熱くなる・汗が出る
  • 気分の落ち込みや、やる気の出にくさがある
  • 眠りが浅い・夜中に目が覚める
  • 首や肩のこりが強い
  • 症状の出方が日によって波がある

ご自宅でできる工夫

日々の過ごし方の工夫として、次のようなことが知られています。

  • ほてりを感じたら、首もとをゆるめて深くゆっくり息を吐く
  • カフェインやアルコール、辛いものの量を見直す
  • ウォーキングなど、軽く体を動かす習慣をつくる

症状が強く日常生活に支障があるときは、我慢せず婦人科などの医療機関にご相談ください。

こんなときは医療機関へ

更年期の症状と思っていても、別の病気が隠れていることがあります。次のような場合は、自己判断せず早めに医療機関を受診してください。

  • 月経以外の出血や、閉経後の出血がある
  • 動悸や息切れ、体重の減少・手のふるえを伴う
  • 気分の落ち込みが強く、眠れない日が続いている
  • 頭痛やめまいがだんだん強くなっている

よくある質問

婦人科と鍼灸、どちらに行くべきですか?

どちらか一方ではなく、組み合わせられるものと考えています。症状が強い場合はまず婦人科での相談をおすすめし、体の緊張や眠りの面は鍼灸でサポートできる場合があります。

更年期かどうかわからないのですが

症状だけで判断はできないため、気になる場合は婦人科での検査・相談をおすすめします。その上で、体の状態に合わせたケアを一緒に考えます。

どれくらい通うと変化がありますか?

経過には個人差があります。この方は2ヶ月ほどで安定を感じられましたが、体質や生活によって変わるため、経過をみながらペースを調整します。

横田 未帆横田 未帆

更年期にあたる時期は、体も生活も変化が重なる時期です。ひとつひとつの症状に振り回されないよう、体の土台を整えながら、無理のないペースで過ごしていきましょう。

施術担当者

横田 未帆
女性専門鍼灸院 こもれび鍼灸院 院長

経歴

鍼灸師。女性専門鍼灸院 こもれび鍼灸院 院長。お一人おひとりの体質や生活背景をふまえた施術を大切にしています。
監修:瀬谷崎 将也(とんとん整骨院 代表・柔道整復師)
症例の掲載方針

症例レポートは、改善した例だけでなく、そうでなかった例も含めて結果を選ばず掲載しています。

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