二宮寿己の担当症例

動き始めに出る腰の痛み、体を使う仕事を続けながら施術で経過をみている例(30代男性)

動き始めに出る腰の痛み、体を使う仕事を続けながら施術で経過をみている例(30代男性)

主訴

動き始めに出る腰の痛み
患者様: 男性 (30代)
来院日: 20211122

2021年11月、動き始めのたびに腰にピキッとした痛みが出るようになったため、ご来院されました。

当院の評価

患者様への説明

右に振り向く動き、中腰姿勢、動き始めで症状が出る状態でした。股関節の動きに制限があり、その分腰が過剰に動いて負担が集まっていた可能性がありました。お腹やお尻の筋肉がうまく働きにくい状態もみられました。

日常動作・解剖学的動診

【日常動作】動き始め・中腰姿勢・右に振り向く動作で腰に疼痛 【検査】初動時に症状が出現

身体機能評価

股関節の可動域制限/腹部・殿部の筋出力低下による代償運動

判断

股関節の動きの制限により腰椎が過剰に動いていたことに加え、お腹とお尻の筋肉が働きにくく代償の負担が増えていたことが主な要因と考えられます。

施術の様子

患者様への説明

この方は、股関節の硬さの分を腰が代わりに動いて、負担が集まっていると考えられました。股関節まわりの筋肉をゆるめ、電気治療で痛みを和らげながら、お腹とお尻のトレーニングで支える力を高める方針で進めました。ご自宅でのセルフケアもお伝えしました。

専門的内容

【手技療法】股関節周囲筋への押圧/【物理療法】電気治療/【運動療法】腹部・殿部のトレーニング/【セルフケア】自宅でのケアを指導

施術の経過

初期

施術後は痛みが和らぎ、動き始めのつらさが軽くなりました。

中期

解体業のお仕事でかなり体を使われるため、お仕事が忙しい時期には、来院時に症状が戻っていることもありました。

後期

施術後に和らぎ、お仕事の負担で戻る、という状態を行き来しながら、現在も隔週の施術を継続しています。

二宮 寿己
二宮 寿己

解体業のように体を酷使するお仕事では、施術で楽になっても日々の負担で症状が戻りやすいのが実際のところです。この方は股関節の硬さと体幹の支えの弱さが背景にあり、負担がたまりきる前に施術で和らげるサイクルを保っています。症状を抑えることと、お仕事を続けることの両方を大事にしながら支えている症例です。

料金・通院目安

料金の目安

初回料金

施術 5,940円

2回目以降の料金

施術 9,680円

通院の目安

施術回数

施術期間

隔週の施術を継続中

※料金は、施術内容やご提案(物理療法・テーピング・鍼灸など)によって幅があり、掲載している金額は施術当時の実額です。現在の基本料金の考え方は 料金のご案内 をご覧ください。
この症状について 動き始めにピキッと出る腰の痛み、股関節の硬さから考える

ここでは、この症例の記録とは別に、「動き始めのたびに出る腰の痛み」という状態について、一般的な見方やご自宅でのヒント、医療機関へ相談する目安を順にたどります。

どうして動き始めに腰が痛むの?

動き始めは、筋肉や関節がまだ動く準備のできていないタイミングです。股関節の動きに制限があると、最初のひと動きから腰が代わりに大きく動くことになり、そのたびに負担が集中しやすいと言われています。お腹やお尻の筋肉がうまく働いていないと、腰を支えきれずにさらに負担が増えると考えられています。体を使うお仕事では日々の疲労も積み重なるため、症状が繰り返しやすい傾向があります。

ここがポイント

動き始めの腰の痛みでは、腰そのものだけでなく、股関節がどれだけ動いているか・体幹の筋肉が支えられているかに目を向けることが役立つと言われています。

二宮 寿己二宮 寿己

動き始めのピキッとした痛みは、毎回のことだと体を動かすのがこわくなりますよね。体を使うお仕事なら、なおさらです。股関節と体幹の状態を確かめながら、お仕事を続けられるペースを一緒に考えていきましょう。

こんな方に気になりやすい(セルフチェック)

次のような項目に心当たりが多い方は、負担が集まりやすい傾向があると言われています。当てはまること自体が異常を意味するわけではありません。

  • 立ち上がりや歩き出しなど、動き始めに腰が痛む
  • 中腰の姿勢をとるお仕事や作業が多い
  • 振り向く動きで腰にひっかかる感じがある
  • 忙しい時期に症状が強くなる

ご自宅でできる工夫

痛みが和らいできたら、一般的なセルフケアとして次のような工夫が知られています。

  • 動き出す前に、その場で軽く足踏みをするなど、少し体を慣らしてから動く
  • 中腰作業が続いたら、こまめに立ち上がって腰を伸ばす
  • 痛みが落ち着いているときに、前ももや股関節まわりをゆっくり伸ばす(反動をつけず、痛みのない範囲で)

痛みやしびれが強いとき、力が入りにくいときは無理に行わず中止し、医療機関にご相談ください。

こんなときは医療機関へ

多くは時間とともに和らいでいくと言われていますが、次のような場合は、自己判断せず早めに医療機関を受診してください。

  • 脚へ広がる痛みやしびれを伴う
  • 脚に力が入りにくい感じがある
  • 安静にしていても強く痛む、夜間に痛みで目が覚める
  • 排尿・排便のしにくさを伴う
  • 発熱や、転倒・強くぶつけたあとの痛み

よくある質問

仕事を休まないと良くなりませんか?

お仕事を続けながら経過をみている方は多くいらっしゃいます。この症例の方も、解体業のお仕事を続けながら隔週の施術で状態を保っています。負担のかかり方はお仕事によって違うため、内容をうかがった上でペースをご提案します。

施術のあと楽になっても、また戻ってしまいます。意味はあるのでしょうか?

体を酷使するお仕事では、日々の負担で症状が戻ること自体は珍しくないと言われています。負担がたまりきる前に和らげることと、支える筋肉を育てて戻りにくくしていくことの、両方を続けていく形になります。

動き始めの痛みは放っておくとどうなりますか?

経過は人によって異なります。背景に股関節の硬さや体幹の支えの弱さがある場合、負担のかかる状態が続くことがあるため、痛みが繰り返すときは一度状態を確かめることをおすすめします。

二宮 寿己二宮 寿己

体を使うお仕事では、症状とうまく付き合いながら働き続けることが目標になる場合もあります。その日の状態に合わせて施術と運動を組み合わせ、無理のない形で支えていきます。

症例をさらに深掘り

この症状について、担当者と複数のスタッフで臨床的に検討したカンファレンス記事もあります。評価の進め方や考え方の詳細はこちらをご覧ください。

腰を反らすと痛い、中腰仕事で出る腰痛をどう考えるか。症例をスタッフで検討

施術担当者

二宮 寿己
とんとん整骨院 ときわ台店

経歴

柔道整復師・鍼灸師。ときわ台店所属。お仕事や生活の負担を踏まえ、手技と鍼、運動指導を組み合わせて、症状の出どころから整える施術を心がけています。
監修:瀬谷崎 将也(とんとん整骨院 代表・柔道整復師)
症例の掲載方針

症例レポートは、改善した例だけでなく、そうでなかった例も含めて結果を選ばず掲載しています。

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