ダンスで痛めたもも裏の痛みが施術を経て復帰できた例(30代男性)
主訴
2026年3月、もも裏の痛みでご来院されました。ダンスで足を振り上げた際にブチッとした違和感があり、その後徐々に痛みが強くなってきたとのことでした。
当院の評価
患者様への説明
検査では、もも裏の筋肉(ハムストリングス)に、力を入れたときの痛みと伸ばしたときの痛みの両方がみられ、もも裏の上のほうに押したときの痛みと熱感がありました。ハムストリングスの肉離れ(筋損傷)を疑い、傷んだ組織に無理をさせない進め方で施術にあたりました。
日常動作・解剖学的動診
【受傷】ダンスで足を振り上げた際にブチッとした違和感、以後徐々に痛みが増強 【検査】ハムストリングスの収縮時痛・伸長時痛、上部の圧痛・熱感
身体機能評価
ハムストリングスの肉離れ(筋損傷)を疑う所見(収縮時痛・伸長時痛・圧痛・熱感)
判断
足を大きく振り上げる動作で、もも裏の筋肉が急激に引き伸ばされながら力を発揮したことで、筋肉の一部を傷めたものと考えました。
施術の様子
患者様への説明
傷んだばかりの組織には直接負担をかけず、患部のまわりの筋肉をゆるめる手技と鍼、痛みをやわらげる電気療法を組み合わせました。痛みが落ち着いてきてからは、段階的なストレッチで、組織が良い状態に整っていくのを促す進め方に切り替えました。
専門的内容
【手技・鍼】患部以外への手技・鍼施術/【物理療法】電気療法/痛みの経過に応じて段階的ストレッチへ移行
施術の経過
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初期
3回目には、痛みを感じる場面がだいぶ減ってきました。
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中期
段階的なストレッチに移行してからは、張り感は残るものの、良い方向の経過をたどりました。
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後期
現在は痛みを感じない状態になり、ダンスに復帰され、月1回のメンテナンスを継続中です。
料金・通院目安
料金の目安
初回料金
施術 5,940円
2回目以降の料金
施術 9,680円
通院の目安
施術回数
全8回
施術期間
ダンスに復帰し、月1回のメンテナンスを継続中
ここでは、この症例の記録とは別に、「足を振り上げる・踏ん張るなどの動作で急に痛めた、もも裏の痛み」という状態について、一般的な見方やご自宅でのヒント、医療機関へ相談する目安を順にたどります。
どうしてもも裏は急に痛めやすいの?
もも裏の筋肉(ハムストリングス)は、足を大きく振り上げる動きの中で、引き伸ばされながら同時に力を発揮するという、筋肉にとって負担の大きい働き方をすると言われています。ダンスやダッシュ、キックの動作で急な痛みが出やすいのはこのためと考えられています。ブチッという感覚や、押したときの痛み・熱感がある場合は、筋肉の一部を傷めている可能性があると言われています。
もも裏のケガでは、傷んだ直後に無理をさせないことと、落ち着いてきてから段階的に伸ばす・使うへ切り替えるタイミングが大切と言われています。
二宮 寿己踊る方や走る方にとって、もも裏のケガは「早く復帰したい」と「また切れたら怖い」の間で揺れるつらい時期だと思います。いま患部がどの段階にあるのかを確かめながら、焦らず、でも止まりすぎずに進めていくお手伝いをしています。
こんな方に気になりやすい(セルフチェック)
次のような項目に心当たりが多い方は、負担が集まりやすい傾向があると言われています。当てはまること自体が異常を意味するわけではありません。
- 足を振り上げる・踏ん張る動作でもも裏に急な痛みが出た
- ブチッという感覚があった
- 力を入れても伸ばしても、もも裏が痛む
- 押すと痛い場所や熱っぽさがある
ご自宅でできる工夫
痛みが和らいできたら、一般的なセルフケアとして次のような工夫が知られています。
- 痛めた直後は無理に伸ばしたり揉んだりせず、患部を安静に保つ
- 痛みが落ち着いてきたら、痛みのない範囲での軽いストレッチから段階的に再開する
- 復帰後も、運動前の準備運動とももの裏のケアを習慣にする
痛みやしびれが強いとき、力が入りにくいときは無理に行わず中止し、医療機関にご相談ください。
こんなときは医療機関へ
多くは時間とともに和らいでいくと言われていますが、次のような場合は、自己判断せず早めに医療機関を受診してください。
- 歩けないほどの痛みや、広い範囲の内出血がある
- 力がまったく入らない、へこみを触れる
- 痛みや腫れが数日たっても強まり続けている
- しびれを伴っている
よくある質問
肉離れかどうかは、どうやって確かめるのですか?
力を入れたときの痛み・伸ばしたときの痛み・押したときの痛み・熱感などを組み合わせて確かめています。この症例では、これらの所見からハムストリングスの筋損傷を疑って進めました。損傷の程度が強いと考えられる場合は、医療機関での画像検査をおすすめしています。
どのくらいでダンスに戻れますか?
傷めた程度によって大きく異なります。この症例の方は、全8回の施術と段階的なストレッチを経てダンスに復帰されました。焦って早く戻ると再受傷しやすいと言われているため、段階を確かめながら進めています。
患部に直接施術しないのはなぜですか?
傷んだばかりの組織に強い刺激を加えると、かえって長引くことがあると言われています。この症例では、初期は患部以外の筋肉への施術と痛みのコントロールを中心に行い、経過に応じて患部への段階的なアプローチに切り替えました。
二宮 寿己ケガからの復帰は、痛みが引くことがゴールではなく、思いきり動ける体に戻ることがゴールです。段階を一緒に確かめながら、復帰までお付き合いします。
施術担当者

経歴
症例レポートは、改善した例だけでなく、そうでなかった例も含めて結果を選ばず掲載しています。






ブチッという感覚のあとに痛みが強まってくるケガは、焦って動かすと長引きやすいと言われています。この方は、炎症が落ち着くまでは患部に直接触れず、まわりの筋肉と痛みのコントロールに徹し、その後の段階的なストレッチで踊れる体に戻していきました。全8回でダンスに復帰され、いまは再発予防のメンテナンスを続けられています。ケガと付き合いながら表現を続ける方の力になれた症例です。