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二宮寿己の担当症例

首が下がって上を向けなかった状態が施術を経て合唱や登山に復帰できた例(70代女性)

首が下がって上を向けなかった状態が施術を経て合唱や登山に復帰できた例(70代女性)

主訴

首をまっすぐ保てず、上を向けない状態
患者様: 女性 (70代)
来院日: 20241024

2024年10月、首を上に向けられないとのことでご来院されました。9月初旬に登山中に転倒・滑落され、医療機関での画像検査(MRI検査・レントゲン検査)では異常なしと言われたものの、首をまっすぐ維持できず、頭が前へ落ちてきてしまう状態でした。趣味の合唱で、楽譜を見て歌うことができなくなったことが来院のきっかけでした。

当院の評価

患者様への説明

評価では、頭を支える首の後ろ側の筋肉が疲れきって働きにくくなり、頭の重さを支えられなくなっている、いわゆる首下がり症候群のような状態と考えました。医療機関の画像検査で異常がないことを踏まえ、疲弊した筋肉をゆるめながら、支える筋力を取り戻すことを軸に進める方針としました。

日常動作・解剖学的動診

【日常動作】首をまっすぐ維持できず頭が前へ落ちる、上を向けない(合唱で楽譜を見て歌えない) 【経緯】登山中の転倒・滑落後に発症、医療機関の画像検査(MRI・レントゲン)では異常なし

身体機能評価

首下がり症候群様の状態/頭部の重みを支える頸背部の筋の疲弊・筋力低下

判断

転倒をきっかけに、頭の重さを支える首まわりの筋肉が疲弊して働きにくくなり、支える力が足りないまま頭が前へ落ちる、悪循環の状態になっていたと考えました。

施術の様子

患者様への説明

頭の重さで疲れきっていた筋肉をゆるめる手技と、首や背中のストレッチ、痛みをやわらげる電気療法を組み合わせながら、中心となるのは支える筋力を取り戻すトレーニングという方針で進めました。

専門的内容

【手技療法】疲弊した頸背部の筋のリラクゼーション/【運動療法】頸背部のストレッチ+支える筋力のトレーニングをメインに実施/【物理療法】電気療法を併用

施術の経過

初期

4回目には、首まわりの張り感や痛みがやわらいできました。ただ、首が下がってしまう状態は変わりませんでした。

中期

3〜4ヶ月目、12回目のあたりから徐々に筋力がつき、姿勢を保てるようになってきました。

後期

現在は痛みを感じない状態になり、合唱にも登山にも復帰されました。月1回のメンテナンスを継続中です。

二宮 寿己
二宮 寿己

「張りや痛みは楽になったのに、首はまだ下がる」という時期が続いた症例です。筋力は施術のように数回では変わらず、この方も姿勢を保てるようになるまで3〜4ヶ月かかりました。それでも合唱の練習に戻りたいという目標に向かってトレーニングを続けてくださり、半年で楽譜を見て歌える生活と登山を取り戻されました。時間はかかっても、支える力は年齢を重ねてからでも育てられることを教えてくれた症例です。

料金・通院目安

料金の目安

初回料金

施術 5,390円

2回目以降の料金

施術 8,470円

通院の目安

施術回数

約23〜30回

施術期間

約半年で合唱や登山に復帰し、現在は月1回のメンテナンスを継続中

※料金は、施術内容やご提案(物理療法・テーピング・鍼灸など)によって幅があり、掲載している金額は施術当時の実額です。現在の基本料金の考え方は 料金のご案内 をご覧ください。
この症状について 首が下がって上を向けないとき、支える筋力から考える

ここでは、この症例の記録とは別に、「首をまっすぐ保てず、頭が前へ落ちてきてしまう状態」という状態について、一般的な見方やご自宅でのヒント、医療機関へ相談する目安を順にたどります。

どうして首が下がってしまうの?

頭の重さはおよそ5kg前後あると言われ、首の後ろ側の筋肉が休みなく支えています。転倒などをきっかけに支える筋肉が疲弊して働きにくくなると、頭が前へ落ち、落ちた頭を支えようとしてさらに疲弊する悪循環に入ることがあると言われています。首が下がる状態は、背景に神経や筋肉の病気が隠れている場合もあるため、まず医療機関で検査を受けることが大切と言われています。

ここがポイント

首が下がる状態では、まず医療機関の検査で異常の有無を確かめたうえで、支える筋肉をゆるめることと育てることを並行するのが役立つと言われています。筋力の変化には数ヶ月単位の時間がかかると言われています。

二宮 寿己二宮 寿己

「歳のせいだから」と、うつむいたまま過ごしてしまう方もいらっしゃいます。この症例の方は、合唱に戻りたいという目標を軸に半年間トレーニングを続け、歌も山も取り戻されました。時間のかかる症状こそ、目標を一緒に決めて進むことが力になると感じています。

こんな方に気になりやすい(セルフチェック)

次のような項目に心当たりが多い方は、負担が集まりやすい傾向があると言われています。当てはまること自体が異常を意味するわけではありません。

  • 首をまっすぐ保つのがつらく、頭が前へ落ちてくる
  • 上を向く動作ができない・続かない
  • 夕方になると首の疲れが強くなる
  • 転倒などのきっかけのあとから症状が出た

ご自宅でできる工夫

痛みが和らいできたら、一般的なセルフケアとして次のような工夫が知られています。

  • うつむいたままの時間を減らし、目線の高さで読書やスマートフォンを扱う
  • あごを軽く引いて頭を後ろへ引き寄せる運動を、痛みのない範囲で少しずつ行う
  • 疲れを感じたら横になって首の筋肉を休ませる時間を作る

痛みやしびれが強いとき、力が入りにくいときは無理に行わず中止し、医療機関にご相談ください。

こんなときは医療機関へ

多くは時間とともに和らいでいくと言われていますが、次のような場合は、自己判断せず早めに医療機関を受診してください。

  • 医療機関での検査をまだ受けていない
  • 手足のしびれや動かしにくさ、飲み込みにくさを伴う
  • 首が下がる状態が数週間単位で進行し続けている
  • 強い痛みや発熱を伴う

よくある質問

病院で異常なしと言われたのに、症状があるのはなぜですか?

画像検査は骨や神経の異常を確かめるもので、筋肉の疲弊や筋力の低下は画像に写りにくいと言われています。この症例では、画像で異常がないことを踏まえたうえで、支える筋肉の働きの側にアプローチしました。検査を受けていない場合は、まず医療機関の受診をおすすめしています。

どのくらいの期間がかかりますか?

筋力の変化には時間がかかります。この症例では、張りや痛みは数回でやわらぎましたが、姿勢を保てるようになったのは3〜4ヶ月目からで、復帰まで約半年かかりました。経過には個人差があります。

高齢でも筋力はつきますか?

年齢を重ねてからでも、無理のない負荷で続けることで支える力は育てられると言われています。この症例の方は70代で、半年のトレーニングを経て合唱と登山に復帰されました。

二宮 寿己二宮 寿己

時間のかかる症状は、途中でくじけそうになる日もあります。目標を一緒に確かめながら、一歩ずつ進んでいきましょう。

施術担当者

二宮 寿己
とんとん整骨院 ときわ台店

経歴

柔道整復師・鍼灸師。ときわ台店所属。お仕事や生活の負担を踏まえ、手技と鍼、運動指導を組み合わせて、症状の出どころから整える施術を心がけています。
監修:瀬谷崎 将也(とんとん整骨院 代表・柔道整復師)
症例の掲載方針

症例レポートは、改善した例だけでなく、そうでなかった例も含めて結果を選ばず掲載しています。

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