前かがみや運動のときに出る腰の痛みが施術を経て楽になった例(30代男性)
主訴
2020年6月、1週間ほど前から続く腰の痛みを主訴にご来院されました。前にかがむ動作で痛み、階段の昇りやランニングで強まる状態でした。
当院の評価
患者様への説明
前にかがむ動きで痛みがみられました。股関節の動きの硬さによって、本来は股関節で行う動きを腰が補っていたことが、腰への負担につながっていた可能性があります。
日常動作・解剖学的動診
【日常動作】前かがみ・階段の昇り・ランニングで疼痛 【検査】屈曲動作で腰部に痛み
身体機能評価
股関節の屈曲可動域の制限
判断
股関節が前に曲がりにくく、前かがみや運動のときに腰で動きを代償していたことが、腰への負担につながっていた主な要因と考えられます。
施術の様子
患者様への説明
この方は、股関節が動きにくい分を腰が補って負担が偏っていました。股関節まわりや太ももの裏の硬さをゆるめ、腰への負担を減らす方針で進めました。
専門的内容
【手技療法】股関節の屈曲可動域の改善を目的としたアプローチ(ハムストリング・腰方形筋ほか)
施術の経過
-
初期
2回目ごろ。階段の昇りでの痛みが気にならなくなってきました。
-
中期
6回目ごろ。ランニングのときの痛みも感じにくくなってきました。
-
後期
8回目以降は自覚する症状が気にならない状態となり、現在は月1回のメンテナンスを継続しています(約10回・2〜3か月)。
料金・通院目安
料金の目安
初回料金
施術 2,970円
2回目以降の料金
施術 6,490円
通院の目安
施術回数
約10回
施術期間
約2〜3ヶ月
ここでは、この症例の記録とは別に、「前にかがむと腰が痛い」「階段やランニングで腰が痛む」という状態について、一般的な見方やご自宅でのヒント、医療機関へ相談する目安を確認します。
どうして前かがみや運動で腰が痛むの?
前にかがむ動作や、階段の昇り・ランニングで腰が痛む場合、股関節の動きにくさが背景にあると言われることがあります。股関節が十分に曲がらないと、本来は股関節で行う動きを腰が補い、前かがみや運動のときに腰へ負担が集まりやすくなると考えられています。
前かがみや運動で出る腰の痛みは、腰そのものより股関節の動きが関わっていることがあります。痛みのケアだけでなく、股関節の動きや使い方を見直すことが役立つと考えられています。
稲毛田 和磨前かがみや運動で腰が痛むとき、痛む腰だけでなく、股関節がどれくらい動けているかも一緒に確認していきます。運動を続けたい方も多いので、負担を抑えながら整えていく方針をご提案できます。気になる方は無理せずご相談くださいね。
こんな方に気になりやすい(セルフチェック)
次のような項目に心当たりが多い方は、腰に負担が集まりやすい傾向があると言われています。当てはまること自体が異常を意味するわけではありません。
- 前にかがむ動作で腰が痛む
- 階段の昇りやランニングで腰が痛む
- 股関節や太ももの裏が硬い感じがする
- しゃがむ・あぐらの姿勢が苦手
ご自宅でできる工夫
痛みが強くない時期の一般的なセルフケアとして、次のような工夫が知られています。
- 痛みの強い時期は無理に動かさず、楽な姿勢で過ごす
- かがむときは腰だけで曲げず、股関節と膝を使ってしゃがむ
- 股関節や太ももの裏をゆっくり動かす・ストレッチする
痛みやしびれが強いとき、力が入りにくいときは無理に行わず中止し、医療機関にご相談ください。
こんなときは医療機関へ
腰痛の多くは負担の調整で和らいでいくと言われていますが、次のような場合は、自己判断せず早めに医療機関を受診してください。
- 脚のしびれや、力が入りにくい感じがある
- 排尿・排便のしにくさを伴う
- 安静にしていても強く痛む、夜間に痛みで目が覚める
- 発熱を伴う、転倒や強くぶつけたあとの痛み
よくある質問
運動は続けても大丈夫ですか?
痛みの程度や時期によって異なると言われています。痛みが強い時期は負担を抑え、落ち着いてきたら股関節の動きを整えながら少しずつ戻していく考え方があります。続け方に迷うときはご相談ください。
前かがみのときだけ痛むのはなぜですか?
股関節が十分に曲がらない分を腰で補うと、前かがみのときに腰へ負担が集まりやすいと言われています。股関節の動きを見直すことが役立つとされています。
ストレッチはどこを伸ばすとよいですか?
一般には股関節まわりや太ももの裏が硬くなりやすいと言われています。痛みの出ない範囲で行い、強い痛みがあるときは無理をしないでください。
稲毛田 和磨腰の痛みは、その場をほぐすだけで終わらせず、なぜ負担が集まったのかを切り分けることが大切だと考えています。運動を続けたい方ほど、負担の出どころを一緒に見ていけたらと思います。
この症状について、担当者と複数のスタッフで臨床的に検討したカンファレンス記事もあります。評価の進め方や考え方の詳細はこちらをご覧ください。
施術担当者

経歴
症例レポートは、改善した例だけでなく、そうでなかった例も含めて結果を選ばず掲載しています。



















前かがみや運動で出る腰の痛みでも、腰そのものより股関節の動きにくさが背景にあることがあります。この方も股関節の制限を腰が補っていた状態でした。運動と付き合いながら進められた症例です。