よく眠れた日と浅い日を繰り返す不眠への鍼灸の施術例(40代女性)
主訴
2026年1月、不眠の症状でご来院されました。寝つきにくさと眠りの浅さがあり、朝になっても疲れが抜けにくい状態が続いていました。
当院の評価
患者様への説明
お体を動かしながら確かめたところ、呼吸が浅く、全身に力の入った状態がみられました。自律神経(体の働きを自動で調整する神経)のバランスが乱れ、寝つきにくさと眠りの質の低下が重なって、疲れが抜けにくくなっている状態と考えました。
日常動作・解剖学的動診
【日常】寝つきにくさ・眠りの浅さ・朝の疲労感が続く 【所見】動診で呼吸の浅さ、全身の緊張感がみられる
身体機能評価
呼吸の浅さ/全身の持続的な緊張
判断
自律神経のバランスの乱れにより、入眠しにくさと睡眠の質の低下が重なり、疲れが抜けにくい状態が続いていると考えました。
施術の様子
患者様への説明
この方は、体に力の入った状態が続き、呼吸も浅くなっていました。自律神経を整えることを目的にツボへの鍼とお灸を行い、あわせて呼吸を深めることを意識した施術も組み合わせて、休息しやすい状態を目指して進めました。
専門的内容
【鍼・灸】自律神経の調整を目的とした経穴への刺鍼・施灸/呼吸を深めることを意識した施術を併用
施術の経過
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初期
初回の施術後は3日間しっかり眠れたとのことでした。その後は再び眠りの浅い状態に戻りました。
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中期
回数を重ねる中で、よく眠れる時期と浅い時期を繰り返す変化が続いています。一方で、以前と比べて体調全体の良さを感じられるようになったとのことです。
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後期
週1回のペースで2ヶ月続けたのち、現在は隔週のペースで継続中です。
料金・通院目安
料金の目安
初回料金
5,500円
2回目以降の料金
9,900円
通院の目安
施術回数
約8回を経て継続中
施術期間
週1回ペースで2ヶ月継続後、隔週ペースで継続中
ここでは、この症例の記録とは別に、「よく眠れる日と眠りの浅い日を繰り返し、疲れが抜けにくい状態」という状態について、一般的な見方やご自宅でのヒント、医療機関へ相談する目安を順にたどります。
どうして眠れる日と眠れない日を繰り返すの?
睡眠には自律神経(体の働きを自動で調整する神経)の切り替えが関わっていると言われています。緊張が長く続くと、活動モードの交感神経が優位なまま夜を迎えやすく、呼吸も浅くなりがちです。その日の疲れ方や気持ちの状態によって、体のゆるみ方には差が出やすいため、よく眠れた日と浅い日が入れ替わりながら続くことがあると考えられています。眠れなかった日だけが強く記憶に残り、変化が感じにくくなることもあります。
眠りの変化は、一直線に進むとは限らないと言われています。1日ごとの眠れた・眠れないよりも、数週間単位での日中の過ごしやすさに目を向けることが役立つと考えられています。
横田 未帆よく眠れた日があっても、また浅い日が戻ってくると、振り出しに戻った気がしてつらいですよね。こもれびでは、その日の眠りだけでなく、呼吸の深さやお体の緊張がどう変わってきたかをうかがいながら、休息しやすい体づくりをお手伝いしています。
こんな方に気になりやすい(セルフチェック)
次のような項目に心当たりが多い方は、体の緊張が抜けにくい状態が続いている場合があると言われています。当てはまること自体が異常を意味するわけではありません。
- よく眠れた日と浅い日が入れ替わりながら続いている
- 朝起きても疲れが取れた感じがしない
- 息が浅いと感じることがある
- 肩や背中に力が入ったままの感覚がある
- 眠れなかった日のことばかりが気になる
ご自宅でできる工夫
一般的な睡眠の工夫(睡眠衛生)として、次のようなことが知られています。
- 寝る前の1時間はスマートフォンやパソコンの画面から離れる
- 布団に入ったら、息を吐く時間を少し長めにとってみる
- 朝は同じ時間に起きて、光を浴びる
気分の落ち込みが強いときや、日常生活に大きく支障が出ているときは、無理をせず医療機関にご相談ください。
こんなときは医療機関へ
不眠の背景に、治療が必要な病気が隠れていることもあります。次のような場合は、自己判断せず早めに医療機関を受診してください。
- 気分の落ち込みや意欲の低下が2週間以上続いている
- 食欲の低下や体重の減少を伴う
- 日中の強い眠気で仕事や運転に支障がある
- いびきや睡眠中の呼吸の乱れを指摘されたことがある
よくある質問
一度よく眠れたのに、また浅くなるのはなぜですか?
眠りは、その日の疲れ方や気持ちの状態にも左右されると言われています。よく眠れた日のあとに浅い日が来ること自体は、珍しいことではありません。この症例の方も、眠れる時期と浅い時期を繰り返しながら、体調全体の変化を感じておられます。
鍼灸は眠りにどう関わりますか?
眠りそのものを直接動かすのではなく、呼吸の深さやお体の緊張の状態を整えて、休息しやすい状態に近づけることを目指します。経過には個人差があり、強い不眠が続く場合は医療機関へのご相談も大切です。
どれくらいのペースで通えばよいですか?
状態によりますが、はじめは間隔を詰めて、落ち着いてきたら少しずつ空けていく進め方が一般的です。この方は週1回のペースで2ヶ月続けたあと、隔週のペースに移りました。
横田 未帆眠りは毎日のことなので、その日の良し悪しに一喜一憂しやすいところです。数週間単位で振り返ると、日中の過ごしやすさが少しずつ変わってきていることに気づける場合があります。
施術担当者

経歴
症例レポートは、改善した例だけでなく、そうでなかった例も含めて結果を選ばず掲載しています。







眠りの変化は、一直線に進むとは限りません。この方も、よく眠れた日のあとに浅い日が戻ることを繰り返しておられますが、回数を重ねる中で、以前と比べて体調全体の良さを感じられるようになりました。1日ごとの眠れた・眠れないだけを見ていると不安が強まりやすいので、数週間単位でのお体の変化を一緒に確かめながら続けています。