仕事帰りに気になっていた腰の痛みが施術を経て楽になった例(30代女性)
主訴
2026年2月、腰の痛みでご来院されました。デスクワークと子育てで疲労が溜まり、特に仕事帰りの腰の痛みが気になるとのことでした。
当院の評価
患者様への説明
動きの検査では、体を反らす動き(伸展)で腰に痛みがみられました。お尻の横の筋肉(中臀筋の後部)が働きが弱まって伸ばされた状態にあり、お腹の斜めの筋肉(腹斜筋)の働きも弱まっていました。一方で、ももの前や外側の筋肉(大腿直筋・大腿筋膜張筋)には硬さとこわばりがあり、反り気味の姿勢を支えきれずに腰へ負担が集まっていると考えました。
日常動作・解剖学的動診
【日常動作】デスクワークと子育ての疲労で、仕事帰りに腰痛が増強 【検査】腰部の伸展動作で疼痛誘発
身体機能評価
中臀筋後部の弱化・延長/腹斜筋の弱化/大腿直筋・大腿筋膜張筋の短縮と攣縮
判断
骨盤まわりを支えるお尻とお腹の筋肉の働きが弱まり、ももの前・外側の硬さも重なって反り気味の姿勢になり、疲労が溜まる夕方以降に腰へ負担が集まりやすくなっていたことが主な要因と考えられます。
施術の様子
患者様への説明
硬さのあったももの前・外側の筋肉をゆるめる手技と、腰の深部の筋肉(腰方形筋)へのアプローチを行いました。あわせて、姿勢を支えるお尻の筋肉(中臀筋)とお腹の筋肉(腹斜筋)のトレーニングを組み合わせ、支える力の側から進めました。
専門的内容
【手技療法】大腿筋膜張筋・中臀筋・大腿直筋・腰方形筋へのアプローチ/【運動療法】中臀筋トレーニング・腹斜筋トレーニング
施術の経過
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初期
2回目には、仕事終わりの腰の痛みは残るものの、そのほかの日常生活で気になることはなくなりました。
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中期
5回目には、ほぼ症状を感じなくなりました。張り感が出るときも、セルフケアを行うと気にならなくなる状態でした。
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後期
全8回・約1ヶ月半で通院を終了されました。
料金・通院目安
料金の目安
初回料金
施術 3,740円
2回目以降の料金
施術 5,980円
通院の目安
施術回数
全8回
施術期間
約1ヶ月半
ここでは、この症例の記録とは別に、「朝は平気なのに、疲労が溜まる夕方や仕事帰りに気になってくる腰の痛み」という状態について、一般的な見方やご自宅でのヒント、医療機関へ相談する目安を順にたどります。
どうして夕方になると腰が痛くなるの?
姿勢を支える筋肉は、一日の活動の中で少しずつ疲労していくと言われています。お尻やお腹の支える筋肉の働きがもともと弱まっていると、疲労が溜まる夕方以降に姿勢が崩れやすくなり、反り気味の姿勢の負担が腰へ集まりやすくなると考えられています。朝は平気で夕方につらくなる出方は、このためと考えられます。
時間帯によって強さが変わる腰の痛みでは、姿勢を支えるお尻・お腹の筋肉の働きと、もも前・外側の硬さを確かめることが役立つと言われています。
稲毛田 和磨「夕方だけだから」と我慢して過ごしている方は多いのですが、支える筋肉の側にアプローチすると変わることがあります。子育て中はご自身の通院時間の確保も大変ですので、セルフケアと組み合わせた無理のない進め方をご提案しています。
こんな方に気になりやすい(セルフチェック)
次のような項目に心当たりが多い方は、負担が集まりやすい傾向があると言われています。当てはまること自体が異常を意味するわけではありません。
- 夕方や仕事帰りになると腰が気になってくる
- 体を反らすと腰に痛みが出る
- デスクワークや子育てで疲労が溜まっている
- 反り腰と言われたことがある
ご自宅でできる工夫
痛みが和らいできたら、一般的なセルフケアとして次のような工夫が知られています。
- 日中、骨盤を軽く後ろへ倒す(お腹をへこませる)意識を時々持つ
- 座り続けたあとは、立ち上がって軽く体を動かしてから次の動作に移る
- お尻やお腹の筋肉を意識した軽いトレーニングを、痛みのない範囲で続ける
痛みやしびれが強いとき、力が入りにくいときは無理に行わず中止し、医療機関にご相談ください。
こんなときは医療機関へ
多くは時間とともに和らいでいくと言われていますが、次のような場合は、自己判断せず早めに医療機関を受診してください。
- 脚のしびれや力の入りにくさを伴う
- 安静にしていても痛みが強まり続けている
- 排尿・排便のコントロールがしづらい
- 発熱を伴う腰の痛みが続いている
よくある質問
通院の時間がなかなか取れないのですが。
この症例の方も仕事と子育てで忙しい中、全8回・約1ヶ月半の通院と、張り感が出たときのセルフケアの組み合わせで進めました。生活のペースに合わせた進め方をご提案しますので、ご相談ください。
マッサージでほぐしてもらうのと何が違うのですか?
この症例では、ももの前・外側の硬さをゆるめるだけでなく、働きの弱まっていたお尻とお腹の筋肉をトレーニングで育てることを組み合わせました。夕方に崩れにくい姿勢を支える力の側から変えていく点が異なります。
症状がなくなったら通わなくてよいですか?
この症例の方は、張り感が出てもセルフケアで対処できる状態まで進めて通院を終了されました。状態と生活に応じて、終了・メンテナンスのどちらもご提案しています。
稲毛田 和磨毎日がんばっている方ほど、体のサインは夕方にあらわれます。支える力を育てて、一日の終わりまで楽に過ごせる体を一緒に目指しましょう。
この症状について、担当者と複数のスタッフで臨床的に検討したカンファレンス記事もあります。評価の進め方や考え方の詳細はこちらをご覧ください。
施術担当者

経歴
症例レポートは、改善した例だけでなく、そうでなかった例も含めて結果を選ばず掲載しています。





仕事と子育てが重なる時期は、ご自身の体のケアがどうしても後回しになりがちです。この方は「夕方、仕事帰りに気になる」という出方が特徴で、疲労が溜まると支える筋肉が働ききれなくなり、反り姿勢の負担が腰に出ていました。ゆるめる施術と支える筋肉のトレーニングを組み合わせ、最後はセルフケアで張り感に対処できるところまで進められた症例です。