前かがみの姿勢を続けると痛んだ5年来の腰が施術を経て楽になってきた例(40代男性)
主訴
2026年7月、腰の痛みでご来院されました。5年前に腰を痛めてから、お仕事中に前かがみの姿勢を保っていると痛みが出てくる状態が続いているとのことでした。
当院の評価
患者様への説明
動きの検査では、体を前に曲げる動き(屈曲)で腰に痛みがみられました。前かがみを保つ姿勢では、もも裏やふくらはぎの硬さが骨盤の動きを制限し、腰が丸まる方向の負担を受け続けやすくなります。腰を支える深部の筋肉(多裂筋)とお尻の筋肉の働きを高めることが必要と考えました。
日常動作・解剖学的動診
【日常動作】仕事中に前かがみの姿勢をキープしていると腰に痛み(5年前の受傷から) 【検査】腰部の屈曲動作で疼痛誘発
身体機能評価
腰部屈曲症候群/ハムストリングス・腓腹筋の硬さ/多裂筋・大殿筋の筋力低下
判断
5年前に痛めて以来、前かがみを保つ場面でもも裏やふくらはぎの硬さのぶんまで腰が丸まって負担を受け続け、支える筋肉の働きも弱まっていたことが主な要因と考えられます。
施術の様子
患者様への説明
硬さのあったもも裏とふくらはぎの筋肉をゆるめる手技を行い、あわせて、お尻の筋肉のトレーニングと、電気療法を使った腰の深部の筋肉(多裂筋)のトレーニングを組み合わせて、支える力の側から進めました。
専門的内容
【手技療法】ハムストリングス・腓腹筋へのアプローチ/【運動療法】大殿筋トレーニング/電気療法を用いた多裂筋のトレーニング
施術の経過
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初期
3回目までは、違和感は出るものの、痛みはやわらいできていました。
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中期
7回目には、痛みをほぼ感じない状態になりました。
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後期
現在は、筋力をつけていくために週1回のペースで通院を続けられています。
料金・通院目安
料金の目安
初回料金
施術 3,740円
2回目以降の料金
施術 7,136円
通院の目安
施術回数
7回を経て継続中
施術期間
筋力づくりのため週1回ペースで通院継続中
ここでは、この症例の記録とは別に、「前かがみの姿勢をしばらく保っていると出てくる腰の痛み」という状態について、一般的な見方やご自宅でのヒント、医療機関へ相談する目安を順にたどります。
どうして前かがみを続けると腰が痛むの?
前かがみの姿勢は、本来は股関節から体を倒し、腰は深部の筋肉が支えることで保たれると言われています。もも裏やふくらはぎが硬いと骨盤が前に倒れにくく、そのぶん腰が丸まって負担を受け続けることになり、支える筋肉が弱まっているとさらに痛みが出やすいと考えられています。一度痛めたあとに何年も続く腰痛では、この負担のかたちが定着していることがあると言われています。
前かがみで出る腰痛では、腰そのものだけでなく、もも裏・ふくらはぎの硬さと、腰を支える深部の筋肉の働きを確かめることが役立つと言われています。
安田 晃樹「5年前から」「10年前から」という腰痛でも、負担のかたちが見つかれば変えられる余地があります。仕事の姿勢は変えられなくても、体の側は育てられます。前かがみの作業が多い方は、もも裏の硬さのチェックから始めてみませんか。
こんな方に気になりやすい(セルフチェック)
次のような項目に心当たりが多い方は、負担が集まりやすい傾向があると言われています。当てはまること自体が異常を意味するわけではありません。
- 前かがみの姿勢を続けると腰が痛くなってくる
- 何年も前に痛めてから、腰痛と付き合い続けている
- もも裏やふくらはぎが硬いと感じる
- 前屈すると腰に痛みや突っ張りが出る
ご自宅でできる工夫
痛みが和らいできたら、一般的なセルフケアとして次のような工夫が知られています。
- 前かがみの作業では、股関節から体を倒し、膝を軽く曲げることを意識する
- もも裏やふくらはぎを軽く伸ばすストレッチを、痛みのない範囲で続ける
- 長時間の前かがみ作業は、途中で体を起こして腰を休ませる時間をはさむ
痛みやしびれが強いとき、力が入りにくいときは無理に行わず中止し、医療機関にご相談ください。
こんなときは医療機関へ
多くは時間とともに和らいでいくと言われていますが、次のような場合は、自己判断せず早めに医療機関を受診してください。
- 脚のしびれや力の入りにくさを伴う
- 安静にしていても痛みが強まり続けている
- 排尿・排便のコントロールがしづらい
- 発熱や体重減少を伴う腰の痛みが続いている
よくある質問
5年も続いた腰痛でも変わりますか?
この症例の方は5年来の腰痛でしたが、約7回の施術で痛みをほぼ感じない状態になりました。長く続いた腰痛でも、負担のかかり方を確かめることから進めていきます。経過には個人差があります。
電気でトレーニングとはどういうことですか?
この症例では、腰の深部にあって意識して動かしにくい筋肉(多裂筋)に、電気療法を使って働きかけるトレーニングを行いました。手技や自主トレーニングと組み合わせて、支える力を育てています。
痛みが取れたあとも週1回通うのはなぜですか?
この方の場合、痛みの背景に支える筋肉の弱まりがありました。痛みが引いたあとも筋力をつけていく期間を設けることで、再発しにくい状態を目指しています。通院ペースは状態に合わせてご相談しています。
安田 晃樹長い付き合いの腰痛ほど、「こういうものだ」とあきらめてしまいがちです。支える力を育てて、前かがみを怖がらない体を一緒に作っていきましょう。
この症状について、担当者と複数のスタッフで臨床的に検討したカンファレンス記事もあります。評価の進め方や考え方の詳細はこちらをご覧ください。
施術担当者

経歴
症例レポートは、改善した例だけでなく、そうでなかった例も含めて結果を選ばず掲載しています。








「前かがみの作業をやめるわけにはいかない」という方の腰痛は、姿勢そのものより、その姿勢を支える体の側を変えていくことが近道になると考えています。この方は5年来の付き合いだった痛みが、もも裏・ふくらはぎをゆるめ、多裂筋とお尻を育てる組み合わせでほぼ気にならなくなり、いまは再発しにくい体づくりのために週1回のトレーニングを続けられています。