腰痛

長く立ち仕事を続けて出てきた腰の痛み。股関節まわりから整えた例(個人差あり)

長く立ち仕事を続けて出てきた腰の痛み。股関節まわりから整えた例(個人差あり)

主訴

立ち仕事で続く腰の痛み
患者様: 女性 (70代)
来院日: 2022年04月

5〜6年ほど前から腰の痛みがあり、少しずつつらくなってご来院されました。食堂でのパート勤務で立っている時間が長く、お仕事終わりに腰がズキッと痛む状態でした。運動の習慣はあまりなかったとのことです。

当院の評価

患者様への説明

腰を反らす動きで痛みが強くなりました。腰そのものよりも、股関節の前側のかたさや、おしり・お腹まわりの筋肉の使いにくさが、腰への負担につながっていた可能性が考えられました。

日常動作・解剖学的動診

【日常動作】長時間の立位、お仕事終わりの腰痛 【検査】腰部伸展で症状が悪化/股関節の前傾位により可動域制限

身体機能評価

股関節屈筋群(大腿直筋・大腿筋膜張筋)の短縮・かたさ/殿筋・腹斜筋の働きの低下

判断

立ち仕事による股関節屈筋群の短縮と、運動習慣の少なさによる殿筋・腹斜筋の働きの低下が、腰を反らす動きでの負担につながっていた主な要因と考えられます。

施術の様子

患者様への説明

股関節の前側のかたさをゆるめ、おしりやお腹の筋肉を使えるようにして、腰にかかる負担を減らしていくことを目指しました。あわせて、ご自宅でのセルフケアもお伝えしました。

専門的内容

【手技療法】大腿直筋・大腿筋膜張筋への押圧/【運動療法】大殿筋・腹斜筋のトレーニング/【セルフケア指導】

施術の経過

初期

初回〜5回。お仕事中の腰の痛みが少しずつ和らいできました。

中期

5〜7回。運動指導も取り入れながら、さらに腰への負担を感じづらくなってきました。

後期

その後はお仕事を離れて運動量が減ったことなどから、首まわりの不調が出てきたため、現在はそちらのメンテナンスを続けています。腰については落ち着いた状態を保てています。

長く立ち仕事を続けていると、腰そのものより股関節の前側のかたさが背景にあることがあります。この方も股関節まわりのかたさと、腰を支える筋肉の使いにくさが負担につながっていました。原因を整理し、無理なく続けられるところから一緒に進めました。

料金・通院目安

料金の目安

初回料金

施術 3,740円+物療 1,650円

2回目以降の料金

施術 7,480円

通院の目安

施術回数

約3〜10回

施術期間

約1〜3ヶ月

※症状や状態により個人差があります。
この症状について立ち仕事で出てくる腰の痛み、股関節の前側に目を向ける

ここでは、この症例の記録とは別に、「立ち仕事を続けていると腰が痛くなる」という状態について、一般的な見方やご自宅でのヒント、医療機関へ相談する目安を整理します。あくまで一般的な情報で、症状の感じ方や経過には個人差があります。

立ちっぱなしで腰が痛くなるのはなぜ?

長く立っていると、いつのまにか腰が反りやすくなり、股関節の前側(太ももの付け根)の筋肉が縮こまったまま固まりやすいと言われています。前側が硬くなると骨盤が前に傾き、その分だけ腰の反りで体を支える形になりやすく、腰への負担が増えると考えられています。

ここがポイント

立ち仕事の腰の痛みは、腰そのものよりも股関節の前側の硬さや、お尻・お腹で支える力が関わっていることがあります。腰だけをほぐすより、立ち方と股関節まで含めて見直すことが役立つと考えられています。

塩谷 健太塩谷 健太

立ち仕事の方の腰の痛みは、股関節の前側が硬くなって腰を反りすぎていることが少なくありません。腰だけでなく、太ももの付け根の硬さやお尻・お腹の支えまで含めて確認していきます。

こんな方に気になりやすい(セルフチェック)

次のような項目に心当たりが多い方は、負担が気になりやすい傾向があると言われています。当てはまること自体が異常を意味するわけではありません。

  • 立ち仕事や長時間の立位が多い
  • 夕方やお仕事終わりに腰が重く・痛くなる
  • 腰を反らすとつらい、反り腰気味だと言われる
  • 太ももの付け根(股関節の前)が硬い感じがする
  • 運動の習慣が少なく、お尻やお腹の力が入りにくい

ご自宅でできる工夫

一般的なセルフケアとして、次のような工夫が知られています。

  • 同じ立ち姿勢を続けず、ときどき足の重心を左右で入れ替える
  • 太ももの付け根(股関節の前)をゆっくり伸ばす
  • 骨盤を軽く立て、腰を反りすぎない立ち方を意識する
  • お尻やお腹の筋肉を軽く使う運動を取り入れる

痛みやしびれが強いとき、力が入りにくいときは無理に行わず中止し、医療機関にご相談ください。

こんなときは医療機関へ

立ち仕事による腰の症状の多くは姿勢や動作の工夫で和らいでいくと言われていますが、次のような場合は、自己判断せず早めに医療機関を受診してください。

  • 脚のしびれや、力が入りにくい感じがある
  • 歩いていると脚がしびれて休みたくなる
  • 安静にしていても強く痛む、夜間に痛みで目が覚める
  • 発熱を伴う、または急に強くなった痛み

よくある質問

立ち仕事はやめた方がよいのでしょうか?

すぐにやめる必要はないと考えられています。立ち方や休憩の取り方、股関節まわりのケアで負担を減らせることが多いと言われています。つらさが強いときは無理をせずご相談ください。

反り腰と言われましたが、腰を反らさなければよいですか?

反りを意識して減らすことは役立つことがありますが、股関節の前側の硬さやお尻・お腹の支えが背景にあると、意識だけでは変わりにくいと言われています。動作とケアの両面から見直すことが現実的とされています。

運動が苦手でもできることはありますか?

はい。激しい運動でなくても、股関節を軽く動かす・お尻に軽く力を入れるといった小さな工夫から始められると言われています。無理のない範囲で続けることが大切とされています。

塩谷 健太塩谷 健太

長く立ち仕事を続けてきた腰の張りも、股関節の前側と支える力を整理していくと変わっていくことがあります。仕事のせいと諦める前に、気になるときは一度ご相談くださいね。

症例をさらに深掘り

この症状について、担当者と複数のスタッフで臨床的に検討したカンファレンス記事もあります。評価の進め方や考え方の詳細はこちらをご覧ください。

長年の腰痛、ストレッチしても変わらないのはなぜか。症例をスタッフで検討

施術担当者

塩谷 健太
とんとん整骨院 ときわ台店

経歴

柔道整復師。根本原因の追究を大切にし、患者さんが理想の状態に近づけるようサポートしています。
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