きっかけのない前かがみの腰の痛みが施術を経て楽になった例(20代男性・個人差あり)
主訴
2024年1月、1週間前から特にきっかけなく出てきた腰の痛みを主訴にご来院されました。前に屈む動きで痛みが出る状態が続いていました。
当院の評価
患者様への説明
前にかがむ動きで腰に痛みがみられ、股関節の曲がりにくさと、体を横に倒したときの骨盤の動きにくさが確認されました。腰だけでなく、股関節が動きにくい分を腰が補っていた可能性があります。
日常動作・解剖学的動診
【日常動作】前屈動作で腰痛 【検査】前屈時の股関節屈曲制限、側屈時の骨盤側方移動の制限
身体機能評価
股関節の屈曲・内転・外転可動域の制限
判断
股関節の可動域制限により前屈動作を腰部で代償していたことが、腰への負担につながっていた主な要因と考えられます。
施術の様子
患者様への説明
この方は、股関節が動きにくい分を腰が補って負担がかかっていました。股関節まわりの動きを引き出し、お尻の筋肉を使えるようにして、腰への負担を減らす方針で進めました。
専門的内容
【手技療法】股関節伸筋群・内転筋群・外転筋群へのアプローチ/【運動療法】大殿筋のトレーニング
施術の経過
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初期
初回。施術後に、前かがみのときの痛みが和らいできました。
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中期
3回目ごろ。前かがみで感じていた痛みがさらに軽くなってきました。
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後期
現在は再発予防を目的にメンテナンスを継続しています。前かがみで腰に負担がかかりやすい方のため、股関節の柔軟性とお尻を支える力づくりを続けています。 ※経過には個人差があり、すべての方に同じ変化を保証するものではありません。気になる症状があるときは医療機関への受診もご検討ください。
料金・通院目安
料金の目安
初回料金
施術 3,740円+物療 1,650円
2回目以降の料金
施術 7,480円
通院の目安
施術回数
約4〜6回
施術期間
約1〜1ヶ月半
ここでは、この症例の記録とは別に、「思い当たるきっかけがないのに出てきた腰の痛み」という状態について、一般的な見方やご自宅でのヒント、医療機関へ相談する目安を整理します。あくまで一般的な情報で、症状の感じ方や経過には個人差があります。
きっかけがないのに腰が痛くなるのはなぜ?
ぶつけた・ひねったといった明確なきっかけがないのに、前にかがむと腰が痛む、ということがあります。こうした腰の痛みは、その部分だけの問題とは限らず、股関節やお尻まわりの動きにくさが背景にあると言われることがあります。動きにくい部分を腰が代わりに動いて補うことで、腰に負担が集まりやすくなると考えられています。
きっかけがはっきりしない腰の痛みでも、股関節の動きにくさやお尻・お腹の支える力が関わっていることがあります。痛む腰だけでなく、その周りの動きを見直すことが役立つと考えられています。
伊藤 聡史きっかけが思い当たらない腰の痛みは、かえって不安になりますよね。痛む腰だけでなく、股関節がどれくらい動けているかも一緒に確認していきます。原因を整理しながら、繰り返さない体づくりまで見据えて進めましょう。
こんな方に気になりやすい(セルフチェック)
次のような項目に心当たりが多い方は、腰に負担が集まりやすい傾向があると言われています。当てはまること自体が異常を意味するわけではありません。
- 前にかがむと腰が痛む
- 股関節やお尻、太ももの裏が硬い感じがする
- しゃがむ・あぐらの姿勢が苦手
- デスクワークなど座っている時間が長い
ご自宅でできる工夫
痛みが落ち着いてきたら、一般的なセルフケアとして次のような工夫が知られています。
- 同じ姿勢を長く続けず、こまめに立ち上がって体勢を変える
- かがむときは腰だけで曲げず、股関節と膝を使ってしゃがむ
- 痛みが落ち着いたら、股関節やお尻をゆっくり動かす・ストレッチする
痛みやしびれが強いとき、力が入りにくいときは無理に行わず中止し、医療機関にご相談ください。
こんなときは医療機関へ
きっかけのない腰の痛みの多くは時間とともに和らいでいくと言われていますが、次のような場合は、自己判断せず早めに医療機関を受診してください。
- 脚のしびれや、力が入りにくい感じがある
- 排尿・排便のしにくさを伴う
- 安静にしていても強く痛む、夜間に痛みで目が覚める
- 発熱を伴う、強くぶつけたあとの痛み
よくある質問
きっかけがないのに腰が痛むのはなぜですか?
はっきりしたきっかけがなくても、股関節やお尻まわりの動きにくさを腰が補い続けることで、少しずつ負担が積み重なって痛みにつながると言われることがあります。原因が腰そのものとは限らないため、周りの動きも含めて見ていくことが役立つとされています。
若いのに腰が痛むのは心配ですか?
年齢に関わらず、姿勢や動きのクセで腰に負担が集まることはあると言われています。多くは経過とともに和らいでいきますが、しびれを伴う・なかなか引かないといった場合は、一度ご相談いただくと安心です。
安静にしていた方がよいですか?
強く痛む時期は無理をせず楽な姿勢で過ごすことがすすめられますが、痛みが和らいできたら少しずつ動いていくほうがよいと言われています。動かし方に迷うときはご相談ください。
伊藤 聡史きっかけのない腰の痛みは、その場のケアだけで終わらせず、なぜ負担が集まったのかを整理することが大切だと考えています。繰り返してお困りの方は、無理せず一度ご相談くださいね。
この症状について、担当者と複数のスタッフで臨床的に検討したカンファレンス記事もあります。評価の進め方や考え方の詳細はこちらをご覧ください。
施術担当者

















若い方でも、きっかけがはっきりしない腰の痛みの背景に股関節の動きにくさが隠れていることがあります。この方も股関節の制限を腰が補っていた状態でした。出どころを整理して進められたことが変化につながった症例です。