抱っこや育児で出た腰の痛みが施術を経て楽になった例(40代男性)
主訴
2024年5月、5日前から続く腰の違和感が、抱っこ紐やベビーカーの使用、子どもの抱っこで強まり、痛みがピークに達した状態でご来院されました。育児や家事を分担されており、家族に負担をかけたくない、という思いをお持ちでした。
当院の評価
患者様への説明
動くと腰に痛みがあり、前にかがむ・反る・横に倒すいずれの動きでも痛みがみられました。痛みが強く、来院時はくわしい確認が難しい状態だったため、まずは負担を分散させることを優先しました。
日常動作・解剖学的動診
【日常動作】動くと痛む、抱っこで増悪 【検査】腰椎の屈曲・伸展・側屈で腰痛(痛みが強く確認は限定的)
身体機能評価
痛みによる股関節の可動域の制限/股関節の硬さと腹部・臀部の筋出力低下
判断
急に強まった痛みの背景に、股関節の硬さと腰を支える力の低下があり、抱っこなどの負担が腰に集まっていたと考えました。
施術の様子
患者様への説明
この方は、痛みが強かったため、まずは股関節まわりをゆるめて腰への負担を分散させることを優先しました。落ち着いてから、腰を支える力づくりを進めました。
専門的内容
【手技療法】ハムストリング・大腿筋膜張筋・大腿直筋・腸腰筋のリラクセーション(股関節周囲のリリースを優先)/【物理療法】低周波治療による疼痛緩和/【運動療法】多裂筋の出力改善・ストレッチ指導
施術の経過
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初期
初回ごろ。施術後に前かがみの動きが少し楽になってきました。
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中期
その後、腰の痛みが気にならない状態に近づき、育児の場面でも不安を感じにくくなってきました。
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後期
股関節の硬さと、お腹やお尻の支える力の低下がはっきりみられたため、再発予防としてセルフケアでの筋力トレーニングを続けています(約2〜4回・1か月)。
料金・通院目安
料金の目安
初回料金
施術 3,740円+物療 990円
2回目以降の料金
施術 7,480円+物療 990円
通院の目安
施術回数
約2〜4回
施術期間
約1ヶ月
ここでは、この症例の記録とは別に、「抱っこやベビーカーで腰が痛い」「育児で急に腰を痛めた」という状態について、一般的な見方やご自宅でのヒント、医療機関へ相談する目安を確認します。
どうして抱っこや育児で腰が痛むの?
抱っこやベビーカーの上げ下ろしなど、育児の場面で急に腰を痛めることがあります。こうした腰の痛みは、その瞬間の動作だけでなく、股関節の硬さや、お腹・お尻の支える力が背景にあると言われることがあります。股関節が動きにくく支える力が落ちていると、抱っこの負担が腰に集まりやすくなると考えられています。
抱っこや育児で出る腰の痛みは、腰そのものより股関節の動きや、お腹・お尻の支える力が関わっていることがあります。痛みが落ち着いたあと、繰り返さないために動きや使い方を見直すことが役立つと考えられています。
鈴木 英二育児中の腰の痛みは、家族のことを思うと無理をしがちですよね。痛む腰だけでなく、股関節やお腹・お尻の支える力も一緒に確認していきます。痛みが落ち着いたあと、抱っこに耐えられる体づくりまで見据えて進めましょう。
こんな方に気になりやすい(セルフチェック)
次のような項目に心当たりが多い方は、腰に負担が集まりやすい傾向があると言われています。当てはまること自体が異常を意味するわけではありません。
- 抱っこやベビーカーの上げ下ろしで腰を痛めた
- 前にかがむ・反る動作がつらい
- 股関節やお尻、太ももの裏が硬い感じがする
- お腹やお尻の支える力が弱い感じがする
ご自宅でできる工夫
急性期を過ぎて痛みが和らいできたら、一般的なセルフケアとして次のような工夫が知られています。
- 痛みの強い時期は無理に動かさず、楽な姿勢で過ごす
- 抱っこやベビーカーは、腰を反らさず股関節と膝を使って持ち上げる
- 痛みが落ち着いたら、股関節やお尻、お腹をゆっくり動かす・支える練習をする
痛みやしびれが強いとき、力が入りにくいときは無理に行わず中止し、医療機関にご相談ください。
こんなときは医療機関へ
急な腰の痛みの多くは時間とともに和らいでいくと言われていますが、次のような場合は、自己判断せず早めに医療機関を受診してください。
- 脚のしびれや、力が入りにくい感じがある
- 排尿・排便のしにくさを伴う
- 安静にしていても強く痛む、夜間に痛みで目が覚める
- 発熱を伴う、転倒や強くぶつけたあとの痛み
よくある質問
抱っこは控えた方がよいですか?
強く痛む時期は無理をしないことがすすめられますが、避け続けるのも難しいですよね。腰を反らさず股関節と膝を使う持ち方にすると負担を抑えやすいと言われています。痛みが強いときは無理をしないでください。
急に痛めたのに、股関節の硬さが関係するのですか?
きっかけはその場の動作でも、股関節の硬さや支える力の低下が背景にあると、負担が腰に集まりやすいと言われています。繰り返さないために見直すことが役立つとされています。
また痛めないか不安です。
痛みが治まっても、股関節の動きや支える力がそのままだと繰り返しやすいと言われています。再発予防として動きや使い方の見直しが役立つとされています。
鈴木 英二育児はお休みできないからこそ、その場の処置だけで終わらせず、繰り返さない体づくりまで見据えることが大切だと考えています。無理せず、一緒に進めていきましょう。
この症状について、担当者と複数のスタッフで臨床的に検討したカンファレンス記事もあります。評価の進め方や考え方の詳細はこちらをご覧ください。
施術担当者

経歴
症例レポートは、改善した例だけでなく、そうでなかった例も含めて結果を選ばず掲載しています。


















抱っこや育児で急に強まる腰の痛みは、腰そのものより股関節の硬さや支える力の低下が背景にあることがあります。この方も負担の出どころを確かめ、家族との生活に戻れるよう進めた症例です。