急に動けなくなった腰の痛みが施術を経て楽になった例(50代女性)
主訴
2023年5月、5日ほど前の寝起きから徐々に強まった腰の痛みを主訴にご来院されました。歩く・姿勢を変えるとギクッと痛み、力が入らず日常生活に支障が出ている状態でした。
当院の評価
患者様への説明
歩く・姿勢を変える動きで痛みがみられました。股関節を曲げるタイミングの遅れと、腰を支える力の低下によって、動作のときに腰へ負担が集まっていた可能性があります。
日常動作・解剖学的動診
【日常動作】歩行・姿勢を変える動きで疼痛、力が入りにくい 【検査】動作時の腰の痛み
身体機能評価
股関節の屈曲タイミングの遅れ/多裂筋の筋出力低下
判断
股関節がうまく使えず、腰を支える力も落ちていたことで、動作のときに腰へ負担が集まっていたことが、痛みの背景にあった要因と考えられます。
施術の様子
患者様への説明
この方は、急に動けなくなるほどの痛みでしたので、まずは負担の大きい筋肉をゆるめ、腰を支える力を使えるようにして、負担を減らす方針で進めました。
専門的内容
【手技療法】ハムストリング・下腿後面の筋のリラクセーション/【運動療法】運動指導・セルフケア
施術の経過
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初期
初回〜3回目ごろ。日常生活では、寝返りや寝起きの症状が少し気になる程度まで和らいできました。
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中期
4〜5回目ごろ。痛みが気にならなくなり、違和感や引っかかる感じが残るものの、動き始めてしまえば問題なく過ごせるようになってきました。
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後期
現在は自覚する症状が気にならない状態となり、セルフケアと月1回のメンテナンスを継続しています(約3〜8回・1〜2か月)。
料金・通院目安
料金の目安
初回料金
施術 3,740円+物療 1,650円
2回目以降の料金
施術 5,980円
通院の目安
施術回数
約3〜8回
施術期間
約1〜2ヶ月
ここでは、この症例の記録とは別に、「急に腰が動かせなくなった」「ぎくっと腰を痛めた」という状態について、一般的な見方やご自宅でのヒント、医療機関へ相談する目安を順にたどります。
どうして急に腰が動けなくなるの?
寝起きや動作のときに、急に腰が痛んで動けなくなることがあります。こうした腰の痛みは、股関節の使い方や、腰を支える力が背景にあると言われることがあります。股関節がうまく使えず支える力が落ちていると、ちょっとした動作で腰に負担が集まりやすくなると考えられています。
急に動けなくなる腰の痛みでも、腰そのものより股関節の使い方や支える力が関わっていることがあります。痛みが落ち着いたあと、繰り返さないために動きや使い方を見直すことが役立つと考えられています。
鈴木 英二急に動けなくなると不安が大きいですよね。まずは負担の大きい筋肉をゆるめて、痛みが楽になるように進めます。落ち着いてきたら、股関節の使い方や腰を支える力まで一緒に見直して、繰り返さない体づくりを目指しましょう。
こんな方に気になりやすい(セルフチェック)
次のような項目に心当たりが多い方は、腰に負担が集まりやすい傾向があると言われています。当てはまること自体が異常を意味するわけではありません。
- 寝起きや動作のときに急に腰を痛めた
- 歩く・姿勢を変えるとギクッと痛む
- 股関節やお尻、太ももの裏が硬い感じがする
- お腹やお尻の支える力が弱い感じがする
ご自宅でできる工夫
急性期を過ぎて痛みが和らいできたら、一般的なセルフケアとして次のような工夫が知られています。
- 痛みの強い時期は無理に動かさず、楽な姿勢で過ごす
- 起き上がるときは腰を反らさず、横向きから手をついて起きる
- 痛みが落ち着いたら、股関節やお尻をゆっくり動かす・支える練習をする
痛みやしびれが強いとき、力が入りにくいときは無理に行わず中止し、医療機関にご相談ください。
こんなときは医療機関へ
急な腰の痛みの多くは時間とともに和らいでいくと言われていますが、次のような場合は、自己判断せず早めに医療機関を受診してください。
- 脚のしびれや、力が入りにくい感じがある
- 排尿・排便のしにくさを伴う
- 安静にしていても強く痛む、夜間に痛みで目が覚める
- 発熱を伴う、転倒や強くぶつけたあとの痛み
よくある質問
急に痛めたら、安静にしていた方がよいですか?
強く痛む時期は無理をせず楽な姿勢で過ごすことがすすめられますが、痛みが和らいできたら少しずつ動いていくほうがよいと言われています。動かし方に迷うときはご相談ください。
動き始めると楽になるのはなぜですか?
固まっていた周りの筋肉が動き出すとほぐれてくるため、と言われることがあります。ただし無理に動かすと痛める場合があるので、痛みの様子を見ながら行ってください。
また繰り返さないか不安です。
痛みが治まっても、股関節の使い方や支える力がそのままだと繰り返しやすいと言われています。再発予防として動きや使い方の見直しが役立つとされています。
鈴木 英二急な腰の痛みは、その場の処置だけで終わらせず、なぜ負担が集まったのかを切り分けることが大切だと考えています。繰り返してお困りの方は、無理せず一度ご相談くださいね。
この症状について、担当者と複数のスタッフで臨床的に検討したカンファレンス記事もあります。評価の進め方や考え方の詳細はこちらをご覧ください。
施術担当者

経歴
症例レポートは、改善した例だけでなく、そうでなかった例も含めて結果を選ばず掲載しています。
















急に動けなくなる腰の痛みでも、股関節の使い方や腰を支える力が背景に関わることがあります。この方も負担の出どころを探り、再発予防まで一緒に進めた症例です。