こもれび

寝起きと立ち上がりで痛んだ慢性的な腰痛に、鍼灸で向き合った例(50代女性)

寝起きと立ち上がりで痛んだ慢性的な腰痛に、鍼灸で向き合った例(50代女性)

主訴

寝起きと、座った状態からの立ち上がりで痛む慢性的な腰痛
患者様: 女性 (50代)
来院日: 20240310

2024年3月、慢性的な腰痛でご来院されました。過去に急な腰痛(ぎっくり腰のような状態)を2回経験されており、寝起きの痛みと、座った状態からの立ち上がりでの痛みが続いていました。

当院の評価

患者様への説明

体を反らす動きで痛みがみられました。股関節の後ろへの動き(伸展)の制限と、お腹・お尻の筋肉の働きの低下、筋肉が伸ばされたままになっている状態がありました。

日常動作・解剖学的動診

【日常動作】寝起き・座位からの立ち上がりで痛み 【検査】伸展時の痛み

身体機能評価

股関節伸展制限/腹部・臀部の筋出力低下、筋延長

判断

股関節の動きの制限を腰が補い、反らす動きのたびに腰へ負担が集まっていることが背景にあると考えました。

施術の様子

患者様への説明

この方は、股関節の動きの不足を腰が補い続けていました。痛みをやわらげることを目的とした患部への鍼に加えて、股関節の前側の筋肉をゆるめるアプローチで、腰にばかり負担が集まらない状態を目指しました。

専門的内容

【鍼】患部への疼痛軽減を目的とした刺鍼/【手技】股関節屈筋群へのリラクゼーション

施術の経過

初期

初回の施術後、動いたときの痛みは出ませんでした。

中期

2〜5回目までは、施術後に痛みが減っては3〜4日で戻る、という状態を繰り返しました。

後期

6回目以降、お尻の筋肉の状態が整ってきて、症状が戻るまでの期間が延びてきました。そこから隔週に間隔を空け、現在は月1回のメンテナンスを続けています。

横田 未帆
横田 未帆

「施術のあとは楽だが数日で戻る」という時期は、変化が感じにくく不安になりやすいところです。この方は、お尻の筋肉が支える力を取り戻すにつれて、楽な状態が続く期間が少しずつ延びていきました。戻りのサイクルの変化を一緒に確認しながら進めた症例です。

料金・通院目安

料金の目安

初回料金

2回目以降の料金

通院の目安

施術回数

施術期間

変化がみられたのち隔週へ、その後月1回のメンテナンスへ移行

※料金は、施術内容やご提案(物理療法・テーピング・鍼灸など)によって幅があり、掲載している金額は施術当時の実額です。現在の基本料金の考え方は 料金のご案内 をご覧ください。
この症状について 施術後は楽なのに数日で戻る腰痛、支える力から考える

ここでは、この症例の記録とは別に、「寝起きや立ち上がりで繰り返し痛む、慢性的な腰痛」という状態について、一般的な見方やご自宅でのヒント、医療機関へ相談する目安を整理します。

楽になってもすぐ戻るのはどうして?

腰のこわばりをゆるめると一時的に楽になりますが、股関節の動きの不足や、お腹・お尻の支える筋肉が働きにくい状態が残っていると、日常の動きのたびに同じ場所へ負担が集まり、数日で元の状態に戻りやすいと言われています。ぎっくり腰を繰り返している方では、こうした背景が積み残されていることがあると考えられています。

ここがポイント

繰り返す腰痛では、痛む場所のケアと同時に、股関節の柔軟性とお腹・お尻の支える力を取り戻すことが、戻りにくさにつながると考えられています。「戻るまでの日数」が延びているかどうかも、大切な変化のサインです。

横田 未帆横田 未帆

施術のあと楽になっても数日で戻ると、「意味があるのかな」と不安になりますよね。戻るまでの期間が延びているかを一緒に確認しながら、支える力を取り戻す段階へ進めていきます。

こんな方に気になりやすい(セルフチェック)

次のような項目に心当たりが多い方は、負担が集まりやすい傾向があると言われています。当てはまること自体が異常を意味するわけではありません。

  • 朝起きた直後に腰が痛い・こわばる
  • 座った状態から立ち上がる瞬間に痛む
  • 過去にぎっくり腰を経験したことがある
  • 楽になってもまた同じような痛みを繰り返している
  • 反らす動きで腰が張る

ご自宅でできる工夫

腰の負担を減らす工夫として、次のようなことが知られています。

  • 起き上がるときは、一度横向きになってから手をついて起きる
  • 長く座ったあとは、立ち上がる前に少しお尻を動かしてから立つ
  • 痛みが落ち着いてきたら、股関節の前側をゆっくり伸ばす

痛みやしびれが強いときは無理に行わず中止し、医療機関にご相談ください。

こんなときは医療機関へ

多くは時間とともに和らいでいくと言われていますが、次のような場合は、自己判断せず早めに医療機関を受診してください。

  • 脚のしびれや力の入りにくさを伴う
  • 安静にしていても強く痛む、夜間に痛みで目が覚める
  • 排尿・排便のしにくさを伴う
  • 発熱や、転倒・強くぶつけたあとの痛み

よくある質問

ぎっくり腰の予防になりますか?

「予防できる」と言い切ることはできませんが、繰り返す背景にある股関節の硬さや支える力の低下を整えておくことは、負担の集中を減らす意味で役立つと考えられています。

ぎっくり腰の直後にも鍼は受けられますか?

状態によります。強い痛みの時期は、まず安静と医療機関での確認が優先される場合もあるため、無理に来院せずまずはご相談ください。

メンテナンスはどれくらいのペースが目安ですか?

この方は隔週から月1回へと間隔を延ばしていきました。生活の負担や体の状態によって適したペースは変わります。

横田 未帆横田 未帆

腰痛と長く付き合ってきた方ほど、「戻るのが当たり前」になりがちです。戻るまでの期間や戻り方の変化を手がかりに、少しずつ楽な期間を延ばしていきましょう。

症例をさらに深掘り

この症状について、とんとん整骨院のスタッフが臨床的に検討したカンファレンス記事もあります。評価の進め方や考え方の詳細はこちらをご覧ください。

朝起きると腰がこわばる、寝起きの腰痛をどう考えるか。症例をスタッフで検討

施術担当者

横田 未帆
女性専門鍼灸院 こもれび鍼灸院 院長

経歴

鍼灸師。女性専門鍼灸院 こもれび鍼灸院 院長。お一人おひとりの体質や生活背景をふまえた施術を大切にしています。
監修:瀬谷崎 将也(とんとん整骨院 代表・柔道整復師)
症例の掲載方針

症例レポートは、改善した例だけでなく、そうでなかった例も含めて結果を選ばず掲載しています。

記事一覧へ
あわせて読みたい症例

とんとんは、常に患者様ファースト。常に誠実に。きめ細かく透明性のある情報発信を心掛けています。お身体のことで悩んだ時、選択肢の一つに入れて頂けたら嬉しいです。

はじめての方へ(どこに頼るか迷ったら)

電話
タップで電話がかかります
LINE
24時間予約受付中
東武練馬店
ときわ台店
下板橋店
南浦和店