こもれび

デスクワークで続いた慢性的な首肩こりに、鍼灸で向き合った例(40代女性)

デスクワークで続いた慢性的な首肩こりに、鍼灸で向き合った例(40代女性)

主訴

デスクワークで続く、慢性的な首や肩のこり
患者様: 女性 (40代)
来院日: 20200602

2020年6月、慢性的な首肩こりでご来院されました。デスクワーク中心のお仕事で、部署が変わってから1年ほどで症状が強くなってきていました。動きによる痛みはありませんでした。

当院の評価

患者様への説明

頭が前に出た姿勢と、肩甲骨が外側に開いた位置がみられました。首の後ろから肩にかけての筋肉に、硬いこわばり(硬結)がある状態でした。

日常動作・解剖学的動診

【日常】デスクワーク中心の生活で首肩のこりが続く 【検査】動診での痛みはなし

身体機能評価

頭部前方位/肩甲骨外転位/頸部伸筋群・後頭下筋・僧帽筋上部の硬結

判断

部署異動後の作業環境の変化で同じ姿勢の時間が増え、頭を支える首や肩の筋肉に負担が集まり続けていることが背景にあると考えました。

施術の様子

患者様への説明

この方は、頭が前に出た姿勢で首の後ろの筋肉が頑張り続けていました。こわばりの強い部分への鍼と、胸まわりの動きを広げるアプローチを組み合わせて、頭を支える負担が分散しやすい状態を目指しました。

専門的内容

【鍼】頸部伸筋群・後頭下筋・僧帽筋上部の硬結部への刺鍼/胸郭の可動域拡大を目的としたアプローチ

施術の経過

初期

初回の施術後、首や肩の重さが軽くなったとのことでした。

中期

2〜4回目までに、こりの強さがはじめと比べて大きく減った実感があったとのことです。多少の戻りはありましたが、以前よりは楽な状態が続きました。

後期

2ヶ月半ほど続けたころに症状が安定してきたため、隔週へ間隔を空けて1ヶ月間継続。その後は月1回のペースでメンテナンスを続けています。

横田 未帆
横田 未帆

「部署が変わってから症状が強まった」という経過は、体の使い方が変わったサインでもあります。硬くなった筋肉へのアプローチと、姿勢・作業環境の見直しをセットで進めた症例です。働き方の変化をきっかけに首肩こりが強まる方は多くいらっしゃいます。

料金・通院目安

料金の目安

初回料金

2回目以降の料金

通院の目安

施術回数

施術期間

約3ヶ月半、その後月1回のメンテナンスへ移行

※料金は、施術内容やご提案(物理療法・テーピング・鍼灸など)によって幅があり、掲載している金額は施術当時の実額です。現在の基本料金の考え方は 料金のご案内 をご覧ください。
この症状について 環境が変わって強まった首肩こり、頭を支える負担から考える

ここでは、この症例の記録とは別に、「デスクワークで続く、慢性的な首や肩のこり」という状態について、一般的な見方やご自宅でのヒント、医療機関へ相談する目安を整理します。

デスクワークでどうして首肩がこるの?

頭は体重のおよそ1割ほどの重さがあると言われ、頭が前に出た姿勢では、それを支える首の後ろから肩の筋肉の負担が大きく増えると考えられています。画面を見続ける時間が長いと、同じ筋肉が働き続けて硬いこわばり(硬結)ができ、こりや重さとして感じられやすくなると言われています。

ここがポイント

「部署が変わってから」「在宅勤務になってから」など、環境の変化とともに強まったこりは、机や椅子・画面の高さといった作業環境が体に合っていないサインであることも多いと言われています。体へのケアと環境の見直しをセットで考えることが役立ちます。

横田 未帆横田 未帆

同じデスクワークでも、机や画面の配置が変わるだけで体への負担は大きく変わります。硬くなった筋肉をゆるめながら、どんな姿勢で作業されているかも含めて、一緒に見直していきましょう。

こんな方に気になりやすい(セルフチェック)

次のような項目に心当たりが多い方は、負担が集まりやすい傾向があると言われています。当てはまること自体が異常を意味するわけではありません。

  • 夕方になると首や肩が重くなる
  • 部署異動や在宅勤務など、環境が変わってから症状が強まった
  • 頭が前に出た姿勢を指摘されたことがある
  • マッサージでほぐしてもすぐに戻る
  • 目の疲れを伴う

ご自宅でできる工夫

首肩の負担を減らす工夫として、次のようなことが知られています。

  • モニターの上端が目の高さにくるよう調整する
  • 1時間に1回は立ち上がり、肩甲骨を回すように動かす
  • 蒸しタオルなどで首もとを温める

しびれや強い痛みを伴うときは無理をせず、医療機関にご相談ください。

こんなときは医療機関へ

多くは時間とともに和らいでいくと言われていますが、次のような場合は、自己判断せず早めに医療機関を受診してください。

  • 腕や手のしびれ、力の入りにくさを伴う
  • 急に強い痛みが出た
  • 頭痛やめまい、吐き気を伴う
  • 安静にしていても強く痛む

よくある質問

こりだけで鍼灸を受けてもよいですか?

はい。痛みの有無にかかわらず、こりや重さで毎日の快適さが下がっている段階からご相談いただけます。

鍼はこりに何をするのですか?

硬くなった筋肉のポイントに直接アプローチし、緊張がゆるむきっかけをつくることを目指す方法と言われています。感じ方には個人差があります。

何年も続くこりでも変わりますか?

経過には個人差がありますが、長く続いたこりは行きつ戻りつしながら段階的に変化することが多いと言われています。作業環境の見直しもあわせて進めることがすすめられます。

横田 未帆横田 未帆

長く付き合ってきたこりほど、「楽な状態」を忘れてしまいがちです。体をゆるめることと環境を整えることの両輪で、楽な時間を少しずつ増やしていきましょう。

症例をさらに深掘り

この症状について、とんとん整骨院のスタッフが臨床的に検討したカンファレンス記事もあります。評価の進め方や考え方の詳細はこちらをご覧ください。

肩こりと背中の張り、原因は肩甲骨と姿勢か。症例をスタッフで検討

施術担当者

横田 未帆
女性専門鍼灸院 こもれび鍼灸院 院長

経歴

鍼灸師。女性専門鍼灸院 こもれび鍼灸院 院長。お一人おひとりの体質や生活背景をふまえた施術を大切にしています。
監修:瀬谷崎 将也(とんとん整骨院 代表・柔道整復師)
症例の掲載方針

症例レポートは、改善した例だけでなく、そうでなかった例も含めて結果を選ばず掲載しています。

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