少し動くだけで痛んだ腰が施術を経て楽になった例(40代男性)
主訴
2026年6月、どんな動きでも少し動かすと腰の痛みが強くなる状態で、ご来院されました。
当院の評価
患者様への説明
少し動かすだけで痛みが強まる状態でした。腰が丸まった位置(腰椎屈曲位)での負担と、股関節の曲げる動きの制限が背景にあると考えられました。
日常動作・解剖学的動診
【日常動作】どの動きでも、少し動かすと腰の痛みが強まる
身体機能評価
腰椎屈曲位による負担/股関節の屈曲可動域制限
判断
股関節の曲げる動きの制限により、前かがみ方向の動きを腰が代償し、負担が集まっていたことが主な要因と考えられます。
施術の様子
患者様への説明
この方は、動くたびに痛みが強まる状態だったため、まず電気治療で痛みを抑えながら、腰の丸まった位置と股関節の動きの制限に対する手技を進めました。痛みが落ち着いてからは、弱くなっている筋肉の強化に切り替えています。
専門的内容
【手技療法】腰椎屈曲位に対する手技・股関節屈曲制限に対する手技/【物理療法】疼痛抑制を目的とした電気治療/【運動療法】筋力強化(経過後半)
施術の経過
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初期
初回の施術で、ある程度動けるようになりました。
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中期
3回目には、日常生活での痛みはなくなりました。
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後期
現在は月2回の施術で、弱くなっている筋肉の強化を進めています。
料金・通院目安
料金の目安
初回料金
施術 3,740円
2回目以降の料金
施術 7,960円+物療 990円
通院の目安
施術回数
約7回
施術期間
約1〜2ヶ月
ここでは、この症例の記録とは別に、「少し動かすだけで強まる腰の痛み」という状態について、一般的な見方やご自宅でのヒント、医療機関へ相談する目安を順にたどります。
どうして少し動くだけで腰が痛むの?
どの方向に動かしても腰が痛むときは、腰まわりの組織が敏感になっていて、わずかな動きにも反応している状態と考えられています。その背景として、股関節の曲げる動きの制限があると、前かがみ方向の動きをすべて腰が肩代わりすることになり、日々の生活の中で負担が積み重なりやすいと言われています。強い痛みの時期と、そのもとになった負担の時期を分けて考えることが手がかりになります。
少し動くだけで痛む時期は、まず痛みを落ち着かせることが優先です。そのうえで、負担のもとになっていた股関節の動きや筋力に目を向けていくことが、その後の経過に役立つと言われています。
中村 拓真少し動くだけで痛いときは、どう過ごせばいいのか分からず不安になりますよね。無理に動かす必要はありません。痛みを抑える施術から始めて、動けるようになってから原因側にアプローチしていきましょう。
こんな方に気になりやすい(セルフチェック)
次のような項目に心当たりが多い方は、負担が集まりやすい傾向があると言われています。当てはまること自体が異常を意味するわけではありません。
- 動く量に関係なく、ちょっとした動きで腰が痛む
- 前かがみの姿勢や動作が多い
- 太ももの裏やふくらはぎが張りやすい
- 以前にも腰の痛みで動けなくなったことがある
ご自宅でできる工夫
痛みが和らいできたら、一般的なセルフケアとして次のような工夫が知られています。
- 痛みが強い時期は、楽な姿勢を探して無理に動かさない
- 起き上がるときは、横向きになってから腕で支えて起きる
- 痛みが落ち着いてきたら、太ももの裏をゆっくり伸ばす(反動をつけず、痛みのない範囲で)
痛みやしびれが強いとき、力が入りにくいときは無理に行わず中止し、医療機関にご相談ください。
こんなときは医療機関へ
多くは時間とともに和らいでいくと言われていますが、次のような場合は、自己判断せず早めに医療機関を受診してください。
- 脚へ広がる痛みやしびれを伴う
- 脚に力が入りにくい感じがある
- 安静にしていても痛みが強まっていく、夜間に痛みで目が覚める
- 排尿・排便のしにくさを伴う
- 発熱や、転倒・強くぶつけたあとの痛み
よくある質問
痛くて動けないときは、行かないほうがよいですか?
動ける範囲でご来院いただければ、まず痛みを抑えることを優先した施術を行います。この症例の方も、初回の施術後にある程度動けるようになったところから経過を進めました。来院が難しいほどの痛みの場合は、お電話でご相談ください。
電気治療は何のために行うのですか?
痛みが強い時期に、痛みの感じ方を和らげる目的で用いることがあります。痛みが落ち着いてからは、手技や運動で負担のもとに対応していく、という組み合わせで進めます。
痛みがなくなったのに通うのはなぜですか?
痛みが引いても、負担のもとになった筋力の弱さや動きの制限が残っている場合があるためです。この症例の方は、日常の痛みがなくなったあと、弱くなっている筋肉の強化を月2回のペースで進めています。
中村 拓真痛みを抑える段階と、体を立て直す段階では、施術の中身が変わります。いまどの段階にいるのかをお伝えしながら進めますので、安心して経過を追っていきましょう。
この症状について、担当者と複数のスタッフで臨床的に検討したカンファレンス記事もあります。評価の進め方や考え方の詳細はこちらをご覧ください。
施術担当者

経歴
症例レポートは、改善した例だけでなく、そうでなかった例も含めて結果を選ばず掲載しています。



















少し動くだけで痛む腰は、まず痛みを落ち着かせることが最優先ですが、痛みが引いたところで終えると、負担のもとになった体の状態はそのまま残ります。この方は股関節の動きの制限が腰の負担につながっていたと考えられ、痛みが引いたあとも筋力の立て直しを続けています。痛みのその先の体づくりまで含めて経過をみている症例です。