前かがみが続く仕事で出た腰から脚の痛みが施術を経て楽になった例(20代男性)
主訴
2021年9月、2日前の朝に着替えようとして走った腰の痛みを主訴にご来院されました。前にかがむのも反るのもつらく、左の腰から股関節、ふくらはぎにかけて痛みがありました。自動車整備のお仕事で前かがみや重い荷物を持つ場面が多く、仕事に支障が出ている状態でした。
当院の評価
患者様への説明
前にかがむ・反る・横に倒すいずれの動きでも腰に痛みがみられ、座った姿勢から股関節を曲げると股関節にも痛みが出ました。前かがみの姿勢が続く負担で、腰や股関節に負担が偏っていた可能性があります。
日常動作・解剖学的動診
【日常動作】座位・動きはじめで疼痛、仕事に支障 【検査】腰椎の屈曲・伸展・側屈で腰痛、座位からの股関節屈曲で股関節痛
身体機能評価
股関節の屈曲・伸展・側屈可動域の制限/前かがみ姿勢の持続
判断
前かがみの姿勢が続いて股関節が動きにくくなり、腰で動きを補っていたことが、腰から脚への負担につながっていた主な要因と考えられます。
施術の様子
患者様への説明
この方は、前かがみの負担で腰や股関節が硬くなり、負担が偏っていました。股関節まわりや太ももの裏をゆるめ、腰を支える力を使えるようにして、負担を減らす方針で進めました。
専門的内容
【手技療法】ハムストリング・内転筋・大腿筋膜張筋・大腿直筋のリラクセーション/【物理療法】低周波治療による疼痛緩和/【運動療法】多裂筋の出力改善・ハムストリングのストレッチ
施術の経過
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初期
はじめのころ。股関節の症状が気にならない程度まで和らぎ、日常生活で感じることがほとんどなくなってきました。
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中期
中盤。腰の痛みも和らいできましたが、仕事の負担が増えると症状が戻ることもありました。
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後期
その後、ふくらはぎの痛みが出る頻度も減ってきました。繰り返していた強い腰痛も程度が和らぎ、仕事への支障が出にくくなっています。現在もメンテナンスを継続しています(約5〜23回・2〜10か月)。
料金・通院目安
料金の目安
初回料金
施術 3,740円+物療 990円
2回目以降の料金
施術 7,480円+物療 990円
通院の目安
施術回数
約5〜23回
施術期間
約2〜10ヶ月
ここでは、この症例の記録とは別に、「前かがみの多い仕事で腰が痛い」「腰から脚にかけて痛む」という状態について、一般的な見方やご自宅でのヒント、医療機関へ相談する目安を確認します。
どうして前かがみが続くと腰や脚が痛むの?
整備や農作業など前かがみの姿勢が続く仕事で、腰から脚にかけて痛む場合、股関節の動きにくさと姿勢の負担が背景にあると言われることがあります。前かがみが続いて股関節が硬くなると、腰で動きを補い、腰や股関節、脚にかけて負担が広がりやすくなると考えられています。
前かがみが続く仕事で出る腰や脚の痛みは、腰そのものより股関節の動きや姿勢の負担が関わっていることがあります。痛みのケアだけでなく、姿勢や使い方を見直すことが役立つと考えられています。
鈴木 英二前かがみの多いお仕事は、腰だけでなく股関節にも負担がたまりやすいです。痛む腰や脚だけでなく、股関節がどれくらい動けているかも一緒に確認します。仕事を続けながら、負担を抑えていく方針を考えていきましょう。
こんな方に気になりやすい(セルフチェック)
次のような項目に心当たりが多い方は、腰や脚に負担が集まりやすい傾向があると言われています。当てはまること自体が異常を意味するわけではありません。
- 前かがみや中腰の姿勢が続く仕事をしている
- 腰から股関節、ふくらはぎにかけて痛む
- 座っていると痛い・動きはじめがつらい
- 股関節や太ももの裏が硬い感じがする
ご自宅でできる工夫
痛みが強くない時期の一般的なセルフケアとして、次のような工夫が知られています。
- 前かがみの作業が続くときは、こまめに体を起こして姿勢を変える
- 重い物を持つときは腰だけで曲げず、股関節と膝を使う
- 股関節や太ももの裏をゆっくり動かす・ストレッチする
脚のしびれや力の入りにくさが強いとき、痛みが強いときは無理に行わず中止し、医療機関にご相談ください。
こんなときは医療機関へ
腰や脚の痛みの多くは負担の調整で和らいでいくと言われていますが、次のような場合は、自己判断せず早めに医療機関を受診してください。
- 脚のしびれや、力が入りにくい感じが強い
- 排尿・排便のしにくさを伴う
- 安静にしていても強く痛む、夜間に痛みで目が覚める
- 発熱を伴う、転倒や強くぶつけたあとの痛み
よくある質問
仕事は休んだ方がよいですか?
強く痛む時期は無理をしないことがすすめられますが、痛みが和らいできたら少しずつ動いていくほうがよいと言われています。仕事の続け方に迷うときはご相談ください。
腰から脚にかけて痛むのはなぜですか?
腰や股関節の負担が脚のほうにも感じられることがあると言われています。ただし強いしびれや力の入りにくさを伴うときは、自己判断せず医療機関にご相談ください。
仕事の負担が増えると戻るのですが。
負担が大きい仕事では症状に波が出やすいと言われています。姿勢の工夫と支える力づくりを続けることが、戻りにくさにつながるとされています。
鈴木 英二体を使うお仕事は、その場の処置だけだと負担が戻りやすいです。なぜ負担が集まるのかを確かめて、仕事と付き合える体づくりまで一緒に進められたらと思います。
この症状について、担当者と複数のスタッフで臨床的に検討したカンファレンス記事もあります。評価の進め方や考え方の詳細はこちらをご覧ください。
施術担当者

経歴
症例レポートは、改善した例だけでなく、そうでなかった例も含めて結果を選ばず掲載しています。

















前かがみが続く仕事で出る腰や脚の痛みは、腰そのものより股関節の動きにくさや姿勢の負担が背景にあることがあります。この方も負担の出どころを絞り込みながら、仕事と付き合えるよう進めた症例です。