仕事に戻るとぶり返す肩こりと目の疲れに鍼灸を続けている例(50代女性)
主訴
2026年2月、肩こりと眼精疲労(目の疲れ)でご来院されました。肩や首のこりと目の疲れが一緒に続いている状態でした。
当院の評価
患者様への説明
お体を動かしながら確かめたところ、動かしたときの痛みはみられませんでした。一方で、首を左右にひねる動きに制限があり、肩から背中、首にかけて硬くなっている部分(硬結)がみられました。痛みとしてではなく、こりと動きにくさ、目の疲れが重なって続いている状態と考えました。
日常動作・解剖学的動診
【日常】肩こりと目の疲れが続いている 【所見】動作時の痛みなし、頸部回旋時の可動域制限、肩背部・頸部の硬結
身体機能評価
頸部回旋の可動域制限/肩背部・頸部の硬結/目の疲れの併存
判断
肩から首にかけての筋肉が硬くなって動きが小さくなっているところに、目の疲れが重なり、こりの感覚が続きやすい状態になっていると考えました。
施術の様子
患者様への説明
肩から背中、首にかけての硬くなっている部分に鍼とお灸を行いました。あわせて、目の疲れをやわらげることを目的に、こめかみ(側頭部)や目のまわりのツボも使って進めています。
専門的内容
【鍼・灸】肩背部・頸部の硬結部への刺鍼と施灸/眼精疲労の緩和を目的とした側頭部・眼周囲の経穴への刺鍼
施術の経過
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初期
施術のあとは、体全体が軽くなる感覚があるとのことでした。
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中期
ただ、お仕事に戻ると少しずつこりや目の疲れが戻ることを繰り返していました。回数を重ねるなかで、以前と比べて気にならない日が増えてきたとのことです。
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後期
2週に1回のペースで約4か月続けたあと、現在は週1回のペースで継続されています。
料金・通院目安
料金の目安
初回料金
5,500円
2回目以降の料金
9,900円
通院の目安
施術回数
隔週で約4か月(約8回)を経て、週1回ペースで継続中
施術期間
約4か月の隔週ののち、週1回ペースで継続中
ここでは、この症例の記録とは別に、「仕事に戻るとぶり返す、目の疲れを伴う肩こり」という状態について、一般的な見方やご自宅でのヒント、医療機関へ相談する目安を順にたどります。
どうして肩こりと目の疲れは一緒に出やすいの?
画面を見続けるなど目を使う時間が長いと、目のピントを合わせる働きが続くだけでなく、頭の位置を保つ首や肩の筋肉も同じ姿勢で働き続けることになると言われています。首肩の筋肉が硬くなって首の動きが小さくなることと、目の疲れとが重なり合い、こりの感覚が抜けにくくなると考えられています。
目の疲れを伴う肩こりでは、肩そのものだけでなく、首をひねる動きの大きさと、目のまわりの疲れをあわせて確かめることが役立つと言われています。
横田 未帆「施術のあとは軽いのに、仕事に戻るとまた戻ってしまう」とおっしゃる方は少なくありません。戻ること自体は、毎日のお仕事の負担を考えれば自然なことです。気にならない日がどう増えていくかを一緒に確かめながら、通うペースもご相談して決めています。
こんな方に気になりやすい(セルフチェック)
次のような項目に心当たりが多い方は、首肩のこりと目の疲れが重なりやすい傾向があると言われています。当てはまること自体が異常を意味するわけではありません。
- 肩や首のこりと目の疲れが一緒に続いている
- 首を左右にひねると動きにくさを感じる
- 施術やマッサージで軽くなっても、仕事に戻ると少しずつ戻る
- パソコンやスマートフォンなど画面を見る時間が長い
ご自宅でできる工夫
こりや目の疲れをためにくくする工夫として、次のようなことが知られています。
- 1時間に一度は画面から目を離し、遠くを見る時間をつくる
- 蒸しタオルなどで目のまわりや首の後ろを温める
- 席を立つついでに、首をゆっくり左右にひねって動かす
目の見え方に急な変化があるときや、首や腕に強い症状が出たときは無理をせず、医療機関にご相談ください。
こんなときは医療機関へ
こりや目の疲れの背景に、医療機関での確認が必要な病気が隠れていることもあります。次のような場合は、自己判断せず早めに医療機関(眼科・整形外科など)を受診してください。
- 視力の低下が急に進んだ、ものが二重に見える
- 視野の一部が欠ける、黒い点や糸くずのようなものが急に増えた
- 目の強い痛みや充血を伴う
- 腕や手のしびれ・力の入りにくさを伴う
- 強い頭痛や吐き気を伴う
よくある質問
どのくらいで良くなりますか?
経過には個人差があります。この症例の方は、施術のあとは体全体が軽くなりつつ、お仕事に戻ると少しずつ戻ることを繰り返しながら、回数を重ねるなかで気にならない日が増えてきた段階です。数週間から数か月の単位で変化を確かめながら進めています。
肩こりなのに、目のまわりにも鍼をするのはなぜですか?
この症例では、肩首のこりと目の疲れが重なって続いていると考え、肩から首の硬くなっている部分に加えて、こめかみや目のまわりのツボも使いました。つらさを感じる場所がひとつでも、関わっている場所はひとつとは限らないためです。
通うペースはどう決めるのですか?
状態やご都合に合わせてご相談しています。この症例の方は、2週に1回のペースで約4か月続けたあと、現在は週1回のペースで続けられています。
横田 未帆毎日のお仕事のなかで戻りがあるのは自然なことです。軽くなる時間と気にならない日を少しずつ増やしていけるよう、一緒に続けていきましょう。
この症状について、とんとん整骨院のスタッフが臨床的に検討したカンファレンス記事もあります。評価の進め方や考え方の詳細はこちらをご覧ください。
施術担当者

経歴
症例レポートは、改善した例だけでなく、そうでなかった例も含めて結果を選ばず掲載しています。







施術のあとは軽くなるけれど、お仕事に戻ると少しずつ戻ってくる。この行き来を繰り返しながら通われている症例です。良くなった場面だけを切り取らず、戻りも含めた経過をそのまま記録しています。肩首のこりと目の疲れは、どちらか片方だけでなく重なって続いていることが多いと考えており、首肩の硬くなっている部分と目のまわりの両方からアプローチしています。気にならない日が少しずつ増えている変化を、一緒に確かめながら進めています。