左腰から臀部の痛みが施術を経て落ち着いた例
主訴
二年ほど前からかがむときなどに腰からお尻に痛みを感じていた。 整骨院に通ったが変化はなかった。 数々のセルフケア道具も購入した。
当院の評価
患者様への説明
腰そのものが悪いというよりも、股関節の硬さとお尻の筋力低下により、腰に負担が集中している状態でした。腰が頑張りすぎていることが痛みの主な原因である可能性があります。
日常動作・解剖学的動診
【日常動作】 立ち上がり 前かがみ 【解剖学的動診】 屈曲動作:腰部から臀部に鈍い痛み
身体機能評価
股関節の屈曲制限 臀部の筋出力低下と筋の延長。ハムストリングの短縮 長時間座位による姿勢の崩れ
判断
股関節と体幹の連動性低下が腰部へ過剰な負担をかけていることが主な原因である可能性があると判断しました。
施術の様子
患者様への説明
この方は、股関節の動きの制限とお尻の筋力低下から、かがむ動作で腰やお尻に負担がかかっていました。ご年齢に合わせて無理のない範囲で股関節の動きを引き出し、お尻を使えるようにする方針で進めました。
専門的内容
【手技療法】 股関節可動域の向上手技 【運動療法】 臀部の筋力向上トレーニング 【セルフケア指導】 股関節周囲筋のストレッチ 臀部トレーニング
施術の経過
-
初期
1回〜6回 日常生活で以前より気にならなくなってきました
-
中期
6回〜12回 前かがみになっても痛みは感じなくなった、若干の違和感
-
後期
かがむときの腰やお尻の痛みが落ち着いてきています。長く付き合ってきた症状のため、再発予防として無理のない範囲での柔軟性と筋力づくりを続けています。
料金・通院目安
料金の目安
初回料金
施術 3,740円
2回目以降の料金
施術 4,480円
通院の目安
施術回数
12〜16回
施術期間
約3〜4ヶ月
ここでは、この症例の記録とは別に、「左腰から臀部にかけて痛む」という状態について、一般的な見方やご自宅でのヒント、医療機関へ相談する目安を順にたどります。
立つ時間が長い日に腰がつらくなるのはなぜ?
長い時間立ったり歩いたりしていると、腰の反りすぎや、お尻・太もも・体幹それぞれの筋肉の使い方が腰へかかる負担に関係すると言われています。慢性的な腰の重さや張りには、一つの原因というよりも、姿勢や日常動作の積み重ねが背景として考えられることが多いです。
立ち姿勢で腰が受ける負担には、腰の反り加減やお尻・体幹の支える働きが関わっていることがあります。腰の状態とあわせて、立ち方や歩き方まで見直すことが役立つと考えられています。
中村 拓真立ちっぱなしや長歩きが多い方の腰の負担は、腰自体というより姿勢の支え方と関係していることがあります。腰の反りが過剰になっていないか、お尻や体幹の支えが効いているか、といったところから確かめます。
こんな方に気になりやすい(セルフチェック)
次のような項目に心当たりが多い方は、負担が気になりやすい傾向があると言われています。当てはまること自体が異常を意味するわけではありません。
- 立ち仕事や長時間の歩行が多い
- 立っていると、だんだん腰が重く・痛くなってくる
- 腰を反らすとつらい、反り腰気味だと言われたことがある
- お尻や太ももの筋肉が硬い・弱い感じがする
- 長く続く腰の張りやだるさがある
ご自宅でできる工夫
一般的なセルフケアとして、次のような工夫が知られています。
- 同じ立ち姿勢を続けず、ときどき体重のかけ方を変える
- 骨盤を軽く立て、腰を反りすぎない姿勢を意識する
- お尻・太もも・体幹をゆっくり動かす・ストレッチする
痛みやしびれが強いとき、力が入りにくいときは無理に行わず中止し、医療機関にご相談ください。
こんなときは医療機関へ
長く続く腰の症状の多くは生活の工夫で和らいでいくと言われていますが、次のような場合は、自己判断せず早めに医療機関を受診してください。
- 脚のしびれや、力が入りにくい感じがある
- 歩いていると脚がしびれて休みたくなる
- 安静にしていても強く痛む、夜間に痛みで目が覚める
- 発熱を伴う、または急に強くなった痛み
よくある質問
ずっと続いている腰痛でも良くなる余地はあるのでしょうか?
経過が長い場合でも、姿勢や体の使い方を一つずつたどると変化につながることがあるとされています。年齢以外の要因が関わっている場合もあるため、できる工夫から見直すことが役立つと言われています。
ストレッチをがんばっても変化がないのはなぜですか?
自分に合うストレッチでも、日中の姿勢や立ち方の負担のほうが大きい場合には、変化を感じづらいことがあるとされています。体のケアと日々の動作、両方からの見直しが現実的と考えられています。
ふだんの歩行は続けていても問題ないですか?
一般に、無理のない範囲で体を動かすことは腰の状態にとって役立つとされています。歩くと脚がしびれて休みたくなる場合は、別の対応が必要なこともあるため医療機関にご相談ください。
中村 拓真何年も付き合ってきた腰の張りでも、姿勢や使い方を順に切り分けると変わっていくことがあります。年齢のせいと諦める前に、気になるときは一度ご相談くださいね。
この症状について、担当者と複数のスタッフで臨床的に検討したカンファレンス記事もあります。評価の進め方や考え方の詳細はこちらをご覧ください。
施術担当者

経歴
症例レポートは、改善した例だけでなく、そうでなかった例も含めて結果を選ばず掲載しています。






長く続く腰やお尻の痛みでも、股関節の動きとお尻の筋力という土台にアプローチすることで落ち着いていくことがあります。この方も股関節の制限と臀部の弱さが背景にありました。年齢に合わせて段階的に進められたことが変化につながった症例です。