掃除中の前かがみで起きた腰痛が施術を経て落ち着いた例
主訴
3日前に掃除中、腰に痛みが出現、動作時痛、長時間座っての作業と仕事が困難な状態に。仕事に影響を及ぼしているため早く痛みを無くしたい。
当院の評価
患者様への説明
腰だけが悪いのではなく、股関節周りの柔軟性とお尻の筋肉の筋力低下により腰に過度な負担がかかっている可能性があります。
日常動作・解剖学的動診
【日常動作】 長時間座位での仕事中 動かすと 【解剖学的動診】 前屈で腰に強い痛み 左側屈で軽い腰の痛み 右回旋で腰に違和感
身体機能評価
股関節の屈曲、側屈、回旋制限 中殿筋、大臀筋の筋出力低下 ハムストリングスの短縮 長時間座位での過度な腰椎屈曲
判断
股関節柔軟性低下と腰椎の過度な屈曲により腰部に強い負担がかかっているのが主な原因である可能性があると判断しました。
施術の様子
患者様への説明
この方は、股関節の動きの制限とお尻まわりの筋力低下から、座位で腰に過度な負担がかかっていました。股関節の可動域を広げ、中殿筋・大臀筋を使えるようにして、座り仕事でも腰に負担が偏りにくい状態を目指しました。
専門的内容
【手技療法】 股関節可動域向上手技 【運動療法】 中殿筋の短縮化エクササイズ 大臀筋のトレーニング 【物理療法】 電気治療(低周波) 【セルフケア指導】 中殿筋のエクササイズ 大臀筋のトレーニング
施術の経過
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初期
1回〜3回 座っている時の痛みが減ってきました。動かすと痛み出ていたのがかなり軽減してきました。
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中期
4回〜7回 動かす時の痛みがなくなリました。ただ長時間座位の痛みがまだ取れていないので、トレーニング含め症状が出にくい状態を目指します。
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後期
動かしたときの痛みが落ち着き、長時間の座位での痛みも徐々に減ってきています。座り仕事が多い方のため、再発予防として股関節の柔軟性とお尻の筋力づくりを続けています。
料金・通院目安
料金の目安
初回料金
施術 3,740円 + 物理療法 990円
2回目以降の料金
施術 5,980円
通院の目安
施術回数
6〜11回
施術期間
約1〜4ヶ月
ここでは、この症例の記録とは別に、「座って仕事をしていると腰が痛む」という状態について、一般的な見方やご自宅でのヒント、医療機関へ相談する目安を見ていきます。
座っている時間が長いほど腰が痛むのはなぜ?
前かがみ姿勢や長時間の座位が重なると、腰ばかりでなく、股関節まわりの硬さやお腹・お尻の筋肉の働きが腰への負担に関係してくるとされています。画像検査で大きな異常が出てこない場合でも、そうした体の使い方のかたよりが、座っているときの腰の重さや痛みに影響している可能性が考えられます。
座って出る腰の痛みには、腰そのものだけでなく、股関節の硬さやお腹・お尻の筋力が関係することがあります。腰と周囲をあわせて確かめることが大切だと考えられています。
大畑 維吹股関節やお尻の使い方を含めて調べてみると、腰だけでは説明のつかなかった負担の出どころがみつかることがあります。腰の痛みの原因は、腰の中にあるとは限らないんですよ。
こんな方に気になりやすい(セルフチェック)
次のような項目に心当たりが多い方は、負担が気になりやすい傾向があると言われています。当てはまること自体が異常を意味するわけではありません。
- デスクワークなどで、1日に長く座っている
- 座っていると、だんだん腰が重く・痛くなってくる
- 立ち上がるときに腰が伸びにくい、いったん止まってしまう
- お尻や太ももの裏が硬い感じがする
- 反り腰気味だと言われたことがある
ご自宅でできる工夫
一般的なセルフケアとして、次のような工夫が知られています。
- 30分〜1時間に一度は立ち上がり、姿勢を変える
- 椅子に深く座り、骨盤を立てるように意識する
- 股関節やお尻まわりを軽く動かす・ストレッチする
痛みやしびれが強いとき、力が入りにくいときは無理に行わず中止し、医療機関にご相談ください。
こんなときは医療機関へ
腰の症状の多くは時間とともに和らいでいくと言われていますが、次のような場合は、自己判断せず早めに医療機関を受診してください。
- 脚のしびれや、力が入りにくい感じがある
- 排尿・排便のしにくさなど、いつもと違う変化がある
- 安静にしていても強く痛む、夜間に痛みで目が覚める
- 発熱を伴う、または転倒など強くぶつけた後の痛み
よくある質問
腰が痛むあいだ、座るのはやめておくべきですか?
腰の負担になりやすいのは、同じ姿勢が長く続くことだと一般に言われています。座るのを完全にやめるより、こまめに立ち上がる・姿勢を変えるといった工夫のほうが現実的とされています。痛みが強い場合は医療機関にご相談ください。
腰が痛いときに、股関節やお尻までみるのはなぜですか?
腰にかかる負担は、腰そのものに加えて、周辺の関節や筋肉の動き方とも関係があると言われています。そのつながりから、腰以外の部位の状態も確かめることがあります。
落ち着いたあとの過ごし方で、注意点はありますか?
ぶり返しを防ぐ観点からは、座り方・立ち上がり方の工夫や、こまめに動く習慣が役に立つとされています。
大畑 維吹つらい腰の痛みも、原因を突き止めていくと変わっていくことがあります。我慢して長引かせてしまう前に、気になるときは無理せず一度ご相談くださいね。
この症状について、担当者と複数のスタッフで臨床的に検討したカンファレンス記事もあります。評価の進め方や考え方の詳細はこちらをご覧ください。
施術担当者

経歴
症例レポートは、改善した例だけでなく、そうでなかった例も含めて結果を選ばず掲載しています。






掃除のような前かがみ動作で出た腰の痛みも、股関節の硬さとお尻の弱さが背景にあることがあります。この方も股関節の制限から腰が過度に負担を負っていました。可動域と筋力を順に整えられたことが変化につながった症例です。