締めつけるような頭痛が施術を経て楽になった例(20代男性・個人差あり)
主訴
2025年11月、1か月ほど前から続く締めつけるような頭痛を主訴にご来院されました。1週間ほど前から症状が強まり、デスクワーク中心のお仕事で、忙しい時期やストレスのかかる場面で出やすい傾向があり、仕事に集中しづらいことを気にされていました。数年前にも頭痛があり画像検査では大きな異常は指摘されず、つらいときは痛み止めを使われていました。
当院の評価
患者様への説明
首を動かすこと自体で頭痛が強まることはありませんでしたが、首を横に倒すと首すじに伸ばされる感じがみられました。頭が前に出た姿勢と、肩甲骨まわりの筋肉の働きにくさが、首から後頭部の負担につながっていた可能性があります。
日常動作・解剖学的動診
【日常動作】パソコン作業・忙しい時期やネクタイを締める日に誘発 【検査】動作による頭痛の誘発なし・側屈で頸部に伸長感
身体機能評価
頸部側屈の可動域制限/僧帽筋・頸長筋の筋出力低下/小胸筋の短縮/頭部前方位・肩甲骨過外転
判断
頭が前に出た姿勢と肩甲骨が外に広がった状態が続き、首から後頭部の筋肉に負担が集まりやすくなっていたことが、頭痛の背景にあった要因と考えられます。
施術の様子
患者様への説明
この方は、姿勢の崩れで首から後頭部に負担が偏っていました。首肩まわりの緊張をやわらげ、肩甲骨や首を支える筋肉を使えるようにして、姿勢の負担を減らす方針で進めました。あわせて鍼施術も行いました。
専門的内容
【手技療法】肩甲骨モビライゼーション・頸部伸筋群および肩甲骨外転筋群の筋緊張緩和/【鍼施術】後頭下筋群・頸部伸筋群への置鍼/【運動療法】僧帽筋(中部・下部)・頸長筋のトレーニング・小胸筋ストレッチ
施術の経過
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初期
1〜4回目ごろ。仕事の負担などにより、つらさの強まりと和らぎを繰り返していました。
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中期
5回目ごろ。頭痛の頻度が減り、薬を使う回数も少なくなってきました。6〜10回目は症状が出ることはあるものの、日常への影響は感じにくくなってきました。
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後期
11回目以降は少しずつ間隔を空け、現在は月1回のペースでメンテナンスを継続しています(約12回・3か月ほど)。 ※経過には個人差があり、すべての方に同じ変化を保証するものではありません。気になる症状があるときは医療機関への受診もご検討ください。
料金・通院目安
料金の目安
初回料金
初回 施術 4,400円+鍼灸 2,200円
2回目以降の料金
施術 5,050〜5,500円+鍼灸 2,200円
通院の目安
施術回数
約12回
施術期間
約3ヶ月
ここでは、この症例の記録とは別に、「頭全体が締めつけられるように痛む」「デスクワークで頭痛が出やすい」という状態について、一般的な見方やご自宅でのヒント、医療機関へ相談する目安を整理します。あくまで一般的な情報で、感じ方や経過には個人差があります。
どうして締めつけるような頭痛が出るの?
頭全体が締めつけられるように痛む頭痛のなかには、首や肩まわりの筋肉の緊張や姿勢が関わると言われるものがあります。パソコン作業などで頭が前に出た姿勢や、肩甲骨が外に広がった状態が続くと、首から後頭部の筋肉に負担が集まり、忙しい時期やストレスのかかる場面で頭痛として感じやすくなると考えられています。
締めつけるような頭痛でも、頭そのものより首肩の状態や姿勢が関わっていることがあります。出やすい場面を整理し、姿勢や首肩の負担を見直すことが役立つと考えられています。
新谷 優樹お仕事に集中したいのに頭痛が出ると、つらいですよね。どんな場面や姿勢で出やすいかを一緒に整理して、首肩の負担を手技や鍼施術、運動を組み合わせながら見直していきます。感じ方には個人差があるので、無理のない範囲で進めましょう。
こんな方に気になりやすい(セルフチェック)
次のような項目に心当たりが多い方は、首肩の緊張による頭痛が気になりやすい傾向があると言われています。当てはまること自体が異常を意味するわけではありません。
- 頭全体が締めつけられるように痛む
- パソコン作業や忙しい時期、ストレスのかかる場面で出やすい
- 首を横に倒すと首すじが突っ張る感じがある
- 頭が前に出た姿勢・猫背になりやすい
ご自宅でできる工夫
一般的なセルフケアとして、次のような工夫が知られています。
- 作業の合間に首肩を軽く動かし、同じ姿勢を続けすぎない
- 画面の高さを上げるなど、頭が前に出にくい環境に整える
- 肩甲骨を寄せる・胸を開くなど、肩まわりをゆっくり動かす
急に激しく痛む頭痛、これまでに経験したことのない強い頭痛、手足のしびれや言葉の出にくさを伴うときは、ただちに医療機関を受診してください。
こんなときは医療機関へ
首肩の緊張による頭痛の多くは負担の調整で和らいでいくと言われていますが、次のような場合は、自己判断せず早めに医療機関を受診してください。
- 突然の激しい頭痛、これまで経験のない強い頭痛
- 手足のしびれ・力の入りにくさ、ろれつが回りにくい
- 発熱や首の強いこわばりを伴う
- 頭痛が日ごとに強くなる、いつもと様子が違う
よくある質問
薬を飲む回数が増えてきました。
つらいときに使うこと自体は一般的ですが、頻度が増えてきたときは使い方を含めて医療機関にご相談いただくと安心です。あわせて、出やすい場面や姿勢を見直すことが役立つとされています。
デスクワークが多いのですが、どう過ごせばよいですか?
同じ姿勢が続くと首肩に負担が集まりやすいと言われています。こまめに動いて姿勢を変えることや、画面の高さを整えることが役立つとされています。
鍼はどんなときに使うのですか?
首肩の筋肉の緊張に対して、手技や運動とあわせて選択肢の一つとして用いることがあります。感じ方には個人差がありますので、ご希望や体の状態に合わせてご提案します。
新谷 優樹若い世代の方でも、デスクワークの姿勢から頭痛が出やすくなることがあります。我慢して薬で対処し続ける前に、出やすい場面と姿勢を整理していけたらと思います。気になる方は無理せずご相談くださいね。
この症状について、担当者と複数のスタッフで臨床的に検討したカンファレンス記事もあります。評価の進め方や考え方の詳細はこちらをご覧ください。
施術担当者




















締めつけるような頭痛は、首肩の状態や姿勢が関わっていると言われることがあります。この方も姿勢の負担を整理しながら、手技と鍼施術、運動を組み合わせて進められた症例です。感じ方には個人差があります。