ふくらはぎの腫れと痛みは肉離れだけ?血栓(深部静脈血栓症)のサインと病院受診の目安
病院受診の目安
片脚だけの腫れは、筋肉ではなく血管のことがある
ふくらはぎが腫れて痛いと、肉離れやこむら返りをまず思い浮かべる方が多いと思います。ただ、きっかけなく片脚だけが腫れてきたときは、深部静脈血栓症(しんぶじょうみゃくけっせんしょう・DVT ディーブイティー)、いわゆるエコノミークラス症候群の血栓が関わっていることがあります。これは揉んではいけないタイプの痛みです。肉離れとの見分け方と、病院受診の目安を解説します。
ふくらはぎの痛みや張りは、整骨院でもよくあるご相談です。その多くは、筋肉の疲労、肉離れ、こむら返りなど、筋肉側の問題です。
ただ、ふくらはぎには太い静脈が通っていて、ここに血のかたまり(血栓)ができると、よく似た腫れと痛みが出ます。そして血栓の場合、やってはいけない対処が「揉むこと」なんです。だからこの症状だけは、揉む前の見分けがとても大切になります。
肉離れの痛みと、血栓の腫れはここが違う
肉離れは、ダッシュやジャンプなど「動いた瞬間」に、ブチッという感覚とともに痛みが出るのが典型です。痛めた場所を押すと痛く、歩き方に影響が出ます。きっかけがはっきりしているのが特徴です。
一方、深部静脈血栓症は、はっきりしたきっかけなく始まることが多く、片脚だけがむくんで腫れる、ふくらはぎがパンパンに張って熱っぽい、皮膚の色が赤紫っぽく見える、といった出方をします。長時間のフライトや車移動、入院や手術のあと、ギプス固定のあと、妊娠中や産後など、脚を長く動かさなかった状況が引き金になりやすいことも知られています。
こむら返りとの違いも、経過で分かります。こむら返りは数分でおさまる筋肉のけいれんで、腫れは残りません。腫れとむくみが引かずに続くなら、それはこむら返りではない何かです。
まなぶ先生
教子先生
瀬谷崎
病院で診てもらいたいサイン
次のような様子があるときは、マッサージや様子見をせず、医療機関(血管外科・循環器内科・内科)で診てもらってください。
- 片脚だけが腫れてきた、左右の太さが明らかに違う
- ふくらはぎが張って熱っぽい、皮膚が赤紫っぽい
- きっかけなく痛みと腫れが始まり、数日たっても引かない
- 長時間の移動・入院・手術・ギプス固定のあとから症状が出た
- 妊娠中・産後、またはピルを服用中で、片脚の腫れが出た
脚の腫れに続いて、急な息切れ、胸の痛み、血の混じった咳が出たときは、血栓が肺に飛んだ可能性があります。ためらわず救急(119)へご連絡ください。
とんとん整骨院では、揉む前に確かめます
とんとん整骨院・整体院では、ふくらはぎの痛みや張りのご相談で、左右差、熱感、むくみの引き方、そして発症のきっかけと直前の生活(移動・安静・固定)を必ずうかがいます。血栓が疑われる所見があれば、施術は行わず、その日のうちの受診をご案内します。
肉離れやこむら返り、疲労による張りと確認できたものについては、回復の段階に合わせた施術と、再発しにくい体の使い方までしっかり対応します。肉離れの初期対応は別の記事でくわしく解説しています。
片脚だけの腫れ・熱感・引かないむくみは、揉む前に医療機関へ。息切れや胸の痛みを伴えばすぐ救急へ。動いた瞬間のブチッという痛み(肉離れ)や、数分でおさまるこむら返りは、整骨院でご相談ください。
揉んで良い脚か、先に確かめる
ふくらはぎの腫れと痛みの多くは筋肉の問題で、私たちが力になれる症状です。ただ、その中に少数だけ、揉んではいけない血管の病気が混ざります。片脚だけの腫れという分かりやすいサインを知っておくだけで、危ない対処を避けられます。
瀬谷崎
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