寝返りや着替えで痛んだ左肩が施術を経て楽になった例(40代男性)
主訴
2026年5月、寝返りをうつときや衣服の着脱で痛む左肩の痛みで、あらためてご来院されました。
当院の評価
患者様への説明
寝返りをうつときや、衣服を着たり脱いだりするときに左肩に痛みが出る状態でした。肩関節が内側にねじれた位置になりやすく、肩甲骨の上向きの回転(上方回旋)の動きにも制限がみられました。
日常動作・解剖学的動診
【日常動作】寝返り・衣服の着脱で左肩に疼痛
身体機能評価
肩関節の内旋位/肩甲骨の上方回旋制限
判断
肩関節が内側にねじれた位置で動くことと、肩甲骨の上方回旋の制限により、腕を動かすたびに肩関節へ負担が集まっていたことが主な要因と考えられます。
施術の様子
患者様への説明
この方は、肩そのものだけでなく、肩甲骨の動きの制限が負担につながっていると考えられました。電気治療で痛みを抑えながら、肩関節のねじれた位置と肩甲骨の動きに対する手技を進める方針としました。
専門的内容
【手技療法】肩関節内旋位に対する手技・肩甲骨上方回旋制限に対する手技/【物理療法】疼痛抑制を目的とした電気治療
施術の経過
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初期
6〜10回で、痛みは少なくなってきました。
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中期
11〜15回目には、日常生活での痛みはなくなりました。
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後期
現在は月2回の施術で、肩の可動域を戻すための施術を続けています。
料金・通院目安
料金の目安
初回料金
6,480円+2,970円
2回目以降の料金
施術 6,480円+物療 990円
通院の目安
施術回数
約20回
施術期間
約2〜3ヶ月
ここでは、この症例の記録とは別に、「寝返りや衣服の着脱で痛む肩の痛み」という状態について、一般的な見方やご自宅でのヒント、医療機関へ相談する目安を順にたどります。
どうして寝返りや着替えで肩が痛むの?
寝返りや着替えは、腕を後ろに回したり、体の重みが肩にかかったりと、肩関節にとって余裕の少ない動きだと言われています。腕の骨が内側にねじれた位置になっていたり、腕を上げるときに一緒に動くはずの肩甲骨の回転が制限されていたりすると、こうした何気ない動作のたびに関節へ負担が集まりやすくなると考えられています。日常動作で毎日繰り返されるぶん、負担も積み重なりやすいのが特徴です。
着替えや寝返りで痛む肩では、肩関節そのものに加えて、肩甲骨がどれだけ動いているかに目を向けることが役立つと言われています。腕の動きの土台は肩甲骨です。
中村 拓真寝返りで痛むと、眠りにも影響して余計につらいですよね。肩は焦って動かすと痛みが増えやすい部位なので、痛みを抑えながら、動きの土台になっている肩甲骨から少しずつ変えていきましょう。
こんな方に気になりやすい(セルフチェック)
次のような項目に心当たりが多い方は、負担が集まりやすい傾向があると言われています。当てはまること自体が異常を意味するわけではありません。
- 着替えのとき、袖に腕を通す動きで肩が痛む
- 寝返りのときに肩の痛みで目が覚めることがある
- 腕を後ろに回す動きがしづらい
- 肩の動きが以前より狭くなった気がする
ご自宅でできる工夫
痛みが和らいできたら、一般的なセルフケアとして次のような工夫が知られています。
- 痛む側の肩を下にして寝るのを避けるなど、楽な寝方を探す
- 着替えは痛む側の腕から袖を通す
- 痛みが落ち着いているときに、肩甲骨をゆっくり回す(反動をつけず、痛みのない範囲で)
痛みやしびれが強いとき、力が入りにくいときは無理に行わず中止し、医療機関にご相談ください。
こんなときは医療機関へ
多くは時間とともに和らいでいくと言われていますが、次のような場合は、自己判断せず早めに医療機関を受診してください。
- 転倒や強くぶつけたあとから痛みが続いている
- 安静にしていても強い痛みが続く、夜眠れないほど痛む
- 腕がまったく上がらない、力が入らない
- 腕や手のしびれ・感覚の鈍さを伴う
- 発熱や、肩の腫れ・熱感を伴う
よくある質問
肩の痛みは、時間がたてば自然に良くなりますか?
経過は人によって大きく異なると言われています。動きの制限が残ったままだと、痛みが引いても使いにくさが続く場合があるため、痛みと可動域の両方をみながら進めることをおすすめします。
どのくらいの期間がかかりますか?
状態によって幅がありますが、この症例の方は約20回・2〜3ヶ月かけて日常生活の痛みが落ち着き、その後も可動域を戻す施術を続けています。初回の検査で見通しをお伝えします。
痛みがなくなったのに、まだ施術が必要なのですか?
痛みと動きの制限は、落ち着く時期がずれることがあります。この症例の方も、日常の痛みがなくなったあとに可動域を戻す段階へ進んでいます。どこまでを目標にするかはご希望に合わせてご相談ください。
中村 拓真肩の可動域は、痛みが引いたあとにどこまで戻すかで、その後の使いやすさが変わってきます。生活の中で困る動きを目標にしながら、段階を追って進めていきます。
この症状について、担当者と複数のスタッフで臨床的に検討したカンファレンス記事もあります。評価の進め方や考え方の詳細はこちらをご覧ください。
施術担当者

経歴
症例レポートは、改善した例だけでなく、そうでなかった例も含めて結果を選ばず掲載しています。





















寝返りや着替えのたびに痛む肩は、毎日の生活に直結するつらさがあります。この方は肩関節のねじれた位置と肩甲骨の動きの制限が重なっており、時間をかけて負担を減らしていきました。日常の痛みが落ち着いたあとも動きの制限が残っている段階のため、可動域を取り戻すところまで含めて経過をみている症例です。