腰に手を回すと肩が痛い。その原因、肩そのものとは限らない?
症状コラム
肩そのものより、ねじれの動きを見る
エプロンの紐を結ぶ、背中のファスナーに手を伸ばす。そんなふうに手を後ろへ回すときだけ、肩がピキッと痛む。この痛みは、肩そのものより、肩を内側にねじる動きと、その動きに関わる筋肉のどこが効くかが鍵になります。そしてその効く場所は、人によって違うことが珍しくありません。
エプロンの紐を結ぶとき、背中に手を回すとき、後ろポケットに手を伸ばすとき。その瞬間だけ肩がピキッと痛む。とくに後ろへ回す動きで強く出る。そんな経験はありませんか。
手を後ろに回すと肩が痛いと、つい肩そのものが悪いと考えたくなります。もちろん、肩そのものに原因があることもあります。
ただ、手を後ろに回すという動きには、肩を内側にねじる動きと、それに関わる筋肉の働きが深く関係しています。そして、その効いてくる場所は、人によって違うことが珍しくありません。
この記事では、なぜ手を後ろに回すときだけ肩が痛むのか、同じ症状でも原因の場所が人によって違うのはなぜか、そして整骨院ではどう向き合うのかを整理します。
なぜ「手を後ろに回すとき」だけ痛むのか
背中に手を回す動きは、肩を内側にねじる動きを強く使います。前から腕を上げる動きとは、肩の関節の中での骨の向きや、引っぱられる筋肉が変わります。
だから、前から上げる動きよりも、後ろに回す動きのときに痛みが出やすい、ということが起こります。肩の内側へのねじれがどこかで引っかかったり、片寄った方向に偏ったりすると、その瞬間に痛みが出やすくなります。

まなぶ先生

教子先生

瀬谷崎
同じ肩の痛みでも、効く筋肉は人によって違う
肩を内側にねじる動きに関わる筋肉は、ひとつではありません。背中側、脇の下、胸側など、いくつかの筋肉が関わります。後ろに回す痛みに効いているのが、このうちのどれなのかは、人によって違います。
だから、よく知られたストレッチをひとつ続けても、自分の効くポイントから外れていると、あまり変わらないことがあります。やみくもに動かすより、自分はどこが関わっているのかを知ることが先になります。
「後ろに回すと痛い肩」と「いつも痛い肩」は、分けて考えたい症状です。結帯のような特定の動きのときだけ痛むなら、肩の内側へのねじれや、関わる筋肉のどこかの偏りが関係していることがあります。
整骨院では、どう向き合うのか
後ろに手を回す肩の痛みを見るときは、肩だけでなく、肩を内側にねじる動きの出方、背中や脇、胸の筋肉のどこに張りや偏りがあるか、そして実際に手を後ろへ回す動作までを確認していきます。
そのうえで、原因になっていそうな筋肉を絞り込み、そこを中心に対応します。原因ではない場所をいくら触っても戻りやすいので、どこが効くのかを先に確かめることを大切にしています。
順番も大切です。夜も眠れないほどの痛みや、急に腕が上がらなくなった、力が入りにくい、しびれるといったときは、まずそちらの確認が先になります。

まなぶ先生

教子先生

瀬谷崎
夜も眠れないほど痛む/安静にしていてもずっと痛い/急に腕が上がらなくなった/力が入りにくい・手にしびれがある/発熱を伴う。こうしたときは、自己流のセルフケアを続けず、医療機関や専門家にご相談ください。
その肩の痛み、原因の場所を確かめてから
手を後ろに回す肩の痛みは、肩そのものだけが原因とは限りません。肩を内側にねじる動きや、関わる筋肉のどこが効くかは、人によって違います。
同じ「後ろに回すと痛い」でも、原因を確かめてから対応する。これが、つらい肩と向き合うときの近道になります。
なかなか取れない肩の痛みがあるときは、どの動きで・どこが・どんなふうに痛むのかを手がかりに、一度ご相談ください。

瀬谷崎













