転んで肩の上が痛い・出っぱったのはなぜ?肩鎖関節のケガの考え方

肩の上が痛い、鎖骨の先の出っぱり

転んで肩を打ってから肩の上が痛い、鎖骨の先が出っぱってきた、腕を反対側に動かすと痛い。肩鎖関節のケガかな、と思っていませんか。軽いものは固定と安静で和らぎますが、変形や強い痛みがあるときは受診が必要です。ここでは応急の対処・受診の目安・よくある疑問までを一つずつ見ていきます。

転倒やスポーツで肩を直接ぶつけたあと、肩のいちばん上(鎖骨の先のあたり)が痛む、出っぱって見える。コンタクトスポーツや自転車・転倒で多いケガです。まずは「どうすればいいか」を見ていきます。

まなぶ先生まなぶ先生

「肩を打って鎖骨の先が出っぱったんですが」と患者さんからよく来られます。

教子先生教子先生

「湿布で様子を見ればいいですよね」と思っている方も多いですよね。

瀬谷崎瀬谷崎

肩の上の鎖骨と肩をつなぐ関節(肩鎖関節)の靭帯を痛めたケガのことが多いんです。軽いものは固定と安静で和らぎます。ただ、出っぱり(変形)が目立つ・強く痛むときは、程度を調べる必要があるので、まず受診してください。

肩鎖関節のケガって、どんな状態?

肩のいちばん上には、鎖骨の先と肩の骨(肩峰)をつなぐ「肩鎖関節」があります。転んで肩を直接打つと、この関節を支える靭帯が傷つき、痛みや腫れ、進むと鎖骨の先が上に飛び出す変形が起こります。軽い捻挫程度から、はっきり脱臼するものまで、程度はさまざまです。

鎖骨の先を押すと痛く、腕を体の前で反対側へ持っていく動き(水平内転)で痛みが出ます。出っぱった部分を押すと沈んで、離すと戻ることもあります。

なってしまったら(応急の対処)

まずは保護して、悪化させないことが大切です。

  • 腕を固定する:三角巾やアームスリングで腕を吊り、肩を安静に
  • 冷やす:腫れや痛みが強い初期は冷やす
  • 痛む動きを避ける:腕を上げる・反対側へ持っていく動作を控える
  • 変形や強い痛みがあるときは、自己判断せず受診
続けるコツ

軽いものは固定と安静で和らぎますが、程度の見極めには画像が必要です。出っぱりが目立つ・強く痛む・腕が上がらないときは、湿布で様子を見続けず受診を。落ち着いてからは、肩まわりのリハビリで段階的に動かしていきます。

こんなときは早めに相談を

受診・相談の目安

鎖骨の先がはっきり出っぱっている/強く痛む・腕が上げられない/変形が目立つ/しびれを伴う/転倒・事故の衝撃が大きかった。こうしたときは、自己判断せず、整形外科など医療機関にご相談ください。程度によって、固定で治すものと手術を検討するものがあります。

よくある質問

Q. 肩鎖関節のケガは手術が必要ですか?
軽いものは固定と安静で治ります。出っぱり(脱臼)が大きい・活動性が高い場合などに、手術が検討されます。まず程度を調べることが大切です。

Q. 出っぱりは元に戻りますか?
軽いものは目立たなくなりますが、程度によっては出っぱり(変形)が残ることがあります。変形が残っても、機能は戻ることが多いです。

Q. どれくらいで治りますか?
程度によって異なります。軽いものは数週間、重いものはより時間がかかります。段階的にリハビリを進めます。

Q. すぐ動かしてもいいですか?
急性期は固定して安静に。痛みが落ち着いてから、少しずつ動かしていきます。自己判断で無理に動かさないでください。

「湿布で様子見」より「まず程度を確認」

肩鎖関節のケガは、軽いものは固定で和らぎますが、程度の見極めが大切です。鎖骨の先の出っぱりや強い痛みがあるときは、まず受診して程度を確認しましょう。対処に迷うときは、一度ご相談ください。

瀬谷崎瀬谷崎

まず腕を吊って冷やし、安静に。出っぱりが目立つ・強く痛む・腕が上がらないときは、程度を調べるため受診してください。

瀬谷崎将也
株式会社とんとん/とんとん整骨院 代表。臨床系セラピストスクール「ANOアカデミー」主宰。

とんとん整骨院 代表。柔道整復師として、都内に鍼灸整骨院4店舗・鍼灸院1店舗を運営。多くの患者と関わる中で、「痛み」や「慢性疼痛」への深い理解の必要性を痛感し、EBM(根拠に基づく医療)・バイオメカニクス・BPSモデル(生物心理社会モデル)を軸とした臨床を実践。その知見をもとに、臨床系セラピストスクール「ANOアカデミー」を主宰し、セミナー運営など施術者の育成・教育にも精力的に取り組んでいる。

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